父に嫌悪感を抱く女、フレイ・アルスター
機動戦士ガンダムSEED - 2014年08月22日 (金)
フレイがナタルに相談した翌日、予定通りアークエンジェルは連合第8艦隊からの先遣隊と合流していた。
アルテミスを出て以来初めての友軍とあって艦内のクルーにも安堵が広がる。
そんな中、父に会える喜び、それと同じくらいの不安をフレイは抱えながら連絡艇の着艦を待っていた。
「とりあえず一安心と言ったところかしら」
「ま、本命と合流するまでは気を抜けんがね」
「……」
不安そうに接近する連絡艇を眺めるフレイに、ナタルはそっと声をかけた。
「落ち着け。そんな不安そうな顔ではアルスター事務次官も困惑するだろう。今は素直に父親との再会を喜べばいい」
「……はい」
「何も心配することはない、父親に嫌悪感を抱くなんてまずないことだ」
「そう……ですよね」
5分が経ち、連絡艇はアークエンジェルに着艦した。
合流艦の艦長と副長、そしてジョージ・アルスターが順に降りてアークエンジェルの船員と挨拶を交わした。
「マリュー・ラミアス大尉であります」
「ムウ・ラ・フラガ少佐であります」
「ジョージ・アルスターだ、長旅ご苦労。ところで……娘がこの艦に乗っていると聞いていたんだが」
「はい。あちらです」
「パ、パパ」
「おぉ……!フレイ!」
娘の姿を見たジョージは躊躇わず駆け寄り、そのままの勢いで強く抱きしめた。
「―――ッ!?」
「フレイ、会いたかったぞ。戦争に巻き込まれてここまで辛かったろう……!」
「パパ……!」
傍目にはジョージが強く抱きしめたことでフレイの顔が辛そうになっていると見えたが、実際は違っていた。
他の男たちから感じた強烈な嫌悪感がやはり父との抱擁でも感じてしまっていたのだ。
「ふふっ……」
その姿をナタルは小さく、だがとても邪な笑みを浮かべて見ていた。
「もう大丈夫だ、私と一緒に地球へ行こう」
「パパ……」
「フレイ……?」
硬直するフレイの様子がおかしいことに気付いたが、そこでナタルが割って入り場を収めた。
これまでの心労もあり、うまく気持ちが落ち着かないのだろうという説明にジョージも納得し、荷物をまとめておくよう言い残して一旦艦に戻った。
促され自室に戻ったフレイは扉が閉まるとその場に崩れ落ち、涙を流した。
「うぅ……パパも……パパが……あんなに気持ち悪く感じるなんて……わたしっ……!」
男性に嫌悪感を感じることにあれだけ信頼していた父親も例外でなかったことのショックは計り知れない
そんな悲しみにくれる彼女の部屋をノックしたのはナタルだった
「私だ。入るぞ」
つづく
アルテミスを出て以来初めての友軍とあって艦内のクルーにも安堵が広がる。
そんな中、父に会える喜び、それと同じくらいの不安をフレイは抱えながら連絡艇の着艦を待っていた。
「とりあえず一安心と言ったところかしら」
「ま、本命と合流するまでは気を抜けんがね」
「……」
不安そうに接近する連絡艇を眺めるフレイに、ナタルはそっと声をかけた。
「落ち着け。そんな不安そうな顔ではアルスター事務次官も困惑するだろう。今は素直に父親との再会を喜べばいい」
「……はい」
「何も心配することはない、父親に嫌悪感を抱くなんてまずないことだ」
「そう……ですよね」
5分が経ち、連絡艇はアークエンジェルに着艦した。
合流艦の艦長と副長、そしてジョージ・アルスターが順に降りてアークエンジェルの船員と挨拶を交わした。
「マリュー・ラミアス大尉であります」
「ムウ・ラ・フラガ少佐であります」
「ジョージ・アルスターだ、長旅ご苦労。ところで……娘がこの艦に乗っていると聞いていたんだが」
「はい。あちらです」
「パ、パパ」
「おぉ……!フレイ!」
娘の姿を見たジョージは躊躇わず駆け寄り、そのままの勢いで強く抱きしめた。
「―――ッ!?」
「フレイ、会いたかったぞ。戦争に巻き込まれてここまで辛かったろう……!」
「パパ……!」
傍目にはジョージが強く抱きしめたことでフレイの顔が辛そうになっていると見えたが、実際は違っていた。
他の男たちから感じた強烈な嫌悪感がやはり父との抱擁でも感じてしまっていたのだ。
「ふふっ……」
その姿をナタルは小さく、だがとても邪な笑みを浮かべて見ていた。
「もう大丈夫だ、私と一緒に地球へ行こう」
「パパ……」
「フレイ……?」
硬直するフレイの様子がおかしいことに気付いたが、そこでナタルが割って入り場を収めた。
これまでの心労もあり、うまく気持ちが落ち着かないのだろうという説明にジョージも納得し、荷物をまとめておくよう言い残して一旦艦に戻った。
促され自室に戻ったフレイは扉が閉まるとその場に崩れ落ち、涙を流した。
「うぅ……パパも……パパが……あんなに気持ち悪く感じるなんて……わたしっ……!」
男性に嫌悪感を感じることにあれだけ信頼していた父親も例外でなかったことのショックは計り知れない
そんな悲しみにくれる彼女の部屋をノックしたのはナタルだった
「私だ。入るぞ」
つづく
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