御坂美琴の裏稼業4 ~最後の依頼~
とある科学の超電磁砲 - 2020年04月30日 (木)
「ふぁ~……」
結構寝たのに、疲れ取れないな。
準備で忙しいし、このところ色々あったからかな。
裏稼業を始めてもう結構経つけど、自分でもこうなるなんて考えてなかったからね。
思い起こせば、場末のラブホだったな。
まさか、あんなこと言ってくるなんて。
私から持ちかけた話とはいえ、あんな反応を予想できるわけない。
そう、忘れもしない。あれは……
―――
――
―
「考えてくれた?」
「むふ、SP契約のことだよねぇ。それも専属の」
「うん。そろそろ返事が欲しいんだけど」
美琴は裏稼業で他に顧客がいない、いうなれば閑古鳥が鳴いているという状況を逆手に取り、大金を稼ぐことの出来る専属SP契約を男に持ちかけていた。
その時は男も考えると言って保留したのだが、それから約2週間が経ち、美琴も結論を催促したのだ。
「1年単位での長期契約だからね。悩むのもわかるけど……私を専属にすれば、一々予約とか交渉がいらなくなるから便利よ?」
「今の所裏稼業で仕事くれるのアンタだけだし、金払いも良いから信用してる。私にとっても長期契約は収入の計算が経つから、お互いメリットがある」
「だから、どうかな?」
「う~ん、じゃあ今日のセックスで決めようかなぁ」
「……専属にする価値を計る試験ってわけね」
「そこまで堅苦しくはないけどねぇ、とりあえずセックスしよう」
「わかったわ」
「まだアンタだけにしか許していないアソコ、存分に楽しんで」
「くふ!そうだねぇ、それじゃあ遠慮なく♪」
この時の美琴はなんとしても専属契約を取り付けたかったので、柄にもなくアピールしてみせた。
彼女の持ちかけた専属SP。
それはセックスパートナーのことであり、契約期間中は定額で美琴を好きに抱けると言う物であった。
付加価値としての特典も多く提示していて、契約期間中は他人とのセックスはもちろん、異性との触れ合いは一切しなくなり、仮に妊娠しても出産費用、子育て費用の全てが定額の中に含まれると言う物だ。
さらに一蓮托生オプションも無料で設定していた。
これは契約期間中は運命を共にするということであり、何でも言うことを聞き命をかけて守るというオプションだ。
これらを含めた専属SPとして年単位の長期契約を結びたいのだ。
破格の内容を提示した自身はあるが、これまでの稼ぎの合計を一気に上回るほどの金額にはなる。
男が渋るのは承知の上で、なんとか契約を取り付けようと頑張っているのだ。
「んっ
ね、ねぇ……私の体気に入ってるんでしょ?」
「ふひひ!そりゃあもう!おっぱいは物足りないけどぉ、何度ヤッても飽きないこのマンコは最高だよぉ」
「だったら……あんっ
んんっ
長期契約……してくれたっていいじゃない」
「そうだねぇ、どうしようかなぁー」
その時ははぐらかされ、ヤリ倒された美琴だが、結論はその次の日に出た。
朝、チェックアウト前にシャワー浴びて着替えようとしていた時、不意に男が結論を出したのだ。
ただ、その結論は美琴の斜め上の内容だった。
「……は?」
「100年契約って……あんた意味わかってるの?」
なんと男は100年でなら専属SP契約を結ぶと言ってきたのだ。
冗談にしか思えない期間の提示に、美琴も半ばあきれて諭すように確認した。
「いい?確かに長期契約なら1日1円とは言ったけど、1日1円でも年365円。それが100年ってことは36500円よ?」
「それだけの金額を一括前払いしてもらうことになる。それをわかってて言ってるんでしょうね?」
「もっちろんわかってるよぉ。ふふ、どうせならもうね、人生ごと買っちゃおうと思って100年にしたんだ」
「……買うとは違うけど、でも100年契約ってそういうことよ?」
「そりゃ私は契約を結べば期間中だったらなんでもしてあげるけど、考え直したら?」
「大体、あんた100年も生きないでしょ」
美琴としては雇い主の負担も考えてせいぜい5年くらいの契約が適切だと思っていた。
だからこそ考え直すように諭したわけだが、男は100年契約にこだわり譲らなかった。
「まぁまぁ、100年!って感じでわかりやすくていいじゃない」
「それに価格だって少しは値引いてくれるんでしょぉ?」
「……そりゃあ本当に100年にするならね」
―――
――
―
で、私は色々値引いた結果、100年1万円ぽっきりで契約した。
どんなことでも言うことを聞く、NG無しの専属SPとして。
ただ、私達の関係は……専属SPに留まらなかった。
100年契約で満足したと思ったら、次の日にまたまた予想外のことするんだもん。あれも驚いたなぁ。
「つ、付けろって言うならつけるけど、これ……その」
「そうだよぉ、結婚指輪」
「……よね」
「むふ!当たり前だけどSPと籍を入れるつもりなんてないよ」
「ただ、一緒にいる時間も増えるし、一緒に住むし、内縁の妻にしてあげようと思ってねぇ」
「ふひひ、もちろん断らないよねぇ?」
「100年契約しといて何言ってるのよ。もう私の人生で自分のことを好きに決定できる時間なんてない」
「残りの人生、全てアンタとの契約に則って生きる私は、あんたが言うことを断ることなんてない」
「それが結婚だろうがなんだろうが、好きにしたらいいわ」
「さっすがプロは言うことが違うなぁ。ふっひっひ!それじゃ、これからは僕のこと、旦那様って呼んでねぇ」
「もちろん、形だけじゃなくてちゃ~んと僕を愛する、健気で可愛い従順な奥さんになるように」
「……はい、旦那様
」
「むほお!しっかり口にされるとテンションあがるなぁ!」
そう。あの日から私は旦那様の妻になった。
旦那様のことが大好きな内縁の妻。
諦めていたけど、まさかああいう形で女の幸せが手に入るとは思ってなかったわ・
「けど……」
「はぁ……」
まさか旦那様が他にもたくさん女を囲ってるとは思ってなかったわ。
それはいいんだけどさ、みんな集めてのハーレム旅行の段取り、私にぜーんぶ押し付けるなんてね。
もう妻にされちゃった以上、旦那様のこと愛してるんだから……絶対ヤキモチ焼いちゃうなぁ……。
今だってそう、コレクションに入れたいとか言って、テレなんとかって人にアプローチするってもう三日も帰ってこないし。
「……あうっ
」
なんか考えてたら疼いてきちゃった。
旦那様のオチンポですっかりえっちな体にされちゃったからなぁ……。
なんか、こんなはずじゃなかったような気がするけど……。
まぁいいや。今は旦那様の為に生きる、それでいいんだ。
だって、あと99年以上も契約残ってるんだし。
私は旦那様に尽くす。
プロとしてこの契約、絶対に全うしてみせるわ……!
完
『とある超能力者の裏稼業(笑)シリーズ』
裏稼業 生涯獲得報酬ランキング(最新版)
1位 御坂美琴 獲得賞金11,000円
結構寝たのに、疲れ取れないな。
準備で忙しいし、このところ色々あったからかな。
裏稼業を始めてもう結構経つけど、自分でもこうなるなんて考えてなかったからね。
思い起こせば、場末のラブホだったな。
まさか、あんなこと言ってくるなんて。
私から持ちかけた話とはいえ、あんな反応を予想できるわけない。
そう、忘れもしない。あれは……
―――
――
―
「考えてくれた?」
「むふ、SP契約のことだよねぇ。それも専属の」
「うん。そろそろ返事が欲しいんだけど」
美琴は裏稼業で他に顧客がいない、いうなれば閑古鳥が鳴いているという状況を逆手に取り、大金を稼ぐことの出来る専属SP契約を男に持ちかけていた。
その時は男も考えると言って保留したのだが、それから約2週間が経ち、美琴も結論を催促したのだ。
「1年単位での長期契約だからね。悩むのもわかるけど……私を専属にすれば、一々予約とか交渉がいらなくなるから便利よ?」
「今の所裏稼業で仕事くれるのアンタだけだし、金払いも良いから信用してる。私にとっても長期契約は収入の計算が経つから、お互いメリットがある」
「だから、どうかな?」
「う~ん、じゃあ今日のセックスで決めようかなぁ」
「……専属にする価値を計る試験ってわけね」
「そこまで堅苦しくはないけどねぇ、とりあえずセックスしよう」
「わかったわ」
「まだアンタだけにしか許していないアソコ、存分に楽しんで」
「くふ!そうだねぇ、それじゃあ遠慮なく♪」
この時の美琴はなんとしても専属契約を取り付けたかったので、柄にもなくアピールしてみせた。
彼女の持ちかけた専属SP。
それはセックスパートナーのことであり、契約期間中は定額で美琴を好きに抱けると言う物であった。
付加価値としての特典も多く提示していて、契約期間中は他人とのセックスはもちろん、異性との触れ合いは一切しなくなり、仮に妊娠しても出産費用、子育て費用の全てが定額の中に含まれると言う物だ。
さらに一蓮托生オプションも無料で設定していた。
これは契約期間中は運命を共にするということであり、何でも言うことを聞き命をかけて守るというオプションだ。
これらを含めた専属SPとして年単位の長期契約を結びたいのだ。
破格の内容を提示した自身はあるが、これまでの稼ぎの合計を一気に上回るほどの金額にはなる。
男が渋るのは承知の上で、なんとか契約を取り付けようと頑張っているのだ。
「んっ

「ふひひ!そりゃあもう!おっぱいは物足りないけどぉ、何度ヤッても飽きないこのマンコは最高だよぉ」
「だったら……あんっ


「そうだねぇ、どうしようかなぁー」
その時ははぐらかされ、ヤリ倒された美琴だが、結論はその次の日に出た。
朝、チェックアウト前にシャワー浴びて着替えようとしていた時、不意に男が結論を出したのだ。
ただ、その結論は美琴の斜め上の内容だった。
「……は?」
「100年契約って……あんた意味わかってるの?」
なんと男は100年でなら専属SP契約を結ぶと言ってきたのだ。
冗談にしか思えない期間の提示に、美琴も半ばあきれて諭すように確認した。
「いい?確かに長期契約なら1日1円とは言ったけど、1日1円でも年365円。それが100年ってことは36500円よ?」
「それだけの金額を一括前払いしてもらうことになる。それをわかってて言ってるんでしょうね?」
「もっちろんわかってるよぉ。ふふ、どうせならもうね、人生ごと買っちゃおうと思って100年にしたんだ」
「……買うとは違うけど、でも100年契約ってそういうことよ?」
「そりゃ私は契約を結べば期間中だったらなんでもしてあげるけど、考え直したら?」
「大体、あんた100年も生きないでしょ」
美琴としては雇い主の負担も考えてせいぜい5年くらいの契約が適切だと思っていた。
だからこそ考え直すように諭したわけだが、男は100年契約にこだわり譲らなかった。
「まぁまぁ、100年!って感じでわかりやすくていいじゃない」
「それに価格だって少しは値引いてくれるんでしょぉ?」
「……そりゃあ本当に100年にするならね」
―――
――
―
で、私は色々値引いた結果、100年1万円ぽっきりで契約した。
どんなことでも言うことを聞く、NG無しの専属SPとして。
ただ、私達の関係は……専属SPに留まらなかった。
100年契約で満足したと思ったら、次の日にまたまた予想外のことするんだもん。あれも驚いたなぁ。
「つ、付けろって言うならつけるけど、これ……その」
「そうだよぉ、結婚指輪」
「……よね」
「むふ!当たり前だけどSPと籍を入れるつもりなんてないよ」
「ただ、一緒にいる時間も増えるし、一緒に住むし、内縁の妻にしてあげようと思ってねぇ」
「ふひひ、もちろん断らないよねぇ?」
「100年契約しといて何言ってるのよ。もう私の人生で自分のことを好きに決定できる時間なんてない」
「残りの人生、全てアンタとの契約に則って生きる私は、あんたが言うことを断ることなんてない」
「それが結婚だろうがなんだろうが、好きにしたらいいわ」
「さっすがプロは言うことが違うなぁ。ふっひっひ!それじゃ、これからは僕のこと、旦那様って呼んでねぇ」
「もちろん、形だけじゃなくてちゃ~んと僕を愛する、健気で可愛い従順な奥さんになるように」
「……はい、旦那様

「むほお!しっかり口にされるとテンションあがるなぁ!」
そう。あの日から私は旦那様の妻になった。
旦那様のことが大好きな内縁の妻。
諦めていたけど、まさかああいう形で女の幸せが手に入るとは思ってなかったわ・
「けど……」
「はぁ……」
まさか旦那様が他にもたくさん女を囲ってるとは思ってなかったわ。
それはいいんだけどさ、みんな集めてのハーレム旅行の段取り、私にぜーんぶ押し付けるなんてね。
もう妻にされちゃった以上、旦那様のこと愛してるんだから……絶対ヤキモチ焼いちゃうなぁ……。
今だってそう、コレクションに入れたいとか言って、テレなんとかって人にアプローチするってもう三日も帰ってこないし。
「……あうっ

なんか考えてたら疼いてきちゃった。
旦那様のオチンポですっかりえっちな体にされちゃったからなぁ……。
なんか、こんなはずじゃなかったような気がするけど……。
まぁいいや。今は旦那様の為に生きる、それでいいんだ。
だって、あと99年以上も契約残ってるんだし。
私は旦那様に尽くす。
プロとしてこの契約、絶対に全うしてみせるわ……!
完
『とある超能力者の裏稼業(笑)シリーズ』
裏稼業 生涯獲得報酬ランキング(最新版)
1位 御坂美琴 獲得賞金11,000円
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