真・バカとテストと催眠術 1日目『催眠暗示』
バカとテストと召喚獣 - 2023年02月03日 (金)
真・バカとテストと催眠術 1日目『催眠暗示』

謎の女から催眠スプレーを奪い、見事に催眠状態に陥れた赤路玄児。
人目につかないところに誘導すると、緊張しながらも催眠暗示を試みた。

(え、えっとまずは……確かエロゲーとかだともっと深いところに落としてから暗示だよな……?)
「えぇと、あなたの心は今、ふ、深いところにあります」
「私の心……ふかいところ……あります……」
「そ、そうです。今から数を数えていくと、もっともっと深いところに心が沈んでいきます」
「数……もっともっと……しずむ……」
「じゃ、じゃあ数えます。イチ……ニ……サン……」
玄児は自分なりの知識で暗示をかけられる状態にすると、まずは素性を確認することにした。

「あ、あなた俺の質問に隠さず、素直に答えます」
「私は……しつもんに……素直……こたえます……」
「あなたはどこの、誰ですか?」
「私は……吉井玲……文月学園生徒の……吉井明久の姉です……」
「えっ」
これには玄児も驚いた。
良くも悪くも有名な吉井明久の姉が、こんなに美人だということに。
とりあえず明久の姉だと知ったことで、今度は再び催眠状態にするためのキーワードを設定することにした。
これも催眠エロゲーで良くあるものなので、その大事さもわかっている。

「焼け石に精液……いつでも……この状態に……」
「そうです。どんなに怒っていたり、興奮していても、必ずこの状態になります」
「かならず……このじょうたい……」
キーワードさえ設定してしまえば、あとはいつでも催眠状態にできる。
だから次にすることは、玲の記憶を操作し、催眠スプレーや自分と何があったかを忘れさせることだ。
そうすれば、とりあえず解放しても恐らく大丈夫だと玄児は考えた。

「ふぅ……」
(良し。まだ催眠は解けなさそうだ。こ、これなら……!)
「あ、あなたは男性経験がありますか?」
「いいえ……ありません……」
「!?」

「しょ、処女……?」
容姿からてっきり経験豊富だと思い、大人のお姉さんにセックスを教えてもらう定番のシチュエーションをするつもりだった。
けど処女なら、違う暗示にしないと成立しない。
(うーん……そ、そうだ!)
もう一つ、以前からやりたいと思っていたシチュエーションを思いつく。
それは『処女と童貞を交換する』というものだった。
そしてそれは、催眠を使えば実現できるものだった。
「んっと……あ、あなたは自分の処女がとてもいらない価値の無いものだと思います」
「じぶんのしょじょ……いらない……価値のない……」
「そうです。そして、処女を捨てるには男の童貞と交換するしかありません。つ、つまりセックスするしかないと思います」
「しょじょ……捨てる……どうてい……交換……」
「セックスするしかない……」
それをするのが今自分にとって最も大事なこと。余計なことは考えない。
そして自分の住所のメモを渡して、そこに童貞がいると情報を掴んだと思い込ませる。
これで吉井玲は自分から家に来てセックスしてくれる。
粗のある暗示ではあるが、結果的には上手くことが運ぶことになる。
しかし今の玄児は胸が爆発しそうなほどの期待と不安に襲われていた。
(あ、あとは目を覚まさせて……あ、いやまずは記憶。そう、記憶を……!)
散歩で外に出たという記憶と、これから帰るところだったという認識を与え、ついでにシャワーを浴びて体を入念に綺麗にするという暗示も与える。
「なぜ体を綺麗にするかは、気にしません」
「なぜ……きれいに……気にしません……」
「あと、あとそう、ブラは自分に不必要だと思います。の、ノーブラで注目を浴びたりしても気にしなくなります」
ここまでで思いついた暗示を全て終えた玄児は、後始末をした。
「――――そしてあなたは目が覚めると今までかけられた暗示の内容は全て思い出すことが出来ません」
「ですが、あなたの心の奥底では確実に覚えていて絶対にその通りになります」
「はい……」
「思い……だせません…………絶対に……その通りになり……ます……」
「いいでしょう」
「では、これからあなたは校門へ移動します」
「そして学校の外へ出ると普段の意識を取り戻します」
「はい……わかりました……」

「よ、よし!」
(あとは家に帰って待つだけだ!)
(あ、でも掃除しないとっ)
(っていうか……)
「……はぁ、緊張した」
玄児は胸を高鳴らせつつ家に急いで帰り、掃除して玲がやってくるのを待つのだった。
つづく

謎の女から催眠スプレーを奪い、見事に催眠状態に陥れた赤路玄児。
人目につかないところに誘導すると、緊張しながらも催眠暗示を試みた。

(え、えっとまずは……確かエロゲーとかだともっと深いところに落としてから暗示だよな……?)
「えぇと、あなたの心は今、ふ、深いところにあります」
「私の心……ふかいところ……あります……」
「そ、そうです。今から数を数えていくと、もっともっと深いところに心が沈んでいきます」
「数……もっともっと……しずむ……」
「じゃ、じゃあ数えます。イチ……ニ……サン……」
玄児は自分なりの知識で暗示をかけられる状態にすると、まずは素性を確認することにした。

「あ、あなた俺の質問に隠さず、素直に答えます」
「私は……しつもんに……素直……こたえます……」
「あなたはどこの、誰ですか?」
「私は……吉井玲……文月学園生徒の……吉井明久の姉です……」
「えっ」
これには玄児も驚いた。
良くも悪くも有名な吉井明久の姉が、こんなに美人だということに。
とりあえず明久の姉だと知ったことで、今度は再び催眠状態にするためのキーワードを設定することにした。
これも催眠エロゲーで良くあるものなので、その大事さもわかっている。

「焼け石に精液……いつでも……この状態に……」
「そうです。どんなに怒っていたり、興奮していても、必ずこの状態になります」
「かならず……このじょうたい……」
キーワードさえ設定してしまえば、あとはいつでも催眠状態にできる。
だから次にすることは、玲の記憶を操作し、催眠スプレーや自分と何があったかを忘れさせることだ。
そうすれば、とりあえず解放しても恐らく大丈夫だと玄児は考えた。

「ふぅ……」
(良し。まだ催眠は解けなさそうだ。こ、これなら……!)
「あ、あなたは男性経験がありますか?」
「いいえ……ありません……」
「!?」

「しょ、処女……?」
容姿からてっきり経験豊富だと思い、大人のお姉さんにセックスを教えてもらう定番のシチュエーションをするつもりだった。
けど処女なら、違う暗示にしないと成立しない。
(うーん……そ、そうだ!)
もう一つ、以前からやりたいと思っていたシチュエーションを思いつく。
それは『処女と童貞を交換する』というものだった。
そしてそれは、催眠を使えば実現できるものだった。
「んっと……あ、あなたは自分の処女がとてもいらない価値の無いものだと思います」
「じぶんのしょじょ……いらない……価値のない……」
「そうです。そして、処女を捨てるには男の童貞と交換するしかありません。つ、つまりセックスするしかないと思います」
「しょじょ……捨てる……どうてい……交換……」
「セックスするしかない……」
それをするのが今自分にとって最も大事なこと。余計なことは考えない。
そして自分の住所のメモを渡して、そこに童貞がいると情報を掴んだと思い込ませる。
これで吉井玲は自分から家に来てセックスしてくれる。
粗のある暗示ではあるが、結果的には上手くことが運ぶことになる。
しかし今の玄児は胸が爆発しそうなほどの期待と不安に襲われていた。
(あ、あとは目を覚まさせて……あ、いやまずは記憶。そう、記憶を……!)
散歩で外に出たという記憶と、これから帰るところだったという認識を与え、ついでにシャワーを浴びて体を入念に綺麗にするという暗示も与える。
「なぜ体を綺麗にするかは、気にしません」
「なぜ……きれいに……気にしません……」
「あと、あとそう、ブラは自分に不必要だと思います。の、ノーブラで注目を浴びたりしても気にしなくなります」
ここまでで思いついた暗示を全て終えた玄児は、後始末をした。
「――――そしてあなたは目が覚めると今までかけられた暗示の内容は全て思い出すことが出来ません」
「ですが、あなたの心の奥底では確実に覚えていて絶対にその通りになります」
「はい……」
「思い……だせません…………絶対に……その通りになり……ます……」
「いいでしょう」
「では、これからあなたは校門へ移動します」
「そして学校の外へ出ると普段の意識を取り戻します」
「はい……わかりました……」

「よ、よし!」
(あとは家に帰って待つだけだ!)
(あ、でも掃除しないとっ)
(っていうか……)
「……はぁ、緊張した」
玄児は胸を高鳴らせつつ家に急いで帰り、掃除して玲がやってくるのを待つのだった。
つづく
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