夢と欲望の幸せ監獄楽園 STAGE.32
コラボ企画 - 2022年11月08日 (火)
小悪魔さんとのコラボ作品となります。

痛む体と傷口を押さえながら、マヤ様達と共に歩いていた。幸運と言うべきか、致命傷は避けられたが……。
「なんとか出血部分を止血してもきついなぁ……」
「そんなの当たり前です!なんで、そんな無茶を……いえ、私のせいでしたよね…」
「マヤ様のせいではありませんよ……それよりここにピカがいる筈です……」
マヤ様達と共にピカのいる場所に着くと、ピカはリエリ様とナオミ様を肩かついで運んでいた。
こちらに気づくと嬉しそうに歩いてきた。
「クロ!!……あぁ、そういうことになってしまったか」
「まぁな。それよりも……ピカ……リエリ様達をお米担ぎするとかなかなかやるなぁ。俺もできないことはないけど……今は無理だなぁ」
「お、お米担ぎ??」
「あぁ、これは今は知らないで良いことですよ。ピカ、成功したのだな?」
「うん、成功した!二人とも眠っている間に最低限の洗脳は解いたよ!あとは、王宮でやろうと思う!」
そう、ピカがリエリ様達と戦っているときに、もし可能ならできる限りの洗脳解除できるようにしとけと話し合っていた。
幸運なことにこいつも飲み込みは早いから、洗脳解除の方法だけでも教えたら早く終わった。
「データもとったから、いつでもここを脱出行けるよ!あと、さっさと君の手負いもどうにかしないといけないしね!」
「一言余計だ……」
そう、データも回収してくれた上に洗脳装置も破壊してくれた。ピカは自分が操られていたのをかなり怒っていて、破壊すると宣言したほどだ。
「脱出したいのは山々だが、その前にやるべき事あるだろ?」
「あぁ、そういうことね!町娘達を助けたいのなら、急がないとね」
「あの男は?」
「どこかの壁にもたれていると思いますけど、そんな時間をかけるよりも早く町娘達を助けて脱出しませんか」
アリシア様の問いかけにピカは何でもないように言っていた。
まぁ、ピカの言う通り、こんなところでいつまでもいても危険だし、町の人たちを助けないといけないな。
「……そうですね。急ぎましょう」
マヤ様も思うところはあるが、今何が優先なのか理解した上で決断した。
そして、俺達は戦艦の地下の方にいくと、ぐったりとしていた町娘達が大勢いた。
「ここに私達の住民達がいるはずだ!全員無事か!」
「ま、マヤ様にアリシア様!!私達を助けに来てくださったのですね!」
「助かった!」
「あれはピカさんに、私達の町で色々相談を乗ってくれたクロさんも!!」
アリシア様の呼び掛けに俯いていた裸の女性達は助けが来たとわかると嬉しそうに声があげていた。
ざっと人数を確認すると10人も女性が行方不明になっていたらしい。
「10人も囚われていたなんて……何故気づかなかったのでしょう……!」
「ジル男爵が情報操作していたのだろう。とにかく、嘆くのはあとだ」
「服はフード姿で用意したよ!皆さんは、これを着て!」
マヤ様が悔しげに呟いていると、アリシア様が冷静に判断していて、ピカが事前に用意してくれた服を女性達に渡すように準備していた。
「全員下がって……はぁ!」
「ありがとうございます!」
ピカが居合い切りて牢を切ると、脱出口ができて、フードを渡された女性達はいそいそとフードを被って、閉じ込めていた牢から出ていった。
「戦闘はピカが先頭で背後には俺。真ん中にはアリシア様とマヤ様で」
「クロ、貴方は手負いですから私も背後にいきますよ?!それにその傷では……」
「ダメです。マヤ様も万全ではないのですから、真ん中で皆さんを守ってあげてください」
「今優先することは、力なきこの人たちを守るのが次期皇女の役目ではありませんか?」
「……マヤ、クロの言う通りだ。今優先させるべきなのはこの者達を守って脱出することだ」
「お前の気持ちもわかるが、今やるべきことはなんだ?」
「っ……わかりました。ですが、脱出したらすぐに治療を受けてもらいますからね!」
マヤ様はアリシア様の説得に無理矢理納得しながら、無事に出ていったら治療を受けると約束した。
「さぁ、いそごう!」
いつまでもこんなところにはついてはあれなので、マヤ様達と共に彼女達をつれてここを離脱していた。
まぁ、マヤ様達を助けるまでに大分敵を削ったが……。
「もう少し……!」
マヤ様がそういうと、出口付近にボーガン達が立ちふさがっていた。銃やナイフを構えながら血眼にこちらを見ている。
「よくも……よくも!我らの計画すべて邪魔したな!!!」
「ボーガン。まだ生きていたか」
「諸君!あの牝達を捕らえろ!そして、男を殺せ!!」
「「「「おぉおぉぉぉぉ!!!」」」」
っち、最後の最後まで懲りない連中がここに来て邪魔すると思わなかったな。
刀をゆっくりと引き抜いて、ボーガン達の方に穂先向けた。
「道は作る。ピカ達は、彼女達をつれて逃げろ」
「……フム、一人で行けるのか?貴様は手負いなのだぞ?」
「それでもです……。それに、彼女達は危険なので」
「……よかろう。生きて帰ったらご褒美を与えよう」
マヤ様達は先にいくと言う決意を固めていた。マヤ様も何か言いたそうだったが、先程の事もあるので理解してくれた。
「マヤ様達はこれをつけて」
すぐにあるものを渡して、全員が疑問に感じていたがこれはやつらの最後の足掻きをなくすためだ
「皆さんは俺が道を開けた瞬間、全速力で走ってくださいね?」
「「「はい!」」」
よし、これであとは……打ち合わせ通りにやつらを攻撃すれば良いだけだ!
「マヤ、アリシア!何をこんな男についている!主が誰か忘れたのか!?楽しみ開始!」
「「「「「……?」」」」」
「な、何故反応しない?!!」
ボーガンは暗示の言葉を言うが、反応がなにも変わらないことに驚いていた。それは、彼女達の耳に耳栓を詰めさせたからで、反応もしない。
「立ちふさがるのは予想済みだからさ……それ……!」
「煙玉か!諸君!目を覆え!」
「そりゃあ、まあそちらもバカではないから警戒するが……口元は隠さないで良いのか?」
その発言と共に爆発すると、突如彼らは倒れ込んでいた
「な、す、睡眠ガスか……!?」
「ガスではなく、それは神経毒だ。効き目は2分だが、今のこの人達に避難する時間は……」
「いくぞ!!!」
アリシア様の合図と共にマヤ様達は、全速力で出口に駆け抜けていた。
これは、密かに作戦たてていて、マヤ様達が逃げれるように仕掛けたことだ。
「クロ!!」
全員が駆け抜けていくのを確認して、俺は彼女達が出る扉の前で立ち止まった。
マヤ様が、その俺の様子に心配そうに声かけていたが……。
「大丈夫です」
彼女に笑いかけて、扉の外に行く先を見届けた。これでもうあとは、彼女達が王宮に逃げれば安全だ。
「き、貴様!!!」
「数は貴様を含んだら、9人……さぁて、ここから先は……」
「僕達が相手だよ」
俺の言葉を遮るように後ろから歩いてきたのは、ピカだった。俺は目を見開いて振り返ると、ピカは笑っていた。
「クロともに帰らなかったら、女装命令下されると思って、アリシア様達には先いってもらったよ」
「ピカ……」
「それに……」
ピカは笑いながら目の前にいる男に向けて憎悪溢れながら冷たく言いはなった。
「仲間を傷つけた上に、僕は大切な人達まで手を出された。これはもう万死に値する!!」
ピカの言葉と共に敵はお叫びあげてこちらに走ってきたが、不思議とこいつといるならどんな困難も乗り越えれそうな気がする……。
この小説は
シナリオ:小悪魔さん
編集、タイトルイラスト:REGZA
でお送りいたしました。
次回更新は11月14日!是非また見に来てください!!

痛む体と傷口を押さえながら、マヤ様達と共に歩いていた。幸運と言うべきか、致命傷は避けられたが……。
「なんとか出血部分を止血してもきついなぁ……」
「そんなの当たり前です!なんで、そんな無茶を……いえ、私のせいでしたよね…」
「マヤ様のせいではありませんよ……それよりここにピカがいる筈です……」
マヤ様達と共にピカのいる場所に着くと、ピカはリエリ様とナオミ様を肩かついで運んでいた。
こちらに気づくと嬉しそうに歩いてきた。
「クロ!!……あぁ、そういうことになってしまったか」
「まぁな。それよりも……ピカ……リエリ様達をお米担ぎするとかなかなかやるなぁ。俺もできないことはないけど……今は無理だなぁ」
「お、お米担ぎ??」
「あぁ、これは今は知らないで良いことですよ。ピカ、成功したのだな?」
「うん、成功した!二人とも眠っている間に最低限の洗脳は解いたよ!あとは、王宮でやろうと思う!」
そう、ピカがリエリ様達と戦っているときに、もし可能ならできる限りの洗脳解除できるようにしとけと話し合っていた。
幸運なことにこいつも飲み込みは早いから、洗脳解除の方法だけでも教えたら早く終わった。
「データもとったから、いつでもここを脱出行けるよ!あと、さっさと君の手負いもどうにかしないといけないしね!」
「一言余計だ……」
そう、データも回収してくれた上に洗脳装置も破壊してくれた。ピカは自分が操られていたのをかなり怒っていて、破壊すると宣言したほどだ。
「脱出したいのは山々だが、その前にやるべき事あるだろ?」
「あぁ、そういうことね!町娘達を助けたいのなら、急がないとね」
「あの男は?」
「どこかの壁にもたれていると思いますけど、そんな時間をかけるよりも早く町娘達を助けて脱出しませんか」
アリシア様の問いかけにピカは何でもないように言っていた。
まぁ、ピカの言う通り、こんなところでいつまでもいても危険だし、町の人たちを助けないといけないな。
「……そうですね。急ぎましょう」
マヤ様も思うところはあるが、今何が優先なのか理解した上で決断した。
そして、俺達は戦艦の地下の方にいくと、ぐったりとしていた町娘達が大勢いた。
「ここに私達の住民達がいるはずだ!全員無事か!」
「ま、マヤ様にアリシア様!!私達を助けに来てくださったのですね!」
「助かった!」
「あれはピカさんに、私達の町で色々相談を乗ってくれたクロさんも!!」
アリシア様の呼び掛けに俯いていた裸の女性達は助けが来たとわかると嬉しそうに声があげていた。
ざっと人数を確認すると10人も女性が行方不明になっていたらしい。
「10人も囚われていたなんて……何故気づかなかったのでしょう……!」
「ジル男爵が情報操作していたのだろう。とにかく、嘆くのはあとだ」
「服はフード姿で用意したよ!皆さんは、これを着て!」
マヤ様が悔しげに呟いていると、アリシア様が冷静に判断していて、ピカが事前に用意してくれた服を女性達に渡すように準備していた。
「全員下がって……はぁ!」
「ありがとうございます!」
ピカが居合い切りて牢を切ると、脱出口ができて、フードを渡された女性達はいそいそとフードを被って、閉じ込めていた牢から出ていった。
「戦闘はピカが先頭で背後には俺。真ん中にはアリシア様とマヤ様で」
「クロ、貴方は手負いですから私も背後にいきますよ?!それにその傷では……」
「ダメです。マヤ様も万全ではないのですから、真ん中で皆さんを守ってあげてください」
「今優先することは、力なきこの人たちを守るのが次期皇女の役目ではありませんか?」
「……マヤ、クロの言う通りだ。今優先させるべきなのはこの者達を守って脱出することだ」
「お前の気持ちもわかるが、今やるべきことはなんだ?」
「っ……わかりました。ですが、脱出したらすぐに治療を受けてもらいますからね!」
マヤ様はアリシア様の説得に無理矢理納得しながら、無事に出ていったら治療を受けると約束した。
「さぁ、いそごう!」
いつまでもこんなところにはついてはあれなので、マヤ様達と共に彼女達をつれてここを離脱していた。
まぁ、マヤ様達を助けるまでに大分敵を削ったが……。
「もう少し……!」
マヤ様がそういうと、出口付近にボーガン達が立ちふさがっていた。銃やナイフを構えながら血眼にこちらを見ている。
「よくも……よくも!我らの計画すべて邪魔したな!!!」
「ボーガン。まだ生きていたか」
「諸君!あの牝達を捕らえろ!そして、男を殺せ!!」
「「「「おぉおぉぉぉぉ!!!」」」」
っち、最後の最後まで懲りない連中がここに来て邪魔すると思わなかったな。
刀をゆっくりと引き抜いて、ボーガン達の方に穂先向けた。
「道は作る。ピカ達は、彼女達をつれて逃げろ」
「……フム、一人で行けるのか?貴様は手負いなのだぞ?」
「それでもです……。それに、彼女達は危険なので」
「……よかろう。生きて帰ったらご褒美を与えよう」
マヤ様達は先にいくと言う決意を固めていた。マヤ様も何か言いたそうだったが、先程の事もあるので理解してくれた。
「マヤ様達はこれをつけて」
すぐにあるものを渡して、全員が疑問に感じていたがこれはやつらの最後の足掻きをなくすためだ
「皆さんは俺が道を開けた瞬間、全速力で走ってくださいね?」
「「「はい!」」」
よし、これであとは……打ち合わせ通りにやつらを攻撃すれば良いだけだ!
「マヤ、アリシア!何をこんな男についている!主が誰か忘れたのか!?楽しみ開始!」
「「「「「……?」」」」」
「な、何故反応しない?!!」
ボーガンは暗示の言葉を言うが、反応がなにも変わらないことに驚いていた。それは、彼女達の耳に耳栓を詰めさせたからで、反応もしない。
「立ちふさがるのは予想済みだからさ……それ……!」
「煙玉か!諸君!目を覆え!」
「そりゃあ、まあそちらもバカではないから警戒するが……口元は隠さないで良いのか?」
その発言と共に爆発すると、突如彼らは倒れ込んでいた
「な、す、睡眠ガスか……!?」
「ガスではなく、それは神経毒だ。効き目は2分だが、今のこの人達に避難する時間は……」
「いくぞ!!!」
アリシア様の合図と共にマヤ様達は、全速力で出口に駆け抜けていた。
これは、密かに作戦たてていて、マヤ様達が逃げれるように仕掛けたことだ。
「クロ!!」
全員が駆け抜けていくのを確認して、俺は彼女達が出る扉の前で立ち止まった。
マヤ様が、その俺の様子に心配そうに声かけていたが……。
「大丈夫です」
彼女に笑いかけて、扉の外に行く先を見届けた。これでもうあとは、彼女達が王宮に逃げれば安全だ。
「き、貴様!!!」
「数は貴様を含んだら、9人……さぁて、ここから先は……」
「僕達が相手だよ」
俺の言葉を遮るように後ろから歩いてきたのは、ピカだった。俺は目を見開いて振り返ると、ピカは笑っていた。
「クロともに帰らなかったら、女装命令下されると思って、アリシア様達には先いってもらったよ」
「ピカ……」
「それに……」
ピカは笑いながら目の前にいる男に向けて憎悪溢れながら冷たく言いはなった。
「仲間を傷つけた上に、僕は大切な人達まで手を出された。これはもう万死に値する!!」
ピカの言葉と共に敵はお叫びあげてこちらに走ってきたが、不思議とこいつといるならどんな困難も乗り越えれそうな気がする……。
この小説は
シナリオ:小悪魔さん
編集、タイトルイラスト:REGZA
でお送りいたしました。
次回更新は11月14日!是非また見に来てください!!
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