カテゴリ:かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜のエントリー一覧
-
さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 4
さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 4店内に、他の客はいない。そこまではいつもと一緒。だが、今日は明らかに異なっていることがあった。「……」(なんか最近よく来てるけど……なんとなくここで買いたいって思っちゃうのよね)家族屋書店に来た伊井野ミコ。気付けば短期間で何度も来店している自分に気付くが、本の品揃えに満足しているのも事実。今日も本を買うため、店に入る。「いらっしゃいませー」「えっ……?」いつも通り店の...
-
さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 3
さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 3この日もミコは家族屋書店に来ていた。「……ガラガラね」入ってみると、他に客はいない。この光景にも慣れすら感じ始めている。まっすぐカウンター前に来たミコ。ここまではいつも通りだが、今日のミコは店主にあるジェスチャーをした。「あの……します」「こういうの……」手で輪っかを作り、上下に動かす仕草。それを見た店主は笑顔を見せた。「あ、手コキですね」(そっか、じゃあ面白さは5だ...
-
Previous life heroine mind control ~四宮かぐや編 後日談~
「お邪魔します」この日、四宮かぐやは白銀家にやってきていた。「自分の家だと思って楽にしてくれ」「ゆっくりしていってくださいね」恋人の御行はもちろん、家族にも歓迎されたかぐやは素直に喜んだ。会話をしていくうちに、笑顔が似ている家族だなと思う。圭は否定するだろうが、彼女も雰囲気は御行に似ていて、やはり兄妹だと感じさせる。そんな和やかな訪問となったわけだが、かぐやには目的があった。それは御行の妹、白銀圭...
-
Previous life heroine mind control ~四宮かぐや編~
この日、生徒会の女性陣は新聞部の取材を受けていた。予定が合わなかった藤原千花はいないが、受け答えはかぐやがいればそれで十分だった。「ありがとうございました。最後に、写真いいですか?」「はい。けど、それで撮るんですか?」「確かに。新聞に掲載するならデジカメの方が良いんじゃ……」新聞部が取り出したのがポラロイドカメラだったので、かぐやもミコも不思議がるが、これには理由があるという。「今時ポラロイドカメラ...
-
さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 2
さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 2家族屋書店に来たミコ。もちろん本を買う為で、お目当ての本ももう決まっている。入ってみると、他に客はいない。前もそうだったが、そもそもこの手の本屋は客が常にいるものではないので、違和感は覚えなかった。ミコは入店すると最短でレジカウンターへと進んだ。「……」カウンター前に来たミコ。「いらっしゃい」店主の前に本を置くと、購入よりまず先にするべきことを彼女は済ませた。「……...
-
さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 1
伊井野ミコはある日、さびれた古本屋を見つける。商店街の一角にある、小さな看板に相応の小さな本屋。「家族屋書店……個人経営かな」最近では減りつつある、いかにもな古本屋屋から不思議な魅力を感じたミコは、軽い気持ちで店を覗いてみることにした。入ってみると、他に客はいない。10坪くらいのスペースに所狭しと本が並び、奥のカウンターには店主と思わしき男が座っているのが見える。すぐに出るのもなんなので少しだけ本を...
-
振られたあとのデート、子安つばめの誘惑
石上優は子安つばめに告白し、フラれた。だがお互いがお互いを大事に思っていることと、男女の友情は成立するのを証明するという建前もあり、友達付き合いは続いていた。ある日も、子安つばめは石上優を呼び出して一緒に買い物に出かけていた。「突然誘っちゃってごめんね?」「いいんですよ。ちょうど暇でしたし」男女の恋愛から一歩下がって、友達として一緒にいる。優にとっては少し切なさがあるものの、楽しい時間だった。夕方...
-
催眠支配された秀知院~登校出迎え編~
秀知院学園は、染石高士(そめいし たかし)という一人の外部入学生徒によって、生徒教師及び関係者すべてが催眠支配されてしまった。この物語は、全てが一人の男によって掌握された名門校のその後を描くものである。朝、秀知院学園の校門前に高級車が一台やってくる。それは最高級車に様々な改良改造を施した日本に一台しかないもので、値段は億を超えるまさに至高の車と言えるものだ。乗っているのはもちろん染石高士だ。彼の乗っ...
-
伊井野ミコは愉悦の風紀委員
「不純異性交遊は校則で禁止されています!!」高らかに叫び、生徒に指導をする彼女の名前は伊井野ミコ。私立秀知院学園高等部1年B組であり、風紀委員と生徒会を兼務する学年ナンバーワンの学力を誇る才女だ。清廉潔白であり、曲がったことを許さず、融通の利かない性格。それが災いしてか疎まれることも多いが、一方で学年1位という肩書とブレない真面目さには説得力があり、指導される側も強く反抗することは滅多にない。これは...