真剣で私に相談しなさい！源義経編

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真剣で私に恋しなさい！ - 2020年04月06日 (月)

源義経。
九鬼クローンズのリーダー格であり、『源義経』の名に恥じない実力を持つ武士娘。

性格は温厚で優等生だが、その内に秘めたる熱を持っている芯の強い女だ。
そんな彼女に伊達操助の毒牙が伸びようとしていた。

「義経、ちょっといいか」

「はい？」

川神学園での放課後、義経は忍足あずみに個人的な相談があると言って呼び出されていた。
珍しいことではあるが、『相談』と言われれば人の好い義経が断るわけもなく、警戒せずに指定された場所へと来てしまう。

「悪いな、時間取らせちゃって」

「いえ。でも珍しいですね、私に相談なんて」

「まぁな。ちょっと合わせたい人がいるんだ」

「合わせたい人……？」

ひょっとして恋人でも紹介するつもりなのだろうか。
そう義経がドキドキしていると、すぐにその人物は現れた。

（……伊達さん？）

「待たせたなあずみ」

「私達もほんの１分前に来たばかりですよ

」

振り向いた先にいたその人物は伊達操助。
彼の顔は義経も知っていて、何度か校舎内ですれ違ったこともある。

最近は忍足あずみはもちろん、川神百代やマルギッテ・エーベルバッハなど学園内の多くの女と関係を持っていると噂されている人物なこともあって、義経も伊達操助という人物を認識してはいた。

ただ女たらしという悪評に近い評判が先行している操助に対し、決して良い感情を持っているとは言えなかった。

「義経、この方のことはお前も知ってるよな」

「はい。お名前くらいは……」

「だよな。今日は操助様がお前に……いや、お前が操助様に相談する場を設けてやろうと思ってな」

この言い方に義経は怪訝な表情を見せた。
あずみが合わせたい人がいるというからついてきただけで、相談するような悩みはないし、あったとしても交友の無い操助に相談する理由が無いから当然だ。

「あなたは無意識に、自分が成長する為には伊達操助に相談することが必要だと思っているんです」　

「そして、自分が成長するために必要なアドバイスをしてくれる伊達操助の言うことは、それがどんなことでも疑問を抱かず、素晴らしいことだと思い実行する。それは間違いない」

「うぅ……？」

「どうした？義経、お前は操助様に相談する必要があるんだよな？」

「は、はい。そうでした、自分の成長の為に……相談しないといけないんでした」

自分の認識が変わった直後は多少の違和感があった義経だが、上書きされた認識が馴染むとすぐに普通の表情に戻った。

「一応確認しておくけど、義経さん。俺のアドバイスを聞いてくれるね？」

「……もちろんです！お願いします」

「ＯＫ。それじゃあさっそくだけどね……」

（ふっ、ここまでくればもう義経は『終わり』だな。操助様の言葉で縛られたらもう逃げられない）

（義経、悪いな

）

操助が義経へのアドバイスは常軌を逸していた。
だが今の義経にとっては、それがどんなことでも素晴らしいこととしか聞こえない。

「なるほど、アダルトショップに行ってエロ雑誌とバイブ、それとローションを万引きしてくればいいんですね！」

「無事成功したら今度はエロ本をオカズにバイブとローションを使ってオナニー……わかりました！

「さすがは伊達さん、素晴らしいアドバイスありがとうございます！」

「そりゃ……ふふ、どういたしまして」

操助は義経に犯罪行為である万引きに手を染めさせ、さらには盗んだものでオナニーをしろと言う。
これは将来的に義経を悪に染める為の第一段階であり、これから先は段階的に悪事の経験を積ませてより悪質な犯罪をさせるつもりでいた。

「それでは今から万引きに行ってきます！」

「頑張って。そうだ、ちょっと待って」

「はい？」

「義経、君は自分が悪いことをするところを思い浮かべてオナニーをすると、最高に気持ち良くなれます。それは間違いない」

「だからこれからは常に悪いことを想像してオナニーすると良いよ」

「そうなんですね！わかりました！」

こうして義経は川神にあるアダルトショップ『SEX*SEX』通称ダブルセックスへと向かい、武士娘としての能力を存分に活かした目にも止まらぬ手わざで万引きを成功させた。

エロ本４冊、バイブ２個、ローション３本という１回の万引きとしては衝撃的とすら言える成果を上げた義経は、それらを持ち帰りオナニーに励むことにした。

「悪いこと……」

義経は盗んだエロ本を床に開いてそれを見つつ、自分が悪事を働く姿を想像しながらオナニーに耽った。

生来の人柄の良さの成果、妄想は人の悪口を言うとか犯罪とまでは言えない内容ばかりだったが、それでも義経にとっては最高に気持ち良いオナニーとなった。

何度も絶頂し、息も絶え絶えになるほどのオナニーを経験してしまった義経は、その感性を大きく歪められてしまうのだった。

つづく