一条楽の究極マゾ道 NTR.4「告白」
ニセコイ - 2019年07月22日 (月)
翌日
「ダーリン!探したわよ、どこ行ってたのよ」
「悪い千棘。俺ちょっと用事があって今日は一緒に帰れない」
「えー!」
悪いけど、今は他にやることがあるんだ。
お前もいずれは草雄様に寝取ってもらうから、もうちょっと待っててくれよな。
「……ん?」
「な、何よ」
怒ってるけど、それでもこいつの顔って……
「お前……やっぱりめちゃめちゃ可愛いな」
「きゅ、急に何言うのよ!?」
(これだけの美人、未来のビーハイブのボス、しかもニセでも俺の恋人……)
(あ~どうやって奪ってもらおうかなぁ……)
「ちょっと、聞いてる!?」
「え?あぁごめん。ちょっと考え事してた」
顔を真っ赤にしてる千棘がなんか怒ってたが、タイミング良く電話がかかってきた。
「草雄からだ」
「わりぃ、それじゃあまた明日な」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
「じゃあなー」
「あっ!も、もう……!」
―――
―――
―――
「大門くん、用事って何かな?」
よし。草雄様の呼び出した時間ピッタリだ。
俺が呼び出したのと同じように思ってるから、小野寺が甲斐甲斐しく時間通りに来てるかと思うと……くぅ!
「用事っていうのはこれなんだけどね」
さて。草雄様は何をするつもりで小野寺を呼び出したのか……。
「う、うん」
草雄様が顔を近づけただけであんなにドキドキした顔になるんだな。
「動かないでね」
ん?ま、まさか……。
「う、うん……」
「ちゅっ!」
「!?」
おぉ!!マジか!?
やっぱりキスした!!
小野寺に草雄様が!
「小野寺さんのファーストキスゲットだね」
「不意打ちで初めてを奪いたかったんだ。それだけだから、それじゃ!」
はう!く、草雄様急にそんなことされたら、こっちはチンポが勃っちゃいますよ!
くぅ~!たまんねぇ……!
この不意打ちキスをされた後の小野寺の様子がまた最高だった。
ずーっと意識飛んでる感じで、そんなに衝撃的だったのかってこっちが驚いたくらいだ。
「……」
「おーい?」
「……くんに……スされ……キ……され……」
「ほんとどうしたの?」
プルルルッ プルルルッ
「小咲、携帯鳴ってるわよ」
しばらく小野寺の様子を観察した後、俺は草雄様に会った。
「見てた?」
「見てました!まさか小野寺にいきなりキスするなんて」
「いい反応だったね」
「そうっすね!いやー・・・好きな人にキスされるとあんな反応になるんだなぁって」
「本当だったら俺がキスして、俺がああいう反応してもらってたんだって思うと、マジ興奮します!」
俺が興奮する様子を見て、草雄様も少しは満足してくれたみたいだ。
たぶん草雄様も、小野寺とキスできてうれしかったんだろうな。
「ま、これは序の口だけどね。これからが本番だよ」
「本番って言うと……も、もうヤるってことですか!?」
「いやいや、そんなに事を急いだら後始末が大変だよ」
「ま、とにかく明日は一緒に登校しよう」
「はい!!」
草雄様が本格的に動き出すと知って、俺は色んな想像が働いて胸がドキドキしっぱなしだった。
ちょっと興奮しすぎちゃってあまり寝れなかったけど、そもそも俺はマゾだから、体調は良いより悪い方がいい。
翌朝、予定通り草雄様と一緒に学園に向かう。
すると狙ったかのように交差点で小野寺に遭遇した。
「おはよう」
(ら、ららららああ楽くん!?)
「おおお、おはっ、お、おはようっ」
草雄様に挨拶する小野寺は明らかにめっちゃテンパッてる。
いいねいいね!
そりゃあそうだよな。大好きな『俺』にキスされたんだから。
「昨日は突然キスしてごめんね。嫌だったよね?」
草雄様が俺に代わって返事をする。
それで会話は成立する。
草雄様の言う事は、小野寺にとって俺が発言していると同じことだから。
「い、嫌じゃないよ?け、けどきゅ、急にされて驚いちゃって……」
「それじゃあまたキスしてもいいってこと?」
うぉ!?
も、もしや草雄様、ここでキスしちゃうのか!?
「えええ!?えっと……その、だって……つ、付き合ってもいないし……その楽くんは……」
そりゃあそうだよな。
いくら好きって言っても付き合ってないんだし。
「あ、一応言っておくけど僕から告白することはないからね」
「え?」
ん?
「気持はどうあれ、こっちからは告白しないってこと。意味わかるよね」
「それじゃ、ちょっと急ぐからまた学校で」
「あっ!ちょ、ちょっと!?」
……そういうことか。
俺はこの会話を見て、草雄様の考えが理解できた。
多分小野寺にも言葉の意味は理解できたはずだ。
一条楽は小野寺小咲の事が好きだけど、告白するつもりはない。
要は小野寺の方から俺に……つまり草雄様に告白してこいと言ってたわけだ。
くぅ~!小野寺が告白してくるときのことを考えたら、また興奮してくるぜ。
だめだ……とりあえず一発抜かないと……!
「急に告白するなんて……」
「でも……告白すれば……」
俺はブツブツ言ってる小野寺を置いて近くのコンビニにダッシュし、トイレで抜いてから学園に向かった。
敢えて遅刻するまでオナッて、先生に怒られたのは言うまでもない。
「……ふぅ♪」
クラスメートの前で怒られるのって……イイ。
あ~今日は、朝から最高だったなぁ。
まるで俺がいないみたいに話が進んでて……小野寺が告白してくるところは絶対見届けないと。
早く告白してこないかなぁ……。
昼休み、草雄様と一緒の席なのが千棘は嫌だったみたいだ。
俺としてはあまり草雄様と離れたくないから、一緒にいられるように芝居を打った。
「……というわけでこいつは舎弟だから、お前もこきつかっていいぜ」
「だよな、大門」
「そうっすね。楽の兄貴の恋人が言う事だったら、なんでも聞きますよ」
「例えば……」
「例えば何よ?」
「舎弟としてお二人の関係が進むように計らいますよ」
「……!!」
千棘は恥ずかしいのか顔を真っ赤にしてた。
めっちゃ俺に聞こえてるけどね。
放課後、草雄様の帰宅に合わせて校舎から出ると、小野寺が駆け寄ってきた。
お、来るか!?
「お、おのでっ」
俺が声をかけようとすると、まるで俺の姿が見えていないかのように小野寺は横を過ぎ去る。
そして少し先を歩いていた草雄様に声をかけた。
「大門くんっ」
「こ、このあと暇?時間とってもらえないかな?」
「何か用かな?」
「う、うん。その、ちょっとお話したいことがあって……!」
きたきたきたきた!!
は、早いなしかし。今朝の今でもう告白する気か!?
でも間違いない、絶対告白する気だ……これで告白以外何するって言うんだ!?
「そっか。じゃあ人目のつかないところに行こうか?」
「う、うん」
俺は興奮で荒くなる息を整えて二人から少し離れてついていった。
小野寺に気付かれないようにしていたが、あいつは今告白の事で頭がいっぱいで周囲に目を配る余裕なんてなさそうだったから着いていくのは簡単だった。
実際、草雄様は俺の方に視線を送ってくれたけど、小野寺はまったく気付いていなかったし。
「それで、話って何かな」
「えっと……あの……その……」
「わ、私……!」
ま、マジで告白する気だ!
こんなすぐになんて、そんなに俺のこと好きだったのか……。
暗示で好きって感情が増えるだけにしてるから、思ったより気持ちが高まってたのかもしれないな。
「私……楽くんのことが好き……好きです!」
「へぇ~、そうなんだ。……で?」
ん?そっけない態度。
まさか草雄様……振ったりしないだろうな。
「え?あ、えっ……そ、その!」
「だから私と……私と付き合って欲しい……です」
うわぁ……小野寺のやつ、一気にテンション下がってるよ。
あの感じじゃ、無理だと思うよな。
草雄様、返事どうするつもりなんだろう……。
「答えはこれだよ」
ん?
「?」
「……チュッ」
「!?!?」
き、キスしたぁあ!?
つづく――次回予告――
小咲です。楽くんのお家、緊張した……!
あわわわ!まさか楽くんとあんなことになっちゃうなんて……!
急展開過ぎて頭が爆発しちゃうよ……。
次回、一条楽の究極マゾ道「デート鑑賞」
御期待下さい。
「ダーリン!探したわよ、どこ行ってたのよ」
「悪い千棘。俺ちょっと用事があって今日は一緒に帰れない」
「えー!」
悪いけど、今は他にやることがあるんだ。
お前もいずれは草雄様に寝取ってもらうから、もうちょっと待っててくれよな。
「……ん?」
「な、何よ」
怒ってるけど、それでもこいつの顔って……
「お前……やっぱりめちゃめちゃ可愛いな」
「きゅ、急に何言うのよ!?」
(これだけの美人、未来のビーハイブのボス、しかもニセでも俺の恋人……)
(あ~どうやって奪ってもらおうかなぁ……)
「ちょっと、聞いてる!?」
「え?あぁごめん。ちょっと考え事してた」
顔を真っ赤にしてる千棘がなんか怒ってたが、タイミング良く電話がかかってきた。
「草雄からだ」
「わりぃ、それじゃあまた明日な」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
「じゃあなー」
「あっ!も、もう……!」
―――
―――
―――
「大門くん、用事って何かな?」
よし。草雄様の呼び出した時間ピッタリだ。
俺が呼び出したのと同じように思ってるから、小野寺が甲斐甲斐しく時間通りに来てるかと思うと……くぅ!
「用事っていうのはこれなんだけどね」
さて。草雄様は何をするつもりで小野寺を呼び出したのか……。
「う、うん」
草雄様が顔を近づけただけであんなにドキドキした顔になるんだな。
「動かないでね」
ん?ま、まさか……。
「う、うん……」
「ちゅっ!」
「!?」
おぉ!!マジか!?
やっぱりキスした!!
小野寺に草雄様が!
「小野寺さんのファーストキスゲットだね」
「不意打ちで初めてを奪いたかったんだ。それだけだから、それじゃ!」
はう!く、草雄様急にそんなことされたら、こっちはチンポが勃っちゃいますよ!
くぅ~!たまんねぇ……!
この不意打ちキスをされた後の小野寺の様子がまた最高だった。
ずーっと意識飛んでる感じで、そんなに衝撃的だったのかってこっちが驚いたくらいだ。
「……」
「おーい?」
「……くんに……スされ……キ……され……」
「ほんとどうしたの?」
プルルルッ プルルルッ
「小咲、携帯鳴ってるわよ」
しばらく小野寺の様子を観察した後、俺は草雄様に会った。
「見てた?」
「見てました!まさか小野寺にいきなりキスするなんて」
「いい反応だったね」
「そうっすね!いやー・・・好きな人にキスされるとあんな反応になるんだなぁって」
「本当だったら俺がキスして、俺がああいう反応してもらってたんだって思うと、マジ興奮します!」
俺が興奮する様子を見て、草雄様も少しは満足してくれたみたいだ。
たぶん草雄様も、小野寺とキスできてうれしかったんだろうな。
「ま、これは序の口だけどね。これからが本番だよ」
「本番って言うと……も、もうヤるってことですか!?」
「いやいや、そんなに事を急いだら後始末が大変だよ」
「ま、とにかく明日は一緒に登校しよう」
「はい!!」
草雄様が本格的に動き出すと知って、俺は色んな想像が働いて胸がドキドキしっぱなしだった。
ちょっと興奮しすぎちゃってあまり寝れなかったけど、そもそも俺はマゾだから、体調は良いより悪い方がいい。
翌朝、予定通り草雄様と一緒に学園に向かう。
すると狙ったかのように交差点で小野寺に遭遇した。
「おはよう」
(ら、ららららああ楽くん!?)
「おおお、おはっ、お、おはようっ」
草雄様に挨拶する小野寺は明らかにめっちゃテンパッてる。
いいねいいね!
そりゃあそうだよな。大好きな『俺』にキスされたんだから。
「昨日は突然キスしてごめんね。嫌だったよね?」
草雄様が俺に代わって返事をする。
それで会話は成立する。
草雄様の言う事は、小野寺にとって俺が発言していると同じことだから。
「い、嫌じゃないよ?け、けどきゅ、急にされて驚いちゃって……」
「それじゃあまたキスしてもいいってこと?」
うぉ!?
も、もしや草雄様、ここでキスしちゃうのか!?
「えええ!?えっと……その、だって……つ、付き合ってもいないし……その楽くんは……」
そりゃあそうだよな。
いくら好きって言っても付き合ってないんだし。
「あ、一応言っておくけど僕から告白することはないからね」
「え?」
ん?
「気持はどうあれ、こっちからは告白しないってこと。意味わかるよね」
「それじゃ、ちょっと急ぐからまた学校で」
「あっ!ちょ、ちょっと!?」
……そういうことか。
俺はこの会話を見て、草雄様の考えが理解できた。
多分小野寺にも言葉の意味は理解できたはずだ。
一条楽は小野寺小咲の事が好きだけど、告白するつもりはない。
要は小野寺の方から俺に……つまり草雄様に告白してこいと言ってたわけだ。
くぅ~!小野寺が告白してくるときのことを考えたら、また興奮してくるぜ。
だめだ……とりあえず一発抜かないと……!
「急に告白するなんて……」
「でも……告白すれば……」
俺はブツブツ言ってる小野寺を置いて近くのコンビニにダッシュし、トイレで抜いてから学園に向かった。
敢えて遅刻するまでオナッて、先生に怒られたのは言うまでもない。
「……ふぅ♪」
クラスメートの前で怒られるのって……イイ。
あ~今日は、朝から最高だったなぁ。
まるで俺がいないみたいに話が進んでて……小野寺が告白してくるところは絶対見届けないと。
早く告白してこないかなぁ……。
昼休み、草雄様と一緒の席なのが千棘は嫌だったみたいだ。
俺としてはあまり草雄様と離れたくないから、一緒にいられるように芝居を打った。
「……というわけでこいつは舎弟だから、お前もこきつかっていいぜ」
「だよな、大門」
「そうっすね。楽の兄貴の恋人が言う事だったら、なんでも聞きますよ」
「例えば……」
「例えば何よ?」
「舎弟としてお二人の関係が進むように計らいますよ」
「……!!」
千棘は恥ずかしいのか顔を真っ赤にしてた。
めっちゃ俺に聞こえてるけどね。
放課後、草雄様の帰宅に合わせて校舎から出ると、小野寺が駆け寄ってきた。
お、来るか!?
「お、おのでっ」
俺が声をかけようとすると、まるで俺の姿が見えていないかのように小野寺は横を過ぎ去る。
そして少し先を歩いていた草雄様に声をかけた。
「大門くんっ」
「こ、このあと暇?時間とってもらえないかな?」
「何か用かな?」
「う、うん。その、ちょっとお話したいことがあって……!」
きたきたきたきた!!
は、早いなしかし。今朝の今でもう告白する気か!?
でも間違いない、絶対告白する気だ……これで告白以外何するって言うんだ!?
「そっか。じゃあ人目のつかないところに行こうか?」
「う、うん」
俺は興奮で荒くなる息を整えて二人から少し離れてついていった。
小野寺に気付かれないようにしていたが、あいつは今告白の事で頭がいっぱいで周囲に目を配る余裕なんてなさそうだったから着いていくのは簡単だった。
実際、草雄様は俺の方に視線を送ってくれたけど、小野寺はまったく気付いていなかったし。
「それで、話って何かな」
「えっと……あの……その……」
「わ、私……!」
ま、マジで告白する気だ!
こんなすぐになんて、そんなに俺のこと好きだったのか……。
暗示で好きって感情が増えるだけにしてるから、思ったより気持ちが高まってたのかもしれないな。
「私……楽くんのことが好き……好きです!」
「へぇ~、そうなんだ。……で?」
ん?そっけない態度。
まさか草雄様……振ったりしないだろうな。
「え?あ、えっ……そ、その!」
「だから私と……私と付き合って欲しい……です」
うわぁ……小野寺のやつ、一気にテンション下がってるよ。
あの感じじゃ、無理だと思うよな。
草雄様、返事どうするつもりなんだろう……。
「答えはこれだよ」
ん?
「?」
「……チュッ」
「!?!?」
き、キスしたぁあ!?
つづく――次回予告――
小咲です。楽くんのお家、緊張した……!
あわわわ!まさか楽くんとあんなことになっちゃうなんて……!
急展開過ぎて頭が爆発しちゃうよ……。
次回、一条楽の究極マゾ道「デート鑑賞」
御期待下さい。
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