真剣で私に相談しなさい!椎名京編その7
真剣で私に恋しなさい! - 2018年12月07日 (金)
「もうすぐと聞いて慌てて駆け付けたが、早かったようだな」
「フフ、せっかちなのは相変わらずだね。予定日はまだ2週間も先だよ?」
「まぁそう言うな。こういう名目でないと、なかなか日本に戻れないのでな」
直江大和と偽装結婚した椎名京は、伊達操助との子を妊娠し、出産を控えて入院していた。
病室に大和の姿は無く、入院する時に顔を出してからは一度も来ていないそうだ。
椎名家に婿養子となった椎名大和は、妻の為、子の為、そしてもう一つ人生をかけるある目的の為に出稼ぎに出ているのだ。
「生まれたら子供は京が育てるのか?」
「基本はそうだけど、操助様が御自分の血縁専用の保育園を作るって仰ってたの。完成も間に合いそうだし、そこに入れるつもりだよ」
「なんと!そんな保育園を……それは素晴らしいことだ」
「我らの主の血を引く者はこれからどんどん増えるだろうしな」
いつか自分の子供もその保育園に入れたいとクリスは語り、昔話にも花が咲く。
クリスが語る思い出の中には喧嘩したことも笑い話としてあったが、京はある日のことを今でも感謝しているという。
「今の私があるのは……あの時クリスが叱ってくれたからだよ。だからあんなクソ夫との生活もうまくやれているの。クリスには凄く感謝してる」
「なんだなんだ、そんなに褒められると恥ずかしくてオマンコが疼いてしまうぞ」
「ふふ、操助様の命令でお互いのオマンコを舐めあったこともあったね」
「はは、そう言えばそんなこともあったな。マンコの精液を味わい合うのは最高だった」
親友になって以降、それを操助が知ってからは何度もペアで抱かれた日々。
それを思い出し自然と顔を赤らめる二人。
心だけでなく、体でも繋がれた友情。そこには独特の淫靡な空気があった。
「ところでだが、私もニセの夫をあてがわれることになったんだ」
「そうなんだ。どんな人?」
「どんな人というか……実はその夫はまだ生まれてもいない」
「どういう意味?」
生まれてもいない夫と、まるでSF映画のようなことを言うクリスにきょとんとする京だったが、つまりはこういうことだった。
京が出産し、その子供が成長したらクリスの夫にするということを決められたという。
子の性別が男だとわかってから、誰かの夫にすることを考えていたそうだが、どうせなら京と親しいクリスの方が何かと都合が良いということで今回の決定がされたのだ。
「超年の差婚になるな」
「クリスの未来の夫か……そう思ったら育てるのが楽しみかも」
「そうか!御主人様に身を粉にして尽くすのはもちろん、妻たる私にも尽くしてくれる良い男に育ててくれ」
「うん。しっかり教育して、骨の髄から隷属の精神を植え付けるね」
「あぁ。自立心や自尊心、勇気、情熱など要素は一切必要ないから、操助様と私に従うことでしか生きられない男を期待している」
「実は名前も考えてきたんだ。『れいじん』という名前はどうだろう」
名前まで考えてきたと言うクリスに思わず笑ってしまう京だが、割とカッコいい語感の名前はどういう字を書くのか聞くと、カッコいいとは程遠いものだった。
「れいぞくの『隷』にゴミの『塵』で隷塵だ」
「隷属する人生であると同時に、塵以下の価値しかないのだという意味もある」
「私の夫に素晴らしい名前だろう?」
「そうだね。確かに……これ以上ない名前かも。ありがとうクリス、この子は椎名隷塵にするよ」
「気に入ってくれたか!いや~楽しみだなぁ」
自分の考えた名前が採用されたことを喜ぶクリスは、まだ生まれぬ夫が宿る京の腹を撫でながら声をかけた。
「元気に生まれるんだぞ、未来の我が夫よ。隷塵……いずれ時が来たら私の手で去勢してやるからな♪」
それから2週間後、生まれる前から最低の人生を約束された椎名隷塵は生まれた。
2ndシーズン 終
NEXTシーズンに御期待下さい☆
真剣で私に相談しなさい!シリーズ 時系列順
①黛由紀江編
②小島梅子編
③川神百代編
④小島梅子編その2
⑤川神一子編
⑥椎名京編
⑦川神一子編その2
⑧黛由紀江編その2
⑨黛由紀江編その3
⑩椎名京編その2
⑪黛由紀江編その4
⑫川神一子編その3
⑬小島梅子編その3
⑭椎名京編その3
15椎名京編その4
16椎名京編その5
17椎名京編その6
18小笠原千花編
19甘粕真与編
「フフ、せっかちなのは相変わらずだね。予定日はまだ2週間も先だよ?」
「まぁそう言うな。こういう名目でないと、なかなか日本に戻れないのでな」
直江大和と偽装結婚した椎名京は、伊達操助との子を妊娠し、出産を控えて入院していた。
病室に大和の姿は無く、入院する時に顔を出してからは一度も来ていないそうだ。
椎名家に婿養子となった椎名大和は、妻の為、子の為、そしてもう一つ人生をかけるある目的の為に出稼ぎに出ているのだ。
「生まれたら子供は京が育てるのか?」
「基本はそうだけど、操助様が御自分の血縁専用の保育園を作るって仰ってたの。完成も間に合いそうだし、そこに入れるつもりだよ」
「なんと!そんな保育園を……それは素晴らしいことだ」
「我らの主の血を引く者はこれからどんどん増えるだろうしな」
いつか自分の子供もその保育園に入れたいとクリスは語り、昔話にも花が咲く。
クリスが語る思い出の中には喧嘩したことも笑い話としてあったが、京はある日のことを今でも感謝しているという。
「今の私があるのは……あの時クリスが叱ってくれたからだよ。だからあんなクソ夫との生活もうまくやれているの。クリスには凄く感謝してる」
「なんだなんだ、そんなに褒められると恥ずかしくてオマンコが疼いてしまうぞ」
「ふふ、操助様の命令でお互いのオマンコを舐めあったこともあったね」
「はは、そう言えばそんなこともあったな。マンコの精液を味わい合うのは最高だった」
親友になって以降、それを操助が知ってからは何度もペアで抱かれた日々。
それを思い出し自然と顔を赤らめる二人。
心だけでなく、体でも繋がれた友情。そこには独特の淫靡な空気があった。
「ところでだが、私もニセの夫をあてがわれることになったんだ」
「そうなんだ。どんな人?」
「どんな人というか……実はその夫はまだ生まれてもいない」
「どういう意味?」
生まれてもいない夫と、まるでSF映画のようなことを言うクリスにきょとんとする京だったが、つまりはこういうことだった。
京が出産し、その子供が成長したらクリスの夫にするということを決められたという。
子の性別が男だとわかってから、誰かの夫にすることを考えていたそうだが、どうせなら京と親しいクリスの方が何かと都合が良いということで今回の決定がされたのだ。
「超年の差婚になるな」
「クリスの未来の夫か……そう思ったら育てるのが楽しみかも」
「そうか!御主人様に身を粉にして尽くすのはもちろん、妻たる私にも尽くしてくれる良い男に育ててくれ」
「うん。しっかり教育して、骨の髄から隷属の精神を植え付けるね」
「あぁ。自立心や自尊心、勇気、情熱など要素は一切必要ないから、操助様と私に従うことでしか生きられない男を期待している」
「実は名前も考えてきたんだ。『れいじん』という名前はどうだろう」
名前まで考えてきたと言うクリスに思わず笑ってしまう京だが、割とカッコいい語感の名前はどういう字を書くのか聞くと、カッコいいとは程遠いものだった。
「れいぞくの『隷』にゴミの『塵』で隷塵だ」
「隷属する人生であると同時に、塵以下の価値しかないのだという意味もある」
「私の夫に素晴らしい名前だろう?」
「そうだね。確かに……これ以上ない名前かも。ありがとうクリス、この子は椎名隷塵にするよ」
「気に入ってくれたか!いや~楽しみだなぁ」
自分の考えた名前が採用されたことを喜ぶクリスは、まだ生まれぬ夫が宿る京の腹を撫でながら声をかけた。
「元気に生まれるんだぞ、未来の我が夫よ。隷塵……いずれ時が来たら私の手で去勢してやるからな♪」
それから2週間後、生まれる前から最低の人生を約束された椎名隷塵は生まれた。
2ndシーズン 終
NEXTシーズンに御期待下さい☆
真剣で私に相談しなさい!シリーズ 時系列順
①黛由紀江編
②小島梅子編
③川神百代編
④小島梅子編その2
⑤川神一子編
⑥椎名京編
⑦川神一子編その2
⑧黛由紀江編その2
⑨黛由紀江編その3
⑩椎名京編その2
⑪黛由紀江編その4
⑫川神一子編その3
⑬小島梅子編その3
⑭椎名京編その3
15椎名京編その4
16椎名京編その5
17椎名京編その6
18小笠原千花編
19甘粕真与編
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