ユリア＝ムンベルク

ドイツゼネティックス「パンジャ」に属する彼女は全ゼネティックス3年の最強の5人の一人である実力者だ。
そんなユリアは異端児の異名を持ち、まるで機械のように任務を遂行することで有名だった。

そんなユリアに、一人のリミッター候補生が接触した。



「僕、メルト＝シュタインって言います」

「……」

面識のない男に話しかけられ、怪訝そうなユリアだが、メルトと名乗る男はポケットから宝石のようなものを取出し、それをユリアに差し出した。

「これは？」

そう言って宝石に目の焦点が合った時だった。



「ッ―――」

フッと意識が飛ぶような感覚に襲われるユリア。



「……ん？」

しかしその感覚は一瞬で、すぐに気を持ち直す。
だが彼女は気付いていない。
一瞬気をやつしただけだと思っているそれは、実は１０分も意識が飛んでいたのだと言う事実に。

そしてその間に、自分の何もかもを書き換えられてしまったと言うことに。



「メルト…メルト＝シュタイン」

「はい」

「ついて来い。さっそくで悪いが洗礼するぞ」

「僕と洗礼してくれるんですか？」

「当然だろう。というか何を言ってるんだ？」

「私がお前にリミッターになって欲しいと懇願して、お前が受け入れてくれたんだろう」

「そうでしたね！」

「受け入れてくれた以上はパンドラとリミッターという関係になるわけだが……」



「これからする洗礼は、お前としかしない特別なものだ」

「受け入れた以上は、覚悟しておくんだな」

「ふふ、もちろんですよ」

洗礼の為に自室にメルトを招き入れたユリアは、扉を閉めて鍵をかけると、即座に纏っている服を脱ぎ捨て、メルトの前に跪いた。



「私、ユリア＝ムンベルクはメルト様の精液を体に浴び、洗礼を受けることで身も心も全て捧げることを誓います」

「形式の上ではパンドラとリミッターですが、これからはあなたが私の御主人様です」

「しもべとなる私にいついかなる時でもなんなりと御命令ください」

「……ふふ、わかった。それじゃあ洗礼の為にまずは……しゃぶれ」

「はい。御主人様」

こうしてユリア＝ムンベルクはメルト＝シュタインとリミッター兼御主人様としてパートナーに迎え、退役後は結婚し奴隷妻となったのだった。

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