

「なんだお前は!?」
戦闘を終えて自室に戻ったハマーンだったが、直後に部屋に扉が開いたかと思うと男が勝手に入ってきた。

「すいませんね。ちょっと乱暴ですけど……犯させてもらいます♪」

「!?」

「あ、見張りはいないですし、この部屋の通信は切ってあるので叫んでも誰も助けに来ませんよ?」

「ふざけるな!そんなわけがないだろう!」

「いえいえ、そんなわけがあるんですよ」

「だって、見張りを遠ざけたのも、通信を切ったのも、全部ハマーン様。あなた自身なんですから」

「は?何を言っている、私がそんなことをするわけが……」

「ハマーン様は俺のザーメン中毒」

「……!!」


「あ、が……あ、ああ……!」
体に突然ガクガクと震えだしたハマーン。
今まで感じたことのない強烈な欲求がそうさせているのだが、その欲求の対象にハマーンは激しく動揺した。

(こ、こいつのザーメンが欲しい……!欲しくて欲しくて仕方がない!)

「フフ……」

「き、貴様…わ、私に何をした……!?」
強すぎる欲求を抑えるのに必死でフラフラしているハマーンを前に、男はクスクスを笑いながら大袈裟なジェスチャーを交えて説明し始めた。

「いやなに、先日ちょっと催眠暗示をかけさせてもらいまして」

「催眠…暗示だと……!?」

「そうです。その時に俺のザーメンの味を知ってもらい、中毒になってもらいました♪」

「キーワードを言うと今の様に中毒症状が表に出てくるわけです」

「そ、そんなことありない!私は何も……!」

「覚えていないですか?それは当然ですよ」

「ハマーン様にチンポをしゃぶらせて、ザーメンをた~っぷり咀嚼させてからゴックンさせた。そんな素敵な記憶は消したんですからね♪」

「なんだと!?き、貴様……!」
今すぐにでも殺してやりたい、それほどの怒りが湧くがハマーンは行動に移せない。
なぜなら、精液を欲する感情が殺意など簡単に塗りつぶしてしまうほどとめどなく湧いて来たから。

「ぐ、う……!」
まるで自分の体が、「この男を殺せば精液をもらえない」「精液が欲しい」と脳を説得しているかのようだった。
そして体の説得に脳、つまりは理性が屈し、男に危害を加えるどころか、その真逆の行動を取ってしまう。

「なんだ、やっぱりザーメン欲しいんですね♪」

「ハッ!?こ、これは……ち、ちがうっ」
膝を地面に付き、顔の正面に男の股間がある姿勢。
それはどうみてもフェラチオの態勢だった。

「やれやれ。中毒症状は辛いでしょうに、まだ虚勢を張れるなんて大したものです」

「けどこれでも我慢できますかね」

「な、なにをするつもりだっ」
男はズボンのチャックに手をかけると、ファスナーを下ろす。
すると既に勃起していたチンポがボロンッと飛び出してきた。

「あ、ああ……!」

(欲しい 精液欲しい)

(精液精液精液っ)
もはや中毒症状を抑えきれないハマーンは、いけないとわかっていても、体が勝手に動いていた。

「じゅるるっ

じゅぼじゅぼっ

」

(はやくっ、はやく精液っ)

「んっぼぢゅっぼ

」

「フフ、堕ちたな」
男は跪いて一心不乱にチンポをしゃぶる姿を見下ろして、ハマーンを手に入れたことを確信するのだった。
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