極嬢~催眠覇道~
オリジナルSS - 2022年04月14日 (木)
現代日本に限りなく近い世界。
しかし、そこの世界では男女の立場が逆転していおり、肉体的な強さと言った特徴や、社会的位置づけなどが完全に入れ替わっている。
例えばプロ野球は男ではなく女が選手であり、一般企業では社員の多くは女であり、男性管理職は非常に少ない。
結婚して家に入り専業「主夫」となるのも男ばかりだ。
性犯罪も男が被害者になることが多く、性風俗も女が客であり、男が働くケースが大半だ。
そしてもう一つ。
この世界の人間は20代以降、年を重ねても容姿が老いることはない。
寿命は変わらないが、20代で成長が止まった時点から、死ぬまで容姿が衰えることは基本的にない世界だ。
この世界で、物語は始まる。
男女の立場が完全に入れ替わった世界。
そこにはリアルでは「極道・ヤクザ」に相当する裏社会の組織が同じように存在する。
ただし、組織構成員はやはり男女が逆転し、女によって構成されている。
そういった存在を、この世界では極嬢(ゴクジョウ)、そしてヤクジョと呼ぶ。
しかも現代と異なり、極嬢は最盛期を迎えていた。
全国の極嬢構成員数は累計20万人、各地で連日抗争が起きるなど、治安は悪化を辿っている。
そして今、この世界において、二人の人物が巡りあおうとしていた。
一人は、レディースの若きカリスマ。
今はまだ渡世すらしていない大器、 天覇凌子(てんば りょうこ)
もう一人は極嬢を憎むひ弱な男、相木心也(あいき しんや)
二人の出会いは、戦国時代さながらの日本極嬢社会に、大きな波乱をもたらす――――
2018年6月 深夜 首都某所
「はぁ……疲れた……」
土砂降りに近い雨の中、ヨレヨレのビニール傘をさしてアルバイト帰りの男がいた。
相木心也(21歳 フリーター 身長158cm)
借金を800万も抱え、パチンコ屋のバイトをして毎月の返済をし、食つなぐだけの日々を送っている。
「明日もは遅番だから、とにかく寝よう……」
パチンコ屋のバイトは下手な肉体労働よりも疲労がたまる内容だ。
そのそも貧弱な性別である男にあって、しかも体力がある方ではない心也にとってはキツイ仕事だった。
家に到着し、ポストに入っている借金の催促を握りつぶす。
「クソッ……」
唇を噛み、1階の103号室の玄関を開けるのが毎日の流れだ。
だが、今日は違っていた。
なぜなら、自分の部屋の玄関の前に、一人の女がずぶ濡れで倒れていたからだ。
「え!?ええっ!?」
「だ、大丈夫ですか!?」
「ん……ぅ……」
身長は178cmから180cmくらいだろうか。
女性としては標準より少し大きい体格、そのなかでも一際大きな胸が明らかに目立つその女性を揺さぶると、うめき声をあげた。
どうやら死んではいないらしいことにホッとした心也だが、救急車を呼ぼうにも携帯すら持っていない貧乏人なのでやりようがなかった。
仕方がないので、とりあえず部屋に入れて介抱することに。
水と風邪薬ぐらいしかないが、外に寝かせておくよりはマシだろうし、何より自分の家の前で倒れているのに放置するわけにはいかなかった。
「お、重い……!」
非力で体格に劣る男性が、大人の女性を運ぶのはことのほか重労働であり、ドラマなどでよく見る死体を軽々運ぶといった動作がいかに現実的ではないかを思い知らされることになった。
それでもなんとか部屋に運び込んだ心也は、焦っていることもあって体を揺さぶって大丈夫か問いかけた。
「んぅ……はら……へっ……」
「えっ!?お、お腹空いてるってこと?」
「って言ってもパンの耳くらいしか……」
貧乏で自分も常に空腹な心也にとって誰かに食べ物を恵むという発想が無かったわけだが、
この状況ではとにかく何かを食べさせてみるしかない。
主食であるパンの耳をもったいなく思ったが、どうしようもなかった。
「た、食べれますか……?」
差し出されたパンの耳を、小さく口をあけて食べる。
「あむっ……ん……!」
一口食べたことで、女の表情にわずかに気力が戻ったのがわかった。
「パクッ……もぐもぐ!パクパクッ!」
途端にパンの耳をがっつきはじめ、夢中で食べる様子を見て心也はホッとした。
それと同時に、パンの耳が次々消えていくのを見てガックリと落ち込んでもいた。
(あぁ……三日分はあったのに……)
数分後
「いやー、危なかった。これ食わなかったら死ぬとこだったぜ!サンキューな」
「あ、いえ……」
「ってかさ、お前……誰?」
「え?いやそれ……こっちのセリフ……」
「あん?」
「ひっ!」
女は喋り方や雰囲気、どれをとっても不良のそれだった。
凄まれて委縮してしまう心也だったが、女の方も状況から助けてもらったことはさすがに理解した様子で、髪の毛をくしゃくしゃとかきながら素性を語った。
「アタシは天覇凌子ってんだ」
「て、天覇さん……」
「凌子でいいぜ!」
「りょ、凌子さん」
「おう!で、お前は?」
「あ、相木心也って言います」
「そっか。悪かったな、心也に助けられなきゃヤバかったかもな」
(いきなり下の名前で呼び捨て……)
お互いの名前もわかったところでようやく会話が成立した為、心也は恐る恐る事情を聞いた。
凌子は隣県に住んでいて、率いていたスケバングループと現地のヤクザが衝突し、結果的に相手の組を壊滅させてしまったらしい。
相手の組は下部組織で、素人に壊滅させられたことに上の組が動いてしまい、スケバングループは解体。
凌子も地元にいられなくなり、隣の首都に逃げて来たというのだ。
(本当かよ……)
信じられないと言うよりは信じたくない内容に、心也は黙ってしまった。
(……ムラッ)
押し黙る心也を見ていて、凌子はムラッとしていた。
元々荒くれ者で、好みの男がいたら腕力に任せて犯すことが何度もあった凌子は、しばらく男を抱いていなかったこともあって冴えない容姿の心也にも欲情した。
「……ヤラせろ」
「……はい?」
「ヤラせろっつってんだよ!」
「え!?」
ただでさえ非力な男が、力自慢の女に襲われてはどうすることもできなかった。
「嫌ああ!や、やめてくださいっ」
「はぁ?ここは止めて欲しくないって言ってんぞ」
「これは!ちがっ、せ、生理現象でっ」
泣き叫ぶ心也を強引に手コキして勃起させた凌子は、思いのほか大きいサイズに舌なめずりした。
「ヘヘ、思ったよりデカいじゃねーか」
「これマンコに突っ込んだら、絶対気持ちいいじゃんか」
「お、お願いですからやめてくださいっ」
「わりぃけど、それは無理」
「嫌ですっ!ど、童貞だからっ、お願いだから許してくださいっ」
「……童貞?」
咄嗟に放ったこの言葉が、余計に事態を悪化させてしまう。
「アハ!アハハ……!」
「お前童貞かよ!」
「は、はいっ。だ、だからこんなことは止めてくださいっ」
「はぁ?」
「童貞食いできるなんて最高じゃん♪」
「アタシが始めてのオンナになってやるよ」
「嫌ああああ!」
余計に興奮させる結果となってしまい、心也は全力で抵抗した。
だが、女の力の前にはまるで無力であり、興奮してトロトロになった凌子のマンコに文字通り「喰われる」ようにしてチンポを挿入させられてしまう。
絶望と恐怖、そしてわずかな快感が重なりながら奪われた童貞。
犯されていても生理現象で勃起している心也は、泣きながら犯され、欲しくもない快楽を強制的に与えられる。
そんな地獄の果てに待っていたのは、避妊無しの中出しという最悪の結末だった。
「おっ、ビクビクしてきたな」
「ほらほら出せよ イッちまえよっ」
「嫌!嫌ですっ……も、もうやめてぇ……!」
「あぁん?チンポは止めてくれとは言ってねぇなぁ!」
容赦のない、むさぼるような腰の動きに童貞のチンポは限界に達し、射精してしまう。
「あ、あああ……うあっ!」
「んあ出てるっ、お前のザーメン感じるっ」
「あ……あぁ……!」
犯されながらの射精に涙し、力なくグッタリする心也と対照的に凌子はとても満足気だった。
「ふぅー……童貞ゴチ♪」
「初中出しまで奪われた気分はどーよ?」
「アタシのマンコ、最高だったろ」
「ぐすっ……ひぐっ……!」
「お、オナニーだって……ま、まともにしたことなかったのに……」
「ハハ、そりゃわりーことしちまったな」
「けどさ、気持ち良かっただろ?」
「うぅ……」
射精してしまった以上、否定はできない。
けれど強引に押し付けられた快楽を、さも良いことのように言われるのはひどく心外だった。
「だいたい、ウチより綺麗な女みたことあるか?ないだろ。そんな女と寝れたんだからラッキーだと思えよな」
「ウチも結構楽しめたしな。ウインウインってやつだ」
「そうだ、なんならウチのセフレにしてやってもいいぜ!お前のチンポはなかなか良かったからな」
酷く屈辱的な言動にも心也は言い返せない。
気を損ねて、また何かされてはたまったものではないからだ。
だが、その態度がかえって災いしてしまう。
「……ムラッ」
「えっ……?」
「もう一発……もう一発ヤらせろ!」
「い、嫌ああああ!」
凌子に暴力を振るわれてはどうすることもできず、心也はまた犯されてしまう。
正確には「強制的にセックスさせられた」というのが正しい。
というのも、凌子は四つん這いになって尻を突き出すと、心也に後背位で挿入させたからだ。
「オラ!気合入れて腰振らねぇと殺すぞ!?」
「ひぃ!わ、わかりましたっ」
パンパンとぎこちなく後背位で腰を振る心也。
加減がわからず必死に打ち付けると凌子が感じ始めた。
「んっ、あんっイイじゃん、それだよそれ!」
「あ、うあ……!」
この時、心也はセックスの気持ち良さを知って何かに目覚めてしまう。
犯されたという被害者意識と、今こうして弱い男の自分が強い女を喘がせていることで満たされる征服欲が合わさり、本人も理解できないどす黒い感情が心也の胸の内で膨らんでいた。
そして偶然にも、直後にその黒い感情に身を委ねてしまうほどの出来事が起きる。
それは凌子が絶頂し、ほぼ同時に心也が射精してからのことだった。
「~~ッ……!」
複雑な表情で沈黙する心也に凌子もバツが悪くなり部屋を見渡すと、あることに気付いた。
部屋にある本やDVDは、催眠術を研究するものばかりだったのだ。
(う~む、やらかしちまったからなぁ。本当に使えるなら、蘭羽組の奴らの記憶消したりできっかも)
「……よし!」
「ひっ!?」
沈黙からいきなりの大声に心也は再びヤられてしまうのではと青ざめる。
だが、そうではなかった。
「試しにかけてみろよ!」
「か、かける……?」
「おう。催眠術、こんだけ色々あるってこたぁお前できるんだろ?」
「飯と童貞もらった礼代わりに実験台になってやるよ!」
「んで、成功したらウチにも教えてくれ!」
「なっ……!?」
突拍子もない提案にもちろん驚きも大きかったが、それ以上に心を揺さぶる高揚感があった。
人に催眠術をかけられる。
それを想像しただけで胸は高鳴り、体温がグッと上がるのを感じる。
「お?まんざらでもないって顔してんじゃん」
「な!ほら、催眠術かけてみろよ」
「なんだったらちょっとくらいエロいことしてもいいからよw」
「……本当にいいんですか?」
「おう!セックスだったらむしろウチが得って感じだしな!」
「そ、そのことじゃなくて……さ、催眠術……かけさせてくれるんですね?」
「どーんとこい!」
「ま、ウチは根性パないから、ぶっちゃけかかんないと思ってるけどな」
面倒ごとを持ち込み、あまつさえ助けてあげた自分を犯したこの女に、催眠術をかけられる。
弱い男が強い女に復讐できる。
そう思うと目の前にいる凌子の見え方も違ってきて、彼女に対する恐怖がかなり和らいだ。
「じゃ、じゃあその、かけますんで……えっと、そこに座ってリラックスしてください」
恐る恐る催眠術を始める。
心也は脳内シミュレーションは何度もしてきたが、人間相手はこれが始めて。
緊張で汗が滝のように流れ、心拍数も異常に高い。
そんな状態でも常日頃思い浮かべてきた自分なら出来ると、なんとなくの自信が心也にはあった。
何度も何度も頭の中で繰り返し、暗記している工程。
緊張しながらでもそれを間違うことはなく凌子にかけていく。
すると……。
(せ、成功だ……!!)
なんと催眠術は成功し、凌子は虚ろで脱力したいわゆる催眠状態というのに陥ったのだ。
こうなってしまえば暗示をかけるだけ。
心也はふと思う。
今なら、この女を自分が支配できる。
そして、さらにその先のことも。
(レディース30人くらいいるって言ってた……ひょっとして、この人を使えば……)
(裏から操れば、弱い男でも……俺でも……!)
凌子を催眠導入できたという事実で、心也の頭には様々な感情が一気に湧き出していた。
それは、今まで辛かった生活から脱却できるという希望と、今までの鬱憤を晴らしたいという欲望に満ちたものだった。
「天覇凌子さん。あなたは……」
心也は凌子の心に自分への愛情を植え付けることから始めた。
愛情という感情を抱かせてしまえば、精神的に優位に立てる。
そして、愛情には様々な行為を紐づけすることができるからだ。
「あなたは相木心也とセックスをすると、最高に幸せで気持ちいい、天にも昇るような快感を得ることが出来ます」
「だから、俺とセックスしてもらうためなら、なんでもする」
「それがあなたという人間です」
「アタシは……心也とセックス……さいこうにしあわせ……」
「セックスしてもらうためなら……なんでもする人間……」
「そうです。そしてセックスをしてもらうには、俺に気に入られなければいけません」
「そのためにあなたは、日々女を磨き、俺好みの女なるように努力します」
「心也に気に入られないと……いけない……」
「おんなを磨いて……心也このみのオンナに……」
「特に、俺は自分に従順な女が大好きです」
「なのでまずあなたは、彼に対して逆らわず、逆らいたいと言う感情を捨てることから始めます」
彼には逆らえないし、逆らいたいとも思わない。
自分は馬鹿だから大好きな彼の言うことに疑問なんて抱かない。
だから、言われた通り従う。それが幸せ。
自分の使命は、彼の命令を実行して、彼の為に生き、彼に抱かれることにある。
そう都合よく凌子に暗示をかけていく。
自分を犯した強い女を作り変える、再構築する暗示をかけている心也の表情は、恍惚としていた。
「……ああっ」
全ての暗示が終わった時、緊張からの解放と達成感をこれから起きることへの期待、興奮で、心也は射精していた。
弱者が強者を従え、意のままに操る。
その行為自体が既に強烈な快楽をもたらしたのだ。
「さ、さぁ……いよいよだ……!」
凌子を目覚めさせ、暗示が発動していればあることをさせられるはず。
再び緊張がはしったが、結果的に杞憂で終わる。
「お願いします!ウチとセックスしてください!」
「うわ……すご……!」
セックスして欲しければ土下座でお願いしろ。
そう言ったのは心也自身だが、ここまで頭を擦りつけて懇願されるとは思っていなかったので、催眠暗示の効果への驚きでたじろいでしまうほどだった。
「じゃあ、セックスしてあげる」
「本当っすか!?」
「うん。けど、俺が射精するまで、とにかく謝り続けて」
「それと、言葉遣い。乱暴な感じやめてよ。もう少し丁寧な口調にすること」
「わかりました!謝ります!言葉遣い、丁寧にするんで、オナシャス!」
「だからそれを辞めろって言ってんの」
「す、すいませんっ」
「まぁいいや。とりあえず、四つん這いになって」
凌子はすぐ犬の様に這いつくばり、尻を差し出す。
さっきも一度バックでは挿入したが、犯させられるのと犯すのでは気分が全く違う。
力では到底かなわない女を、ひ弱な男が悠々と犯す。
挿入する時の興奮に、これが本当にしたかったセックスだと心也は確信した。
「入れるよ……!」
「ああっごめんなさいっチンポきたああっ」
「すいませんでしたぁっ」
挿入した感じも、最初とは全然違う。
凌子のセックスに対する認識を変え、快感を増幅したことで愛液の量が格段に違っている。
精神的立場が明確に下になったことで、マンコ自体も心也のチンポを受け入れ、包み込むように反応している。
「あぁ凄い……!」
「本当のセックスって、こんなに……!」
世間一般でいう所の意味とは違う本当のセックスを心也は楽しむ。
一突きする度に凌子は淫らに喘ぎ、そして無様に謝る。
「あひっ申し訳ないっすっすいませんですっ」
「ふあっごめんなさいぃっああっ」
言葉遣いは雑なままだが、それでも彼女なりに丁寧にしようとしているのは伺えて、それもまた支配欲を満たしてくれた。
「ほら、土下座してまでしたかったセックスだろっ」
「もっと謝れよ、感じろよっ」
「あひいっすいませんっ感じますぅ感じてますからぁっ」
「ごめんなさいいっ」
女にここまで強気に出たことは今までの人生で一度もない。
強烈に満たされる支配欲と征服欲に、快感で頭がおかしくなりそうな凌子とはまた別の意味で心也もおかしくなっていた。
「あぁ、もう我慢できない……い、イクから」
「俺ももうイクから、中に……!そしたらお前もイケっ……!」
「はいいっイキますっ」
「なかに、だしてえっ」
「く、う……イクッ!」
ビュルルッと凄まじい勢いと量の射精。
精液が一気に凌子の膣内に注がれる。
「ああイックウウウッ」
ほぼ直後に凌子も絶頂し、二人にとってこの時が人生で一番強烈な絶頂の記憶として脳と体に刻み込まれたのだった。
「はぁはぁ……!」
「アハ……!やったんだ、俺……催眠術で……支配したんだっ!」
射精後、ぐったり横たわる凌子を見下ろして心也はガッツポーズするのだった。
―――5年後 東京荻窪
都内に居を構える極嬢組織「心弄会」
その定例会が行われていた。
幹部衆は既に集まっていて、席に座っている。
組長が来るのを待っているのだ。
若頭:西園寺襲子 (西襲会 会長)
若頭補佐:久我風香 (我風組 組長)
若頭補佐:笹屋美音 (二代目天覇組総長)
舎弟頭:大成九麗 (成麗)
いずれも美しく、そして強い極嬢たち。
これら幹部の上に、組長がトップとして君臨しているのが心弄会だ。
この日の定例会に、組長は1時間遅刻した。
だが、幹部たちはそれに不満を抱くことはなく、組長が来るまで談笑して待った。
心弄会は仲が良いというのが一つの特徴である組なのだ。
やってきた組長は席につくとまず、みんなに謝った。
「待たせて悪かったわね。セックスをしていて遅れてしまったの」
「まぁたオトコ抱いたんすか。好きっすねぇ」
若頭補佐の久我風香かイジると、組長は微笑みながら返した。
「私はヤリマンだけど、一筋よ?」
「今もオマンコに入ってる精液は全て心也さんのですもの」
「か~っラブラブっすねぇ」
心弄会。
構成員150人の極嬢組織の頂点に立つ組長。
その女の名前は、天覇凌子だった。
5年前とはすっかり佇まいが変わり、大人の魅力的な女に成長したのが、今の彼女だ。
そして天覇凌子に心酔する150人の組員たち。
天覇凌子の命令には絶対服従し、命をなげうつ覚悟を持った真の極嬢たち。
組員の女達は一人残らず催眠暗示を施されていて、凌子に対してゆるぎない忠誠と絆を植え付けられているのだ。
だから凌子が何をしても組員たちは好意的に受け取り、それがどんなに酷いことだろうと尊敬し、感謝する。
まさに極嬢組織の理想系ともいえるのが心弄会の姿だ。
都内ではまだまだ小さい組織だが、組長天覇凌子をトップに一枚岩であり、その戦闘力と政治家、警察、経済界に強いパイプを持つ今最も勢いのある組。
そんな心弄会裏で支配し、操っているのは相木心也なのだ。
彼は、心弄会を大きくし、いつか全国制覇をして裏社会を牛耳ろうと画策していた。
野望はまだまだ始まったばかり。
催眠術という強力な切り札を持つ心弄会と、裏で真の帝王として君臨する相木心也の快進撃は、ここから勢いを増していくのだった。
完
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