真・バカとテストと催眠術 13話『最後に働いた防衛反応』
バカとテストと召喚獣 - 2018年07月02日 (月)
「うわぁ……!」
「まるで本物の女子みたいじゃな。髪は妾のカツラじゃが、もっと伸ばせばいずれはこれと同じになるじゃろう」
凄い……!
女の子の服を着た私が可愛いとか、あまりに似合いすぎてるとか、これだったら玄児くんにも……とか。
色々凄いけど、何が一番凄いかってそれは
こんなにも心が満たされるんだってことが凄い
自分がこうあるべきなんだって、心の奥底からわかるんだもん、凄いよね。
今まではどこか体と心が離れ離れと言うか、女の子の心が男の体に悲鳴を上げていたけど……
こうして女の子の格好をするだけで凄く満たされるし、あぁこれが私のあるべき姿なんだって。
今でもこれなのに、もしこの先ほんとうに女の子になったら私どうなっちゃうんだろう。
きっと毎日が充実して幸せだろうし、本当の意味で自分に慣れるのかなぁ
「ふふっ」
「気に入ってくれたようじゃな、明久よ」
「気に入ったなんてもんじゃないよ!もうさいっこう!!」
「そうかそうか」
その日から私ははどっぷりと女装に嵌った。
女の子用の服やアクセサリー、カツラや水着を買いあさった。
男物に比べて女の子用の服は高かったけど、秀吉が紹介してくれたアルバイトでお金はなんとかなった。
私はあれだけ嫌だったコスプレ写真を積極的に撮って、それを学園で売った。
ふふっ毎日女の子の格好を公に出来て、しかも何千円も手に入るんだから最高よね
下着だって躊躇わずに買えるようになった。
といっても通販だけど、家に届いた箱をあけるたびに胸がドキドキする。
繊細な素材のパンティーに綺麗に毛を剃った足を通すとき、私は女の子になっているように思えるの。
最近じゃ秀吉と一緒に女装して街で遊んだりもしてるの。
お店に入っても完全に女言葉でしゃべってるんだけど、これが本当に気持ちがいいのよね。
「ふぅ~やっぱりこっちの喋り方の方が落ち着くわね」
「そうじゃな学園では男言葉でしゃべらなくてはならんから、ストレスが溜まってしかたないしの」
こんな風に、買い物の後でハンバーガーショップによってシェイクを飲んでいると、本当の女子校生になったみたいでテンションもあがっちゃう♪
「そういえばさっきの店にいた子、ムッツリーニに似てなかった?」
「む?そ、そうかの?妾は全然似てなかったと思うが」
「そっかなぁ」
でもま、考えたらムッツリーニがいるはずないか。
私達と違って完全に男なんだし、なによりあのムッツリーニが女の子だらけの店に入れるとは思えないしね。
そうこうしているうちに、時間が経って帰ることに。
途中、駅のトイレに寄ったんだ。
もちろん女子トイレ。入るだけでまだ胸がバクバク鳴るけど、そのうち慣れるのかな。
「ふぅ~」
しっかり便座に座って、女の子見たく内股ですると、なんとも言えない背徳的な快感も……ね
ちゃんと紙でアソコを拭いてからトイレを出て、手を洗っていると隣にいた二人の女の子が驚きの会話をしていたの。
『玄児くんはエッチで卑猥な変態下着が好きらしいよ』
きっと玄児くんのことが好きな文月学園の子だったんだろう。
その言葉を聞いて、私はいてもたってもいられなくなった。
財布にはまだお金もけっこう残っている。
「秀吉!ご、ごめん私急用ができちゃって、さ、先に帰ってて!」
「妾は構わんが」
「ごめんね!そ、それじゃあまた学校で。じゃあねっ」
私は秀吉を先に返すと、走ってお店に向かった。
そこは、玲お姉ちゃんが勝負下着を買っているブランド屋さん。
「はぁはぁ……!」
私は勢いで店に入店した。
これまでの躊躇やためらいは全く感じなくて、すんなり入れたけど店内では圧倒されっぱなしだった。
私が着けるにはハードルが高すぎるものばかりなんだもん。
でも優しそうな店員さんが声をかけてくれて、すごくピッタリのを選んでくれたんだ。
しかも良くわからないけど、レジで8割引きにしてくれたの。
後に思えば不思議な割引だったけど、この時は全然気にならなかった。
だって、この下着を身に付けてオナニーすることで頭がイッパイだったから……
この日から数日間、私は何度も何度もオナニーして、その度にたくさん射精した。
今までで一番ハイペースかもしれない。
それだけ興奮しちゃったんだもん、仕方ないよね
でもそんな、ある日……
「うっ」
どぴゅっどぴゅっどぴゅっ
「はぁはぁ……3回目だけど、今日もまだまだたくさんオナニーできそうね」
「次はどんなシチュエーションを妄想してオナっちゃおうかなぁ」
「さ、シコシコ開始――――ッ!?」
ドキン!と胸を打つ何かを感じた。
心の中で、なぜだかもう射精しちゃいけない気がして……。
次に射精すると、何か絶対に失っちゃいけないものを失う気がして……胸が痛い。
あぁでもオナニーしたい、オナニーしたい!
だけどこの悪寒は絶対にしちゃいけないと言っている。
この直感は、いつもと違う本能的なものだと思う。
だかわ私はオナニーしたい気持ちをグッと堪えて、少し体を休ませることにした。
「最近オナニーしすぎたから、1週間くらいは休んだほうがいいかも……」
「ああんっでも!ムラムラするの我慢できるか不安だよ~……」
■つづく■
前回までの話は↓からどうぞ
真・バカとテストと催眠術 1話『姉さんの言うことは僕にとって真実』
真・バカとテストと催眠術 2話『敏感なマネキン』
真・バカとテストと催眠術 3話『姉さんの頼みだから』
真・バカとテストと催眠術 4話『見られるオナニー』
真・バカとテストと催眠術 5話『オナホール射精』
真・バカとテストと催眠術 6話『それでも僕は使い切る』
真・バカとテストと催眠術 7話『女の子視点』
真・バカとテストと催眠術 8話『なんか教室がちょっと変?』
真・バカとテストと催眠術 9話『最高のオナニー』
真・バカとテストと催眠術 10話『トイレの中で』
真・バカとテストと催眠術 11話『パイパン』
真・バカとテストと催眠術 12話『女の子になるって決めた日』
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