安斎都。
探偵に憧れる赤毛のアイドルで、趣味は探偵ドラマ・推理小説を見ること。

そんな彼女はある日、『怪盗』が店主をしている古本屋があるとの噂を聞き、興味本位でそこに『潜入調査』を試みた。



「ここが例の本屋ね！」

潜入調査はバイトになることで実行した。
ちょうどバイトを募集していたので、入り込むのは簡単だった。


バイトとして潜入し、普通に働く。
何か不思議な感覚のお店で、頭がクラクラする感じがするが、緊張がそうさせるのだろうと思い気にはしなかった。


夜になり、閉店後に戸締りをした後のバイト先に都は忍び込んだ。

（私の感ではあの人が怪盗……その証拠を手に入れる！）

事前に怪しいと目星をつけていた人物を調べるためだが、店に入ると誰もいないはずの従業員室に明かりがついていた。

(まさか、いきなり怪盗の活動現場に遭遇……！？)

ドキドキしながらこっそりと部屋を覗く。
すると……。




そこでは怪盗と思わしき女がバイトの男にヤりたい放題されていた。

（あれはいったい何をしているの？）

（裸と裸だけど、あんなにくっついて何か意味が……？）

その光景がなんなのかわからない都は、自分も同じことをして実態を確かめるしかないと思った。


「安斎都さん、俺に聞きたいことってなんです？」

「実はね……」

バイトの男に対し、面と向かって昨晩店主の女と何をしていたのかを問い詰めたのだ。

「あぁ、セックスしてたんですよ」

男はあっけらかんと答えたが、都は言葉でそれを理解できなかった。

「セックス……？」

そこで都は自分にも同じことをして欲しいと頼み込み、男の手ほどきを受けられることになった。



言われるがまま服を脱ぐと、男も裸になった。
初めて見る男の全裸は、股間に付いている『アレ』が勃起していて、その力強さと迫力に直視することができなかった。

（あ、あれが男の人の……！）


「床に仰向けになって、足を開いてくれますか」

「そしたらチンポを入れますんで、腰を振って俺が気持ち良くなったらそのまま射精すればセックスしたことになるんで」

都は股に男のモノを受け入れるのは痛そうとか、腰を振るのに意味はあるのだろうとか、色々考えつつも従った。


「じゃ、入れますね」

「は、はい」

挿入が何を意味するのかをよく理解していない都は、されるがままだった。




「あひいっかいとうなんてどうでもいいれしゅううっ」

「チンポしゅきいいあたまおかしくなりゅううううう」





「あああああ～～～」


わけもわからぬまま、体にセックスの良さを刻み込まれてしまった都は、あまりの衝撃的体験に人生観すらも変わってしまい、アイドルを辞めた。

その後はバイトを続け本屋に就職したらしいが、同時期から彼女と瓜二つなＡＶ女優がデビューするのだった。

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