鉄乙女と催眠と対馬レオ
つよきす - 2022年06月05日 (日)

朝、校門前には鉄乙女がいた。
身だしなみと遅刻をチェックする風紀委員の仕事だ。
この日の乙女は特に厳しく、妥協無く取り締まっていた。
というのも、乙女自身がこのところボーットしてしまうことが多くなっていて、自身の引き締めも兼ねて風紀員の仕事に臨んでいたのだ。
気が抜けてしまっていた理由もハッキリしている。
実は最近、対馬レオと交際を始めたことが原因だった。
一般生徒なら男女交際で浮ついた気持ちになるのは仕方ないが、風紀委員の乙女にそれは許されない。
「おはよーございまーす」
「おはようございます」
校門をくぐる生徒たちに目を光らせている乙女だが、彼女は自分でも思っている以上に浮ついてた。
その証拠に、こうして気合を入れ直していてもふとした瞬間にレオのことを考えてしまうのだ。
(小さい頃からの幼馴染であり弟みたいな存在だったレオと私が交際とはな……)
(正式に男女の仲になるとは……不思議な気分だ)
(まぁそのなんだ、恋人と言っても普段は仲の良い兄弟感覚だしな。手は繋いだが、キスだってしてないわけだし……)
(いや、したくないわけじゃないが……自分から求めるわけにはいかない)
(今回の交際は私から告白した。これ以上自分から求めれば主導権をレオに握られてしまう。私にだって姉のプライドがあるんだ……!)
そんなことを考えているうちに、普段なら呼び止めるような校則違反ギリギリの生徒が何人も乙女の前を素通りしていた。
するとレオが登校してきた。
普段は蟹沢きぬと一緒に登校してくるが、今日は一人のようだ。
「おはようレオ」
「乙女さん、おはよう」
「今日は蟹沢と一緒じゃないんだな」
「あいつ今日は具合悪くて休むって」
「大丈夫なのか?」
「なんか昨日の晩御飯に出た魚介の匂いが急に嫌になったとか、吐き気がするとかなんとかで病院行ってみるって言ってた」
「熱とかはないみたいだけどね」
「そうか……ま、あいつのことだ。すぐ元気になるだろう」
「うん」
「ところで乙女さん」
「なんだ?」
今日は一緒に帰れるかとレオが聞くと、乙女は部活は休みの日だが居残り授業があると答えた。
「乙女さんが居残りだなんて珍しいね」
「レオ……」
「えっ……がふっ!」
そこで乙女の鉄拳が炸裂した。
「私が居残りなどさせられるわけないだろう!?クラスメイトの補習だ」
「げほ……そ、そうなの?」
「先生だけじゃ手が足りないから、私も手伝うように頼まれたんだ」
「今までも頻繁に手伝ってたんだぞ。部活をするのと帰宅時間が変わらなかっただけだ」
「そっか乙女さんも大変だね。それじゃあ……仕方ないか」
わずかに悲しそうな顔をしたレオに、乙女は申し訳なさを感じて咄嗟に引き留める。
「あ、でも……」
「でも?」
「いや…その、なんだ。もし待っていてくれるなら……一緒に帰ろう」
「もちろんOKだよ。終わったら電話かメールもらえる?」
「あぁ、わかった。すまないな」
レオが去った後、乙女は深いため息をはいた。
「はぁ~……居残り授業、か……」
クラスメイトから補習常連が出たことで、生徒会であり成績優秀者でもある乙女が補習の手伝いを指示され、最近ではマンツーマンで授業をしてやっているのだ。
「……はぁ♥」
居残り授業を考え、もう一度ため息を吐いた乙女は、どこか意気揚々として補習に向かった。
放課後、乙女はクラスメイトの倉敷ソデオの補習に立ち会っていた。
補習の為に教師に断りを入れて借りた進路指導室でマンツーマンだ。
「ごめんごめん、待った?」
「いえ、私も先程来たところです」
先に進路指導室で待っていた乙女は、ソデオが来るとすぐに服を脱いだ。

「本日も宜しくお願いします御主人様

ハツラツと挨拶した乙女は、そのまま土下座して頭を床に擦りつけた。
鉄乙女は倉敷ソデオの奴隷なのだから当然だ。
「もう顔を上げて。普通に立って良いよ」
「土下座は妊婦の体に悪そうだしね」

「お気遣いいただきありがとうございます

恥ずかしそうに、かつ嬉しそうに腹をなでる乙女。
そう、鉄乙女は妊娠している。
相手はもちろん倉敷ソデオだ。
風紀委員であり品行方正、不純異性交遊とは程遠い鉄乙女がこうなったのには理由がある。
そもそも、最初は本当にちゃんとした補習だった。
勉強を教える立場だった乙女は、二人っきりというシチュエーションを利用されて、催眠暗示をかけられてしまったのだ。
普通の催眠術であれば乙女もかかりはしなかっただろう。
だが、ソデオが使ったのは乙女が苦手なデジタル機器を使っての催眠導入だったのだ。
機器への戸惑いと苦手意識が強靭な精神にほころびを生み、催眠暗示を受け入れる隙となってしまったのだ。
そして乙女は暗示によって自ら進んでソデオとセックスをしてしまう。
「この補習では中出しすればするほど学力があがる!だからお前はこれから毎日精力が尽き果てるまで私とセックスし、膣内射精するんだ!」
こんなことを続ければ妊娠するのは当然で、乙女も例外ではなく妊娠した。
問題は、妊娠をきっかけとして発動する暗示だった。
乙女は好きでもない相手の子を妊娠した女は、責任を取ってその相手の牝奴隷になるのが当然のことだと思うようにされていたのだ。

「うぅ……私としたことが……」
「しかし……妊娠した女が牝奴隷になるのは誰もが知っている常識……当然のこと……」
「妊娠してしまった責任を取って、私はお前の……いえ、倉敷ソデオ様の牝奴隷になります」
「どうか……神聖な学校で真面目な補習という中で妊娠してしまうような不真面目な私を、人格や人生ごと……もらってください」
こうして奴隷になった乙女だが、以外にも自由に恋愛していいと言われた。
むしろ奴隷が誰かと付き合っている方が良いと、身近で一番好意を持っている相手に告白させられた。
結果的に告白された対馬レオは乙女を受け入れ、付き合い始めたのだ。
そして今に至るというわけだ。

「御主人様、今日はどのようにしましょう」
「とりあえず壁に手をついて。ちょっとハメながら考えごとしたいからさ」
「立バックですね!かしこまりましたっ

乙女は即座に壁に両手をつくと、尻を挿入しやすい位置にして差し出した。
元の乙女なら躊躇するような姿勢も、今の乙女は嬉々として行う。
そんな牝奴隷の鉄乙女に挿入するのは、倉敷ソデオにとって最高に支配感が満たされる行為だった。
「ひゃああんっ

ズブリッと一気に挿入すると、乙女は淫らに喘ぐ。
もう何度もしたセックスですっかりチンポに馴染んだ乙女のマンコは、いとも簡単に奥まで挿入を受け入れ、自分でも大きな快感を得られるようになっている。
「ああっ


「私のオマンコをずぼずぼってぇ


「か、カリがこすれてっ


教えられた淫語を口にしながら、感じ入る乙女。
開発され、弱点ともいえる感じるポイントを完全に把握されている彼女は、ソデオの思い通りにイカせられるようになっている。
「ほら、イケ!」
「ああっ





強く弱点をカリでこすられると、いとも簡単に乙女は絶頂した。
「おっ……


「おっと気絶するなよ」
「今日はほんとも勉強するんだから」
乙女を揺さぶり気を保たせ、少し休ませる。
冷静さを取り戻した乙女にソデオは改めて勉強すると言う。
「勉強すると言ってもお前がな」
「私がですか?」
「あ!今、俺に教わることなんてないって思っただろ」
「そ、そんなことは!……いえ……その、正直、思ってしまいました……申し訳ございません」
正直に失礼を詫びる乙女に対し、ソデオは無言で足を突きだした。
「申し訳ございません御主人様。心よりお詫び申し上げます……ぺろ、れろれろっ」
謝罪として足の指を舐める乙女。
それを眺めながら、ソデオが本題を切り出した。
「お前には催眠術を教えてやるよ」
「催眠術……ですか?」
「あぁ。丁寧に教えてやるから、ちゃんと覚えろよ」
ソデオの目的は乙女に催眠術の技術を授けて、対馬レオに催眠導入させることだった。
いずれ乙女の腹は妊娠によって大きくなる。
誤魔化せなくなったその時には、当然「相手」の問題が浮上する。
表向き対馬レオと付き合っているので相手はもういるわけだが、肝心のレオが自分の子供だと認識していないと托卵させることができない。
「なるほど。御主人様の意図は良く理解しました」
「ま、別に自分の子供って認識させる必要は無いんだけどな」
「要はお前と俺の子を、あいつが自分の子供だって言って面倒見てくれればいいんだから」
「もちろん、お前に対する男としての責任も含めて全部な」
「承知しました」
「全て……レオが何もかも責任を負うよう、しっかりとさせますのでお任せください」
「OK。じゃあ、さっそく教えるから」
こうして催眠を教わった乙女は、無事に技術を習得し、対馬レオに対して催眠をかけることに成功した。
そこに多少の罪悪感はあったが、牝奴隷となっている乙女にとってレオの人生よりもソデオの命令が遥かに優先するのだ。
―――

「レオ、ちょっといいか?」
「うん、どうしたの?」
「試したいことがあってな……」
乙女がレオにかけた催眠暗示は、男は射精させられた相手には二度と逆らえないというもの。
この暗示のあとで乙女がレオを射精させれば、今後一生レオが逆らうことは無くなる。
レオに責任を取らせるには、レオが乙女に対して逆らいさえしなければわざわざソデオが管理する必要もない。
親心や責任感などを植え付けるより、手綱をしっかり握れるこの暗示だけでレオの人生は完全に乙女とソデオが支配できるのだ。
この暗示のあとで、乙女は恋人の立場と姉の立場を利用し、半ば強引に手コキまで持ち込む。
レオも戸惑いは多少あれど、年頃の男が乙女ほどの美人な彼女から迫られれば拒絶などするわけもなく、簡単に受け入れる。
ソデオとのセックス経験がある乙女が、童貞を射精させるのは簡単だった。
「お、乙女さん……おれっ、もうっ……!」
「ん……?」
レオは射精し、この瞬間暗示で乙女に逆らうことは出来なくなった。
乙女の恋人であることや、見た目に何か違いが出るわけではないが、彼氏が彼女に絶対服従するという新たな関係性が今生まれたのだ。
「フフ、改めて宜しくなレオ」
「う、うん……?」
――――
それからほどなくして、レオは乙女にソデオを紹介される。
レオの部屋に招いてソデオを紹介すると、そのまま目の前でセックスを見るように言われてしまい、二人の痴態を見せつけられることになってしまう。
「予め言っておくが、静かに見ていろよ」
「ちゃんと正座をして、よーく目に焼き付けるんだ」
乙女の命令に逆らえないとレオが認識したのはこの時だった。
勝手に体が従い、ソデオとのセックスを正座で直視してしまったのだ。
それは気合や感情でどうにかなるものではなく、もっと根本的な部分から逆らえないのだとは理解できたが、それがなぜなのかはわからない。
ともかく静かにと言われたレオは、怒りと悲しみの涙を流しながら、目の前の現実を受け入れるしかなかった。
「あんっ


「!?」
「それを承知で、私と結婚して欲しいと思っている。んあっ

「こんなのを見せられたら、私と御主人様が男女の仲だと思うよな?」
「けど、大丈夫だ。あんっ


「セックスもしていいそうだ。ただし、御主人様の子供を孕んでいる時に限り、だが」
「あひっ


「ど、どうかな。喋っていいから、お前の気持ちを教えてくれっ

一連の出来事に絶望していたレオは、既に心は折れかけていたがそれでも拒絶した。
「そんなの……OKできるわけがない……」
「できるわけがないだろ……!」
「……はぁ、仕方ない」
「お前には自分の意思で私と結婚して欲しかったが……それが返事ならしょうがない」
「では、んっ

「御主人様であるソデオ様の御命令には逆らわないこと。もちろん、生まれてくる子供の命令にもだ」
「わかったな!」
「う、あ、ああ……!?」
「あが……ぐっ……わ、わかり、ました……」
レオの強い拒絶の心も、暗示の前には無意味だった。
結婚を受け入れさせられたレオは、乙女と入籍することになる。
家族も含め、とんとん拍子で話は進んだ。
もちろん様々な問題はあったが、「乙女がレオの子供を妊娠している」という事実は大きく、それらが二人の結婚を後押ししたのだ。
―――10か月後
レオは、虚ろな目で力なく、生まれた子供の世話をしていた。
子供の名前は、対馬ソデオ
いつか、ソデオは乙女の体に飽きて捨てて去る。
飽きなかった場合は、乙女をレオと離婚させて連れて行くようだが、その可能性は低いらしい。
どちらにしてもいずれソデオはレオの前から消えるが、レオは息子に絶対服従。
ソデオが去っても、レオはソデオに服従し続けるのだ。
そして、子供と住んでいるレオの家に、乙女はいない。
ソデオの家に入り浸り、毎日セックス三昧を送っている。
あくまで対外的には、レオとの幸せな夫婦を演じながら……。
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