被害者の一人、MC-DOOL化された宇崎月
宇崎ちゃんは遊びたい! - 2022年03月02日 (水)
P・Hエレクトロニクス社は国を代表する企業だ。
表向きは大手家電メーカーとして大きなシェアを誇る。
一方で、その裏には大きな闇を内包した企業だった。
社員は社長以外は役員も含め全員が一人の例外もなく洗脳を施されている。
それだけではなく、外部から勧誘・拉致などして集めた人間を洗脳しては売りさばくという人身売買を大々的に行っていた。
この人身売買は政府とも密接に関わっていて、その経済規模は1兆円を超えるとも噂されるほどだ。
だが、それが明るみになることはない。
なぜなら既にこの国はP・Hエレクトロニクス社によって支えられていると言っても過言ではなく、それはつまりP・Hエレクトロニクス社によって実質的に国が支配されていることに他ならないからだ。
日々、各地では犠牲者が増えている。
例えばある日の出来事はこうだ。
P・Hエレクトロニクス社傘下企業、P・Hデンキの店舗でそれは起こった。
![宇崎月[1]立絵003](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/20210416182739a3f.png)
「食洗機って高いのねぇ……」
食洗器の値段の高さに尻込みしている客、宇崎月。
悩んでいる彼女に、店員が話しかける。
それぞれの性能などを説明しつつ、上手く予算を聞き出した店員は、ある提案をしてきた。
「お客様の予算との差が3万円程度なので、宜しければこちらのキャンペーンを利用してみてはいかがでしょうか」
「キャンペーンですか?」
「はい。アンケートにご協力いただければ値段を下げられるんです。5枚と、ちょっと多いですが……」
確かに1枚に15個くらい質問の書かれたアンケートを5枚もこなすのは億劫であったが、それで3万値引きされるならと月はキャンペーンを利用することにし、テーブルで記入を始めた。
記入をし始めた1枚目の途中から、月は不思議な感覚に陥る。
![宇崎月[1]立絵005 - コピー](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/20211014124321f05.png)
頭がぼーっとしてきて、どこか気持ちが雲の上にあるような感覚だ。
(……最後にセックスしたのはいつですか?)
(えぇと……10日前……)
アンケートの後半にはプライベートの性的な質問が置かれていたが、それにも答えてしまう。
安らぎと高揚感が混じった不思議な感覚のなかでは、その質問に答えていることに疑問が湧いてこない。
5枚目までいくと銀行口座のパスワードや過去の交際歴など様々な個人情報を書いてしまっていた。
そして最後には、人権放棄に同意する署名欄にたどり着く。
(人権放棄に同意します……宇崎 月……と……)
一切の躊躇なく名前を書いてしまった月は、それが何を意味するのか全く理解せずにアンケートを書き終え、担当の店員に用紙を渡す。
一通り目を通した店員は書類をバインダーに閉じると、笑顔でこう言った。
「おめでとうございます。これであなたは人権を失いました」
「今よりあなたの存在全ては我々の管理下に置かれます」
「指示に従い、行動してください」
![宇崎月[1]立絵004 - コピー](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/20211014124319e98.png)
「……はい。よろしくおねがいします」
(あ、あれ?私……)
ハッキリと言葉にされて一瞬我に返りそうになるが、人権放棄に署名した以上、もう何も自分の意思で考えなくて良いんだと言う強烈な安堵と幸福感が感情を支配し、そこから先に思考が進むことは無かった。
―――数週間後
![宇崎月[1]立絵006 - コピー](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/2021101412495663b.png)
国内の某所にある豪邸に月はいた。
「この度はMC-DOOLをレンタルしていただき、ありがとうございます」
「私は人権を破棄しておりますので、如何様にでもご利用いただけます」
「名前はありませんので、ご自由にお決めください」
彼女は人身売買の中でも比較的環境が良いレンタル部門の管轄におかれ、最初の顧客に貸し出されていた。
レンタル料は1日1万円という高級品だが、金持ちからすれば小銭だ。
彼女は借主の人物に気に入られ、家事とセックスを中心とした雑用係として、長くレンタルされることとなった。
表向きは大手家電メーカーとして大きなシェアを誇る。
一方で、その裏には大きな闇を内包した企業だった。
社員は社長以外は役員も含め全員が一人の例外もなく洗脳を施されている。
それだけではなく、外部から勧誘・拉致などして集めた人間を洗脳しては売りさばくという人身売買を大々的に行っていた。
この人身売買は政府とも密接に関わっていて、その経済規模は1兆円を超えるとも噂されるほどだ。
だが、それが明るみになることはない。
なぜなら既にこの国はP・Hエレクトロニクス社によって支えられていると言っても過言ではなく、それはつまりP・Hエレクトロニクス社によって実質的に国が支配されていることに他ならないからだ。
日々、各地では犠牲者が増えている。
例えばある日の出来事はこうだ。
P・Hエレクトロニクス社傘下企業、P・Hデンキの店舗でそれは起こった。
![宇崎月[1]立絵003](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/20210416182739a3f.png)
「食洗機って高いのねぇ……」
食洗器の値段の高さに尻込みしている客、宇崎月。
悩んでいる彼女に、店員が話しかける。
それぞれの性能などを説明しつつ、上手く予算を聞き出した店員は、ある提案をしてきた。
「お客様の予算との差が3万円程度なので、宜しければこちらのキャンペーンを利用してみてはいかがでしょうか」
「キャンペーンですか?」
「はい。アンケートにご協力いただければ値段を下げられるんです。5枚と、ちょっと多いですが……」
確かに1枚に15個くらい質問の書かれたアンケートを5枚もこなすのは億劫であったが、それで3万値引きされるならと月はキャンペーンを利用することにし、テーブルで記入を始めた。
記入をし始めた1枚目の途中から、月は不思議な感覚に陥る。
![宇崎月[1]立絵005 - コピー](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/20211014124321f05.png)
頭がぼーっとしてきて、どこか気持ちが雲の上にあるような感覚だ。
(……最後にセックスしたのはいつですか?)
(えぇと……10日前……)
アンケートの後半にはプライベートの性的な質問が置かれていたが、それにも答えてしまう。
安らぎと高揚感が混じった不思議な感覚のなかでは、その質問に答えていることに疑問が湧いてこない。
5枚目までいくと銀行口座のパスワードや過去の交際歴など様々な個人情報を書いてしまっていた。
そして最後には、人権放棄に同意する署名欄にたどり着く。
(人権放棄に同意します……宇崎 月……と……)
一切の躊躇なく名前を書いてしまった月は、それが何を意味するのか全く理解せずにアンケートを書き終え、担当の店員に用紙を渡す。
一通り目を通した店員は書類をバインダーに閉じると、笑顔でこう言った。
「おめでとうございます。これであなたは人権を失いました」
「今よりあなたの存在全ては我々の管理下に置かれます」
「指示に従い、行動してください」
![宇崎月[1]立絵004 - コピー](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/20211014124319e98.png)
「……はい。よろしくおねがいします」
(あ、あれ?私……)
ハッキリと言葉にされて一瞬我に返りそうになるが、人権放棄に署名した以上、もう何も自分の意思で考えなくて良いんだと言う強烈な安堵と幸福感が感情を支配し、そこから先に思考が進むことは無かった。
―――数週間後
![宇崎月[1]立絵006 - コピー](https://blog-imgs-145.fc2.com/s/a/i/saiminmc/2021101412495663b.png)
国内の某所にある豪邸に月はいた。
「この度はMC-DOOLをレンタルしていただき、ありがとうございます」
「私は人権を破棄しておりますので、如何様にでもご利用いただけます」
「名前はありませんので、ご自由にお決めください」
彼女は人身売買の中でも比較的環境が良いレンタル部門の管轄におかれ、最初の顧客に貸し出されていた。
レンタル料は1日1万円という高級品だが、金持ちからすれば小銭だ。
彼女は借主の人物に気に入られ、家事とセックスを中心とした雑用係として、長くレンタルされることとなった。