「今日は、豆テストをいくつかやってもらいます」


臨時の豆テストを配布した泉は、その間教室を抜け出した。
こういうことをする教師はたまにいるので、生徒達も特に疑問に思わなかった。


泉が授業を抜け出して向かった先は職員室……ではなく、用務員室だった。
授業中に教師が用務員室を訪れることはほとんどない。
大抵は園内の清掃や植栽の手入れに出ていて、人がいないからだ。

にもかかわらず用務員室に行ったのは、理由があるからだ。


「へあっ！？」

用務員室の手前に来た時だった、扉を開けようとした泉は後ろから尻を触られ、思わず大きい声を上げてしまう。

「おっと、大きい声だすな。誰か来たらどうするんだ」


「もう、驚かさないでくださいよ～」

尻を触った相手の姿を見て、泉はホッと息を撫で下ろし、そのまま連れられて用務員室に入った。
部屋の鍵をかけ、昼間だと言うのに遮光カーテンを閉め切り密室になった用務員室で、泉は羽織っていたカーディガンとスカートを脱ぐ。

そして敷いてあった布団に座り、用務員の男を見上げて言う。


「４０分、た～っぷり御奉仕しますね、御主人様」

泉は用務員の男に催眠術をかけられ、慰み者にされてしまっていたのだ。
本人は倫理観を歪められた上に性的奉仕をすることに喜びと生き甲斐を感じるようにされているので、授業中だろうと躊躇いなくセックスをする。

授業の無い時間は自主的に用務員を誘って奉仕することもあるくらいだ。
移動の時間や着替え、後処理を考えると授業中に使える時間は４０分。

じっくりセックスするには足りないが、気軽に一発抜くという感覚なら十分な時間だ。
最初こそ時間調整が難しかったが、今ではすっかり慣れ、時間内に余裕を持って教室に戻れるまでになっていた。

ただ、慣れたことと並行して弊害も出てきた。



「先生、なんか足震えてない？」

「そ、そんなことありませんよ」

チャイム前に戻ってきた泉だが、その足はガクガクと震えている。
体を開発され、短時間のセックスで何度もイけるようになった泉は、余韻でしばらくの間足腰が震えるようになってしまったのだ。

（生徒達に悟られないように、イク回数を減らさなければいけないかもしれませんね……）

今後の課題を胸に秘めつつ、泉は妊娠して産休を取るその日まで慰み者で居続けたのだった。

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