コードギアスVE~Victim Extraction~ STAGE1:奪う為に生まれた男
コードギアス~反逆のルルーシュ~ - 2020年01月18日 (土)
2017年、神聖ブリタニア帝国に支配された日本
ルルーシュがギアスを授かったのと同時期に、異世界から能力者が来ていたら。
この物語は、能力を奪うという唯一無二の異能によってブリタニアと黒の騎士団の戦争に割って入った変態異邦人がやりたい放題する無双録である。
STAGE1:奪う為に生まれた男

「なるほどなぁ……いたるところで戦争中ってわけか」
「突然別の世界に飛ばされてどうしたもんかと思ったが、なかなか面白そうな世界じゃないか!」
2017年、神聖ブリタニア帝国に支配された日本はエリア11と名前を変えていた。
正体不明の『ゼロ』が率いる黒の騎士団がブリタニアに対する攻撃を開始したと同時期、一人の男が異世界からこの世界へと飛ばされてきた。
彼の名前は、ヴァイトル・ヒエロ。
元いた世界は人の心を操る特殊な力を持った双子の兄が王として君臨していた。
弟であるヴァイトルもまた、ある特殊能力を持っていたが、兄と争う気にはなれずに王位継承権を辞退して悠々自適な生活を送っていた。
二人が争わなかったのはそれぞれの能力が兄弟にだけは効果がないというのも理由の一つだが、それ以上に単純に仲が良かったのだ。
双子は性格こそ違ったが、『人を蹂躙し、弄ぶ』のが大好きという共通点があり、意気投合していたのだ。
その中で兄は『支配』、ヴァイトルは『略奪』に趣向が偏っていたので、弟の力を借りて支配を盤石にする兄と、兄の権力と操る力を盾に好き放題略奪する弟というように、バランスが取れていたのだ。
しかも容姿がそっくりなので入れ替わっても誰も気付かなかったし、だからこそ時々お互い入れ替わって遊んでいることもあった。
そんな二人だが、ある日二人とも謎の光に包まれ、異世界に飛ばされてしまったのだ。
突然別世界に来たヴァイトルだが、すぐにここがどこで、どういう世界なのか理解し、順応することができた。
彼は最初に適当な人間を見つけて会話を試みたが、まるで言葉が通じなかった。
そこでここが別世界であることを理解し、次に取った行動はその人間から言語能力と記憶を奪うことだった。
彼の能力は人からあらゆるものを奪い、移植することができる能力だったのだ。
こうしてこの世界の言語を自分に移植し、記憶も奪うことで一瞬にしてこの世界を理解したのだ。
「日本って国を乗っ取って名前を奪ったブリタニア……俺と趣味が合いそうだな!」
「国の名前なんていうのはそこに住む人々の誇りみたいなもんだ。それを奪うってスケールが気に入った」
「でもやり方にセンスが無いな。人を無闇に殺し過ぎすぎだ」
「俺は奪うのは好きでも、命を奪うのは趣味じゃないんだ」
「だってそうだろ。命を奪ったらそれで最後。そいつから奪うもんが無くなっちまう」
「それに何より気に入らないのは、色々理屈を付けて奪ってるところだな」
「奪うのに理由はいらない。奪いたいから奪うんだ。何よりブリタニアの連中……今手にした記憶が確かなら奪うことを楽しんでない。それじゃあダメだ。人から奪うならせめて奪った分エンジョイしないと奪った奴に悪いだろ」
「だから教えてやる。俺が本当の『奪う』とは何かをな!」
「アーッハッハッハ!」
―――
――
-
エリア11
ヴァイトルは最初に飛ばされた場所からそう遠くない街に移動していた。
そこでは彼は適当に何人かの記憶と感情を奪い、現状を把握した。
(相当イレブンは虐げられているな。しかし奪われる方が悪い)
(まぁとはいえ、イレブンの仇は俺が討ってやることになるだろう)
(ブリタニアの全ては俺が奪い尽くしてやるわけだからな)
彼は得た情報から当面の目標となるターゲットを二人に絞っていた。
一人はコーネリア・リ・ブリタニア。
もう一人はユーフェミア・リ・ブリタニア。
二人ともブリタニアの皇族であり、エリア11に滞在している。
そして何より、美しい女であるという点がヴァイトルの気を引いた。
兄以上に好色なヴァイトルにとって、男は眼中にないのだ。
(いきなり押しかけて強引に接触してもいいけどな、ナイトメアフレームとやらはもちろん、俺の世界より格段に科学が発達したこの世界で無茶すると死にかねないしな)
そこで彼はまずは、ブリタニア側の人間になることを選んだ。
それにはブリタニアでそれなりの地位を持つ人間に接触するのが早かったが、あるこだわりがその難易度を跳ね上げてしまう。
(理想は若く見た目の良い女で、程よい地位の奴だ)
「……」
(自分で言うのもなんだけどな、知人すらいない世界でいきなりそれは無理か……?)
ふと冷静になったヴァイトルは、腹ごしらえをするために近くの店に入った。
そこは良くあるバーガーショップだったが、異世界出身のヴァイトルにとっては新鮮だった。
「こ、これがハンバーガー……」
人から奪った記憶で知ってはいたが、実際に口にするのは初めて。
緊張しながらパクッと作法通りに食べる。

「もぐもぐ……ごくんっ……!!」
「……」

「う、美味すぎる……」
この世界の食べ物のおいしさに興奮したヴァイトルは夢中になってハンバーガーを食べ、腹を満たした。
食欲が満たされ興奮も収まったヴァイトルが一息ついていると、店内にいた学生グループが目に付いた。
(へ~……なかなか可愛い連中がいたもんだ)
このあたりの学校だろうか、同じ制服を来た3人の女子学生が楽しそうに食事をしていた。
それぞれ個性的だがどれも好みの容姿であり、ヴァイトルは彼女達を抱きたいという衝動にかられる。
だがいくらなんでも一目の多い店内で手を出すことも難しい。
かつての自分の世界なら、何をしても兄の権力で守られ好き放題できた。
しかしここは知人の一人もいない異世界。
気ままに性欲を発散することはできない。
ヴァイトルもここではどうしようもないと諦めていたが、少しすると3人のうちの一人が席を立った。
どうやら、先に帰るようだ。
「……ふっ」
(食欲も満たされたことだし、次は性欲を満たすとするか)
チャンスと見たヴァイトルは後を追い、声をかけた。
「そこの女、黙ってついてこい」
『……』
たった一言そう命じただけなのに、初めて出会うその女は言われた通り黙ってついてきた。
この時ヴァイトルは力を使い、拒否する意思と言葉を奪っていたのだ。
人目のつかない場所に移動したヴァイトルは拒否できない女、正確には拒否という概念を失った女を犯した。
「この世界の女も抱き心地はなかなか良いもんだな」
ミレイ「~~~ッッ」
女も犯されているということはわかっているので、言葉は出せずとも顔は嫌がっている。
だが、犯されることに抵抗はしない。
拒否という概念を失っているので、何をされてもされるがままなのだ。
「人目につかないようにサクッと一発抜いて終わりにしてやるから、安心しろ」
ミレイ「ッッ!」
言葉通り射精するためだけに女を犯したヴァイトルは一度の射精で終わりにし、女を解放した。
記憶と記憶の欠落に対する疑念の感情を奪い、言葉と拒否する意思を返して元の日常に戻す。
ミレイ「あれ?私……ま、いっか。なんかアソコが痛い気がするけど……」
解放された女は特に疑問を抱くことなく日常に戻った。
一方、性欲を発散しきれたとは言えないがとりあえずスッキリしたヴァイトルは、街中をブラついて人間観察をして時間を潰し、夜を待った。
ようやく日が暮れ、小腹も空いてきた頃に街中のバーに入る。
彼の狙いはバーに来たブリタニアの人間と接触することだった。
(ま、そうそう好みの女が来るとは思えないけどな)
バーのカウンターでしっぽりとこの世界の酒を味わい、時間を潰す。
早い時間から飲み始めたこともあり、2時間が経ってもまだ8時過ぎ。
そろそろ店を移動するかと考え始めたその時だった。
「いらっしゃいませ」
ヴィレッタ「マスター、いつものをくれ」
「かしこまりました」
(……俺はツイてるな)
美しいキレ目とスレンダーな体、そして何より『強さ』を感じさせる雰囲気。
申し分ないほどに好みの容姿をした女、それも服装から見て間違いなくブリタニアの人間。
見た目から推し量れる年齢を考えれば、地位はそれほど高くないだろう。
探し求めていた要素を全て備えた女の登場に、ヴァイトルは心の中でグッとガッツポーズした。
つづく
ルルーシュがギアスを授かったのと同時期に、異世界から能力者が来ていたら。
この物語は、能力を奪うという唯一無二の異能によってブリタニアと黒の騎士団の戦争に割って入った変態異邦人がやりたい放題する無双録である。
STAGE1:奪う為に生まれた男



2017年、神聖ブリタニア帝国に支配された日本はエリア11と名前を変えていた。
正体不明の『ゼロ』が率いる黒の騎士団がブリタニアに対する攻撃を開始したと同時期、一人の男が異世界からこの世界へと飛ばされてきた。
彼の名前は、ヴァイトル・ヒエロ。
元いた世界は人の心を操る特殊な力を持った双子の兄が王として君臨していた。
弟であるヴァイトルもまた、ある特殊能力を持っていたが、兄と争う気にはなれずに王位継承権を辞退して悠々自適な生活を送っていた。
二人が争わなかったのはそれぞれの能力が兄弟にだけは効果がないというのも理由の一つだが、それ以上に単純に仲が良かったのだ。
双子は性格こそ違ったが、『人を蹂躙し、弄ぶ』のが大好きという共通点があり、意気投合していたのだ。
その中で兄は『支配』、ヴァイトルは『略奪』に趣向が偏っていたので、弟の力を借りて支配を盤石にする兄と、兄の権力と操る力を盾に好き放題略奪する弟というように、バランスが取れていたのだ。
しかも容姿がそっくりなので入れ替わっても誰も気付かなかったし、だからこそ時々お互い入れ替わって遊んでいることもあった。
そんな二人だが、ある日二人とも謎の光に包まれ、異世界に飛ばされてしまったのだ。
突然別世界に来たヴァイトルだが、すぐにここがどこで、どういう世界なのか理解し、順応することができた。
彼は最初に適当な人間を見つけて会話を試みたが、まるで言葉が通じなかった。
そこでここが別世界であることを理解し、次に取った行動はその人間から言語能力と記憶を奪うことだった。
彼の能力は人からあらゆるものを奪い、移植することができる能力だったのだ。
こうしてこの世界の言語を自分に移植し、記憶も奪うことで一瞬にしてこの世界を理解したのだ。









―――
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エリア11
ヴァイトルは最初に飛ばされた場所からそう遠くない街に移動していた。
そこでは彼は適当に何人かの記憶と感情を奪い、現状を把握した。



彼は得た情報から当面の目標となるターゲットを二人に絞っていた。
一人はコーネリア・リ・ブリタニア。
もう一人はユーフェミア・リ・ブリタニア。
二人ともブリタニアの皇族であり、エリア11に滞在している。
そして何より、美しい女であるという点がヴァイトルの気を引いた。
兄以上に好色なヴァイトルにとって、男は眼中にないのだ。

そこで彼はまずは、ブリタニア側の人間になることを選んだ。
それにはブリタニアでそれなりの地位を持つ人間に接触するのが早かったが、あるこだわりがその難易度を跳ね上げてしまう。



ふと冷静になったヴァイトルは、腹ごしらえをするために近くの店に入った。
そこは良くあるバーガーショップだったが、異世界出身のヴァイトルにとっては新鮮だった。

人から奪った記憶で知ってはいたが、実際に口にするのは初めて。
緊張しながらパクッと作法通りに食べる。





この世界の食べ物のおいしさに興奮したヴァイトルは夢中になってハンバーガーを食べ、腹を満たした。
食欲が満たされ興奮も収まったヴァイトルが一息ついていると、店内にいた学生グループが目に付いた。

このあたりの学校だろうか、同じ制服を来た3人の女子学生が楽しそうに食事をしていた。
それぞれ個性的だがどれも好みの容姿であり、ヴァイトルは彼女達を抱きたいという衝動にかられる。
だがいくらなんでも一目の多い店内で手を出すことも難しい。
かつての自分の世界なら、何をしても兄の権力で守られ好き放題できた。
しかしここは知人の一人もいない異世界。
気ままに性欲を発散することはできない。
ヴァイトルもここではどうしようもないと諦めていたが、少しすると3人のうちの一人が席を立った。
どうやら、先に帰るようだ。


チャンスと見たヴァイトルは後を追い、声をかけた。

『……』
たった一言そう命じただけなのに、初めて出会うその女は言われた通り黙ってついてきた。
この時ヴァイトルは力を使い、拒否する意思と言葉を奪っていたのだ。
人目のつかない場所に移動したヴァイトルは拒否できない女、正確には拒否という概念を失った女を犯した。

ミレイ「~~~ッッ」
女も犯されているということはわかっているので、言葉は出せずとも顔は嫌がっている。
だが、犯されることに抵抗はしない。
拒否という概念を失っているので、何をされてもされるがままなのだ。

ミレイ「ッッ!」
言葉通り射精するためだけに女を犯したヴァイトルは一度の射精で終わりにし、女を解放した。
記憶と記憶の欠落に対する疑念の感情を奪い、言葉と拒否する意思を返して元の日常に戻す。
ミレイ「あれ?私……ま、いっか。なんかアソコが痛い気がするけど……」
解放された女は特に疑問を抱くことなく日常に戻った。
一方、性欲を発散しきれたとは言えないがとりあえずスッキリしたヴァイトルは、街中をブラついて人間観察をして時間を潰し、夜を待った。
ようやく日が暮れ、小腹も空いてきた頃に街中のバーに入る。
彼の狙いはバーに来たブリタニアの人間と接触することだった。

バーのカウンターでしっぽりとこの世界の酒を味わい、時間を潰す。
早い時間から飲み始めたこともあり、2時間が経ってもまだ8時過ぎ。
そろそろ店を移動するかと考え始めたその時だった。

ヴィレッタ「マスター、いつものをくれ」


美しいキレ目とスレンダーな体、そして何より『強さ』を感じさせる雰囲気。
申し分ないほどに好みの容姿をした女、それも服装から見て間違いなくブリタニアの人間。
見た目から推し量れる年齢を考えれば、地位はそれほど高くないだろう。
探し求めていた要素を全て備えた女の登場に、ヴァイトルは心の中でグッとガッツポーズした。
つづく
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