「ふむ。良い体に改造できたものだ」

「ドクターゲロはこれほどの素材を良く見つけたものだ。しかし洗脳もろくにできない様では宝の持ち腐れよ」

「ゲロのように素体を見つけ出してこれほど強く改造することはできないが、私のように脳解析、洗脳処理に長けた者もいる」

「ゲロ亡き今、こやつを洗脳してしまえば制御できるのは私だけ。さぁ、意識を動かしてやろう」


「プロフェッサー・イゾウ……おはようございます」

「どうだ？目が覚めた気分は」

「はい。胸が躍る気持ちでございます」

「ほう。それはどうしてだ」

「あなたに洗脳して頂き、これから尽くしていけることが嬉しいのです」

「そうか。その言葉を聞いて安心したぞ。危険をおかしてまでお前を捕獲した甲斐があったというものだ」

「大変だったのだぞ？お前を捕えるのは―――」

プロフェッサー・イゾウは18号を捕獲したときのことを回想した。

『んぐぐぐっーー！』

『ようやく捕まえたぞ！』

『どうだ、私が作り出したセルのしっぽ型エネルギー吸収装置の威力は！』

『～～ッッ！』

『これはセルのしっぽの性質を真似てある。セルの細胞に包まれると君たち人造人間は無力化されることに気付いたのはゲロの他には私だけだろうねぇ』

―――

「無力化した君から永久エネルギー炉を奪い、一時的にただの人間にする」

「君を洗脳したあとで、永久エネルギー炉を戻す」

「そうして目を覚ましたのが、今のお前と言う訳だ」

「私を洗脳していただき、ありがとうございます」

「これからはプロフェッサーの為に尽くします」

「そうだ。それでいい」

「では手始めにＺ戦士達を葬ってもらおう」

「中にはお前が気にかけている男・・・クリなんとかもいるが、全員残らずだぞ」

「かしこまりました」

パワーアップしていた18号の力は悟飯に匹敵し、悟空を欠くＺ戦士たちは敗れ去った。
世界はプロフェッサー・イゾウによって支配され、暗黒の時代が訪れた。

未来から報告に帰ってきたトランクスは、変わり果てた現代を見て絶望するのだった。

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