とある異能の空想再現♯2パンツを奪い、命を奪い
とある科学の超電磁砲 - 2020年06月02日 (火)
この物語は、空想再現―ファンタジー・リザルト―の能力を持った男が、学園都市で頂点を目指す物語である!
♯2 パンツを奪い、命を奪い
バイト帰りに見かけた女。
なかなか可愛いと思ったそいつの制服は、見覚えがあった。
確か、なんとか……っていうお嬢様学校だったはず。
友達っぽいツレと一緒にウィンドウショッピングして楽しんでいるところを見て、俺はあることを思いついた。
今日は暇だし、育ちの良いお嬢様とやらにシコネタでも提供してもらおうってな。
「―――空想再現!」
この技を使えば、あるものが確実に手に入る。
それは……
「うはは!」
やったぜ!大成功だ!!
あの女の履いていたパンツが今!俺の手に!!
はぁはぁ……!思った通り、いいパンツ履いてるな。
心なしか暖かい。これが脱ぎたてのほっかほかパンツってやつだな。
3分の1の体力を使ってまで手に入れたパンツだ、こいつは記念に家に持ち帰ってシコるのに使わせてもらおう。
俺は人生初のパンツゲットに小躍りしながら、持ち主の女に視線を向けた。
「う~む?」
気付いてないか?
そりゃそうか。突然パンツがスッと消えたわけだからな、意識してなきゃ気付かな……お?
「……え?」
「どうしたの絹保」
「え?あ、ううん、なんでもないよ!」
ククッ!気付いたけど確かめようが無いって感じだな!
反応が笑える。最初からノーパンだったのかとか、色々悩むんだろうなぁ。
「あー、いいストレス発散になったぜ」
あとは家に帰って性欲も発散といくか!
俺はまっすぐ家に帰って手に入れたパンツを使って景気よくシコッた。
一発抜いて賢者タイムになった俺は、能力の引き出しを増やすためにアニメ鑑賞と漫画を読んでまったりした。
多少エロいシーンが出てきてもシコッたあとはやたら冷静に見れるし、何か色々と真面目に考えられた。
特に思ったのは、再現しちゃいけない技のことだ。
例えばジョジョに出てきたザワールドなんかはその典型。
あれは時を止める技だが、俺の能力で『時間停止した空間で自分だけ動ける』というのを再現してしまうと、時を動かすことが出来なくなって詰む。
『止まった時間を動かす』的な技があればいいんだけど、見たことない。
あと、ドラゴンボールの技はほとんど使えない危険技だらけだ。
特にナッパのクンッとか、あれ相当ヤバイ。
俺が再現したら、地平線が見える距離まで全部が更地になる。人も死ぬ。
そんなことしたら学園都市そのものが消えちまう。
地球が壊れたりしない程度のバトル漫画探してこないと、戦闘で使える技が底を尽いて面倒なことになりそうだ。
で、柄にもなく真面目に考察してたら眠くなってきた。
「ふあ~……今日は寝るか」
次の日、俺は面倒に巻き込まれた。
バイトに向かう途中、この前返り討ちにしてやったカツアゲ野郎が仕返しにきやがったんだ。
そこまでは別に問題なかったんだ。
「―――空想再現!」
「ぐぼはっ!」
ドラゴンフィッシュブローを空想再現してもう一回KOしてやったからな。
「がはっ!ぐ……あ……!」
こいつはわけもわからず地べたにぶっ倒れて悶絶した。
そりゃあそうだ。俺の能力を知るわけないし、顎が砕けるくらいのダメージを再現されちゃあな。
原作の間柴は立ち上がったけどな、普通の人間は立ち上がれないダメージなはずだ。
そう、ここまでは問題なかった。
面倒なのは、こいつが仲間を集めていたことだ。
ゾロゾロと路地裏から出てきた不良共に俺は囲まれ、逃げ道が無い。
「てめぇ!俺達のボスを良くもやってくれたな!!」
「あ?こいつがボス?このクソ雑魚金欠野郎がボス?」
これがいけなかった。
俺は事実を言っただけなんだけどさ、チンピラ共は頭に血が昇っちまって襲ってきやがった。
さすがに数が多すぎるし、下手したら殺されかねない。
俺も絡まれてムカついてたし、咄嗟に思いついた技を放っちまったんだ。
「―――空想再現!」
「「うぎゃああ~!」」
「「ほでぶっ!」」
「……しまった」
ついイラッとして、連中をぶっ殺しちまったんだ。
……チッ。
やっちまったか……あんまり命を奪うとかはしたくなかったけどな……ま、いずれは避けて通れないことだった。
どうせいつかは殺るんだ、それが早まっただけ。
けどこんなクソみたいな連中でリスクを負うことになるなんてな。
「はぁ……こんなの処理できないし、とりあえずこの場を離れるか」
転がる死体を置いて、俺はそのままバイトに向かった。
事件にはなっちまうだろうが、俺は直接触れてないし、まぁ大丈夫だろう。
けど、そんな考えが甘かった。
遠くから目撃してる奴がいたんだ。
「とととトンデモナイ物を目撃してしまいましたわ!!」
つづく
《 空想再現解説 》
№2 スティール
この素晴らしい世界に祝福を!に登場した盗賊のスキル。
主人公カズマが使用し、主にパンツを盗むのに使用された。
№3 ドラゴンフィッシュブロー
はじめの一歩に登場する技。
木村達也最初のタイトルマッチで間柴了相手に使用し、KO寸前に追い込むほどのダメージを与えた。
試合中に多くの伏線を張ってようやく炸裂させることが可能な技で、いきなり常使うとただの大振りパンチでしかない。
№4 烈脚斬陣
北斗の拳に登場する技。
南斗白鷺拳奥義であり、囲まれた状態を一瞬にして打破した。
まさに瞬殺技。
♯2 パンツを奪い、命を奪い
バイト帰りに見かけた女。
なかなか可愛いと思ったそいつの制服は、見覚えがあった。
確か、なんとか……っていうお嬢様学校だったはず。
友達っぽいツレと一緒にウィンドウショッピングして楽しんでいるところを見て、俺はあることを思いついた。
今日は暇だし、育ちの良いお嬢様とやらにシコネタでも提供してもらおうってな。
「―――空想再現!」
この技を使えば、あるものが確実に手に入る。
それは……
「うはは!」
やったぜ!大成功だ!!
あの女の履いていたパンツが今!俺の手に!!
はぁはぁ……!思った通り、いいパンツ履いてるな。
心なしか暖かい。これが脱ぎたてのほっかほかパンツってやつだな。
3分の1の体力を使ってまで手に入れたパンツだ、こいつは記念に家に持ち帰ってシコるのに使わせてもらおう。
俺は人生初のパンツゲットに小躍りしながら、持ち主の女に視線を向けた。
「う~む?」
気付いてないか?
そりゃそうか。突然パンツがスッと消えたわけだからな、意識してなきゃ気付かな……お?
「……え?」
「どうしたの絹保」
「え?あ、ううん、なんでもないよ!」
ククッ!気付いたけど確かめようが無いって感じだな!
反応が笑える。最初からノーパンだったのかとか、色々悩むんだろうなぁ。
「あー、いいストレス発散になったぜ」
あとは家に帰って性欲も発散といくか!
俺はまっすぐ家に帰って手に入れたパンツを使って景気よくシコッた。
一発抜いて賢者タイムになった俺は、能力の引き出しを増やすためにアニメ鑑賞と漫画を読んでまったりした。
多少エロいシーンが出てきてもシコッたあとはやたら冷静に見れるし、何か色々と真面目に考えられた。
特に思ったのは、再現しちゃいけない技のことだ。
例えばジョジョに出てきたザワールドなんかはその典型。
あれは時を止める技だが、俺の能力で『時間停止した空間で自分だけ動ける』というのを再現してしまうと、時を動かすことが出来なくなって詰む。
『止まった時間を動かす』的な技があればいいんだけど、見たことない。
あと、ドラゴンボールの技はほとんど使えない危険技だらけだ。
特にナッパのクンッとか、あれ相当ヤバイ。
俺が再現したら、地平線が見える距離まで全部が更地になる。人も死ぬ。
そんなことしたら学園都市そのものが消えちまう。
地球が壊れたりしない程度のバトル漫画探してこないと、戦闘で使える技が底を尽いて面倒なことになりそうだ。
で、柄にもなく真面目に考察してたら眠くなってきた。
「ふあ~……今日は寝るか」
次の日、俺は面倒に巻き込まれた。
バイトに向かう途中、この前返り討ちにしてやったカツアゲ野郎が仕返しにきやがったんだ。
そこまでは別に問題なかったんだ。
「―――空想再現!」
「ぐぼはっ!」
ドラゴンフィッシュブローを空想再現してもう一回KOしてやったからな。
「がはっ!ぐ……あ……!」
こいつはわけもわからず地べたにぶっ倒れて悶絶した。
そりゃあそうだ。俺の能力を知るわけないし、顎が砕けるくらいのダメージを再現されちゃあな。
原作の間柴は立ち上がったけどな、普通の人間は立ち上がれないダメージなはずだ。
そう、ここまでは問題なかった。
面倒なのは、こいつが仲間を集めていたことだ。
ゾロゾロと路地裏から出てきた不良共に俺は囲まれ、逃げ道が無い。
「てめぇ!俺達のボスを良くもやってくれたな!!」
「あ?こいつがボス?このクソ雑魚金欠野郎がボス?」
これがいけなかった。
俺は事実を言っただけなんだけどさ、チンピラ共は頭に血が昇っちまって襲ってきやがった。
さすがに数が多すぎるし、下手したら殺されかねない。
俺も絡まれてムカついてたし、咄嗟に思いついた技を放っちまったんだ。
「―――空想再現!」
「「うぎゃああ~!」」
「「ほでぶっ!」」
「……しまった」
ついイラッとして、連中をぶっ殺しちまったんだ。
……チッ。
やっちまったか……あんまり命を奪うとかはしたくなかったけどな……ま、いずれは避けて通れないことだった。
どうせいつかは殺るんだ、それが早まっただけ。
けどこんなクソみたいな連中でリスクを負うことになるなんてな。
「はぁ……こんなの処理できないし、とりあえずこの場を離れるか」
転がる死体を置いて、俺はそのままバイトに向かった。
事件にはなっちまうだろうが、俺は直接触れてないし、まぁ大丈夫だろう。
けど、そんな考えが甘かった。
遠くから目撃してる奴がいたんだ。
「とととトンデモナイ物を目撃してしまいましたわ!!」
つづく
《 空想再現解説 》
№2 スティール
この素晴らしい世界に祝福を!に登場した盗賊のスキル。
主人公カズマが使用し、主にパンツを盗むのに使用された。
№3 ドラゴンフィッシュブロー
はじめの一歩に登場する技。
木村達也最初のタイトルマッチで間柴了相手に使用し、KO寸前に追い込むほどのダメージを与えた。
試合中に多くの伏線を張ってようやく炸裂させることが可能な技で、いきなり常使うとただの大振りパンチでしかない。
№4 烈脚斬陣
北斗の拳に登場する技。
南斗白鷺拳奥義であり、囲まれた状態を一瞬にして打破した。
まさに瞬殺技。
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