invincible Villain~恐怖の象徴~ fear.1
僕のヒーローアカデミア - 2021年10月06日 (水)
伊布印皇と呼ばれる青年は、絶対畏怖という個性に目覚めた。
この個性を使って睨まれた者は圧倒的恐怖に畏怖し、何もすることができなくなってしまう。
精神力に優れたヒーローであってもこの個性を跳ねのけることはできず、
それが明らかになったのは彼が個性を悪用し女を犯している時だ。
助けに来たそのヒーローも絶対畏怖を使われた瞬間に畏怖してしまい、助けることができなかった。
それどころか、慌てた印皇が個性を二度掛けしたことである事実も判明してしまう。
それは、2回連続で効果の対象にされた人間は腰が砕け尻もちをつき、挙句失禁して身動きが取れなくなってしまうという事実だった。
市民が犯されたあと、助けにきた女ヒーローも犯されてしまう。
絶対畏怖によって細胞レベルで逆らえないことを体に刻まれたヒーローは、恐怖のあまり抵抗することすらできなかった。
泣きながら犯されるその姿は、か弱い一般市民と何の違いもない。
その女ヒーローは解放されたが、その時には心身共に王印に服従したヴィランに成り下がっていた。
事実、ヒーローは女が犯されていたことを秘密にし、何もなかったと偽装報告をしたうえ、ヒーロー側の捜査情報を印皇に流すようになった。
しかも、呼び出されればヒーロー活動すら投げ出して駆けつけ、抱かれるようにもなっていた。
ヒーローとしての責務より、印皇に対する恐怖が圧倒的に勝っていたのだ。
印皇は一般人を相手に個性をテストした。
対象となった人間は最初に屈服させた女ヒーローに連れてこさせた。
この時点で、女ヒーローは既にヴィランに成り下がっていたのだ。
何人もの一般人を犠牲にしたことで、印皇は己の個性の性質を完全に把握することが出来た。
まずこの個性は防ぐことができない。
印皇の視界の範囲が射程距離だが、目視させしていれば個性を発動することで確実に相手は絶対畏怖の効果を受ける。
1回対象になるとそれだけで恐怖で身がすくみ戦意を喪失する。
2回目で対象の精神は完全に屈服し、印皇に対して絶対に逆らえないようになる。
そして3回かけられると、効果は完全なものとなる。
恐怖や畏怖という感情が一周回って、完全服従の境地に達するのだ。
こうなった人間は喜怒哀楽が消失して、瞳の輝きも失う。
これ以降は個性の対象にしても効果は無く、4回5回とかけても意味は無い。
かなり強力な個性だが、日に何度も使うと疲労で使えなくなることもわかった。
もっとも、この個性を試し続けた日々が訓練にもなっていたのか、現時点でも日に10回程度は使えるようになっていた。
絶対畏怖の個性を理解し、慣れたことで印皇は本格的に個性を悪用しはじめた。
しかし行動を起こすということは、みつかるリスクもあるということだ。
実際にある日、女が連れ去られるのを目撃したヒーロー クリエティは、ひそかに印皇を追跡した。
尾行した先のホテルでクリエティが目撃したのは、恐怖で硬直し、泣きながら犯される女の姿だった。
「そこまでです!」
「おっ、ヒーローかっ……ラッキー♪」
「えっ⁉あ、あぁ……⁉」
女を助けるため部屋に突入するが、個性によって睨まられた瞬間に恐怖で身がすくみ、戦意喪失してしまう。
「こいつに一発中出ししたら抱いてやるから、そこで立ってろ」
「嫌っ……いやぁ……」
目の前で一般市民がヴィランの被害にあっている。
それもレイ プという性犯罪だ。
しかしクリエティは動けない。
助けたいのに行動に移せない。
それは個性によって絶対に勝てないという恐怖、畏怖の感情を心に刻まれ、体を硬直させてしまっているからだ。
戦意を喪失してしまったクリエイティに印皇を制止できる可能性は既にゼロなのだ。
それでもクリエティはヒーローであろうとした。
泣き叫び助けを求める女に、自分が戦えなくとも他のヒーローに助けを求めれば……と、逃走をはかったのだ。
だが、恐怖に体が硬直している彼女の動きは鈍く、振り向こうとした途端に2回目の絶対畏怖を使われてしまう。
「ひいいいいっ!」
絶叫と共に尻もちをついたクリエティ。
その顔は完全に青ざめ、恐怖に怯えるただの女だった。
「あ、ああ……!」
恐怖のあまり失禁してしまった彼女は、もはや完全に屈服していた。
「お前はそこで見てろ」
「ッ……う……!」
恐怖で声が出ないクリエティは、ただ頭を縦に振ることしかできなかった。
そのあとは一般市民がヴィランに犯される姿をヒーローが傍観するというありえない地獄の光景が続いた。
犯されている女は、なぜ助けてくれないか、ヒーローが見てみぬ振りしないでと泣き叫んだが、最終的にはクリエイティに対し恨み言を呟きながら気絶した。
「さーてスッキリしたことだし、お次はお前のことを知りたいな」
「ひいいっ!」
「ほら、ヒーローなんだから良い個性なんだろ?どんな個性か教えろよ」
クリエイティは創造の個性について白状させられ、その個性を知った印皇にカメラを作れと命令される。
それで犯した女を撮影させたあとで、こともあろうに印皇はクリエイティに女を救出したヒーローになれと言う。
「そいつを助けたヒーローとして手柄をあげろ。民衆やまわりのヒーローから信頼を得たうえでこいつを管理するんだ」
「管理……」
「口を割らないようにお前が映像を使って脅し続けろ。他のヒーローに助けを求めたり、誰かに言ったりしないよう、保護の名目で監視するんだ」
「……いいな?」
「ひっ!わ、わかりました……仰る通りにします……」
この瞬間、ヒーロークリエティはヴィランに成り下がったのだった。
「それと連絡先教えろ。俺が呼んだらすぐこいよ」
「か、かしこまりました……」
「よし、じゃあ行け」
こうして解放されたクリエティは、命令に背こうとした。
だができなかった。
刻みつけられた恐怖と畏怖によって、彼女は体が自由でも心は縛られたままだったのだ。
翌日、クリエティは一般市民を救ったヒーローとして報道される。
仲間たちからも賞賛されるが、クリエティの笑顔は引きつっていてた。
それを誰もが謙遜と受け取ったが、本人は心を痛め苦しみ、精一杯の作り笑顔をしていたのだ。
事件から1週間。
クリエティの携帯にメールが届く。
それは印皇からの呼び出しだった。
つづく
この個性を使って睨まれた者は圧倒的恐怖に畏怖し、何もすることができなくなってしまう。
精神力に優れたヒーローであってもこの個性を跳ねのけることはできず、
それが明らかになったのは彼が個性を悪用し女を犯している時だ。
助けに来たそのヒーローも絶対畏怖を使われた瞬間に畏怖してしまい、助けることができなかった。
それどころか、慌てた印皇が個性を二度掛けしたことである事実も判明してしまう。
それは、2回連続で効果の対象にされた人間は腰が砕け尻もちをつき、挙句失禁して身動きが取れなくなってしまうという事実だった。
市民が犯されたあと、助けにきた女ヒーローも犯されてしまう。
絶対畏怖によって細胞レベルで逆らえないことを体に刻まれたヒーローは、恐怖のあまり抵抗することすらできなかった。
泣きながら犯されるその姿は、か弱い一般市民と何の違いもない。
その女ヒーローは解放されたが、その時には心身共に王印に服従したヴィランに成り下がっていた。
事実、ヒーローは女が犯されていたことを秘密にし、何もなかったと偽装報告をしたうえ、ヒーロー側の捜査情報を印皇に流すようになった。
しかも、呼び出されればヒーロー活動すら投げ出して駆けつけ、抱かれるようにもなっていた。
ヒーローとしての責務より、印皇に対する恐怖が圧倒的に勝っていたのだ。
印皇は一般人を相手に個性をテストした。
対象となった人間は最初に屈服させた女ヒーローに連れてこさせた。
この時点で、女ヒーローは既にヴィランに成り下がっていたのだ。
何人もの一般人を犠牲にしたことで、印皇は己の個性の性質を完全に把握することが出来た。
まずこの個性は防ぐことができない。
印皇の視界の範囲が射程距離だが、目視させしていれば個性を発動することで確実に相手は絶対畏怖の効果を受ける。
1回対象になるとそれだけで恐怖で身がすくみ戦意を喪失する。
2回目で対象の精神は完全に屈服し、印皇に対して絶対に逆らえないようになる。
そして3回かけられると、効果は完全なものとなる。
恐怖や畏怖という感情が一周回って、完全服従の境地に達するのだ。
こうなった人間は喜怒哀楽が消失して、瞳の輝きも失う。
これ以降は個性の対象にしても効果は無く、4回5回とかけても意味は無い。
かなり強力な個性だが、日に何度も使うと疲労で使えなくなることもわかった。
もっとも、この個性を試し続けた日々が訓練にもなっていたのか、現時点でも日に10回程度は使えるようになっていた。
絶対畏怖の個性を理解し、慣れたことで印皇は本格的に個性を悪用しはじめた。
しかし行動を起こすということは、みつかるリスクもあるということだ。
実際にある日、女が連れ去られるのを目撃したヒーロー クリエティは、ひそかに印皇を追跡した。
尾行した先のホテルでクリエティが目撃したのは、恐怖で硬直し、泣きながら犯される女の姿だった。
「そこまでです!」
「おっ、ヒーローかっ……ラッキー♪」
「えっ⁉あ、あぁ……⁉」
女を助けるため部屋に突入するが、個性によって睨まられた瞬間に恐怖で身がすくみ、戦意喪失してしまう。
「こいつに一発中出ししたら抱いてやるから、そこで立ってろ」
「嫌っ……いやぁ……」
目の前で一般市民がヴィランの被害にあっている。
それもレイ プという性犯罪だ。
しかしクリエティは動けない。
助けたいのに行動に移せない。
それは個性によって絶対に勝てないという恐怖、畏怖の感情を心に刻まれ、体を硬直させてしまっているからだ。
戦意を喪失してしまったクリエイティに印皇を制止できる可能性は既にゼロなのだ。
それでもクリエティはヒーローであろうとした。
泣き叫び助けを求める女に、自分が戦えなくとも他のヒーローに助けを求めれば……と、逃走をはかったのだ。
だが、恐怖に体が硬直している彼女の動きは鈍く、振り向こうとした途端に2回目の絶対畏怖を使われてしまう。
「ひいいいいっ!」
絶叫と共に尻もちをついたクリエティ。
その顔は完全に青ざめ、恐怖に怯えるただの女だった。
「あ、ああ……!」
恐怖のあまり失禁してしまった彼女は、もはや完全に屈服していた。
「お前はそこで見てろ」
「ッ……う……!」
恐怖で声が出ないクリエティは、ただ頭を縦に振ることしかできなかった。
そのあとは一般市民がヴィランに犯される姿をヒーローが傍観するというありえない地獄の光景が続いた。
犯されている女は、なぜ助けてくれないか、ヒーローが見てみぬ振りしないでと泣き叫んだが、最終的にはクリエイティに対し恨み言を呟きながら気絶した。
「さーてスッキリしたことだし、お次はお前のことを知りたいな」
「ひいいっ!」
「ほら、ヒーローなんだから良い個性なんだろ?どんな個性か教えろよ」
クリエイティは創造の個性について白状させられ、その個性を知った印皇にカメラを作れと命令される。
それで犯した女を撮影させたあとで、こともあろうに印皇はクリエイティに女を救出したヒーローになれと言う。
「そいつを助けたヒーローとして手柄をあげろ。民衆やまわりのヒーローから信頼を得たうえでこいつを管理するんだ」
「管理……」
「口を割らないようにお前が映像を使って脅し続けろ。他のヒーローに助けを求めたり、誰かに言ったりしないよう、保護の名目で監視するんだ」
「……いいな?」
「ひっ!わ、わかりました……仰る通りにします……」
この瞬間、ヒーロークリエティはヴィランに成り下がったのだった。
「それと連絡先教えろ。俺が呼んだらすぐこいよ」
「か、かしこまりました……」
「よし、じゃあ行け」
こうして解放されたクリエティは、命令に背こうとした。
だができなかった。
刻みつけられた恐怖と畏怖によって、彼女は体が自由でも心は縛られたままだったのだ。
翌日、クリエティは一般市民を救ったヒーローとして報道される。
仲間たちからも賞賛されるが、クリエティの笑顔は引きつっていてた。
それを誰もが謙遜と受け取ったが、本人は心を痛め苦しみ、精一杯の作り笑顔をしていたのだ。
事件から1週間。
クリエティの携帯にメールが届く。
それは印皇からの呼び出しだった。
つづく
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