魔法少女リリカルなのはTB / STAGE-4 太刀打ちできない戦闘機人
魔法少女リリカルなのは - 2021年03月20日 (土)
早々に脱落した3人。
その流れは変わらなかった。
どの部屋の戦闘機人も触手の前に次々屈していったのだ。
A室のドゥーエは、粘着拘束型洗脳触手を相手に固有武装のピアッシングネイルで攻撃を試みたが、まるで刃が立たない。
「ネイルが取れない……!」
「ああっ!?」
触手にネイルが当たった瞬間、触手自体から分泌している粘着液で衝撃を緩和され、超強力な粘着力で完全にネイルがくっついてしまった。
その隙を見逃さない触手は足から腰にかけて粘着液を放出し、体を固定してしまう。
「そんな……!」
こうなってしまえばドゥーエといえども無力であり、目の前で洗脳を実行するためにパックリと開かれた触手の禍々しさに絶句するほかなかった。
「ふごっ!んっぐううう……!」
この粘着拘束型は洗脳時に口から侵入し、口元と自身を粘着液で結合することで取り外せないようにして行う。
粘着液は分泌後でも任意に粘着力を操作することができるので、洗脳が済んだら粘着力をゼロにして接着を解くことで対象に傷を残すことはない。
「おご!んぶう……~~~ッッ!?」
ともかく口を塞がれ、攻撃した手のネイルは触手に接着、足も固定された状態でドゥーエに出来るのは残った一本の手で口の触手を抜こうともがくことだけだが、その手も触手に触れた時点で接着してしまう。
こうしてパニックによる自爆にも近い流れでドゥーエの拘束は完璧なものとなり、口内から侵入した触手は脳へのアクセスに成功。
洗脳が開始された。
同じタイミングで洗脳を開始されたのがE室のセッテだ。
彼女は吸引するか体に付着すると十数秒で簡単に絶頂してしまうほど体が性的に敏感になる媚薬を散布する、通称アヘガオ・テンタクルと呼ばれる媚薬散布型洗脳触手に敗北した。
セッテは媚薬の効果が発揮されてしまった後、絶頂しないように動きを最小限にするという対処をしたが、効果の程を見誤った。
ほんの少しでも動いたら絶頂してしまうほどの強烈さを想定しろというのが無理なのだが、ともかく身動きできなくなったセッテに洗脳触手が襲い掛かった。
その時に身を守ろうと咄嗟に体が動いたことで常人ならば廃人になるほど強烈な絶頂を体験してしまったのだ。
「おっほおおおおおっ

」
自分でも聞いたことのないような叫びをあげたセッテはその場に倒れ込み、打ち上げられた魚のようにヒクヒクし、無様なアヘ顔を晒す。
触手はセッテの額に鋭利な突起を突きさし、ダイレクトに脳に侵入し洗脳を始めた。
「ひぐうっ
んばあががあああっ
」
刺された痛みすらも快感に変えてしまう媚薬の前に、セッテは失禁や潮吹きを繰り返しながら洗脳された。
悶絶し無様な顔を晒したという意味では、H室のノーヴェも同じだ。
もっともその性質はセッテの快楽とは真逆の苦痛によるものだ。
「な、なんて攻撃力……ひっ!」
「やめっ……ぐはああっ!」
ノーヴェと対峙したピンク色の触手はその見た目と相反し攻撃に特化した通称パワフル・テンタクルと呼ばれるもので、
持ち主のニナヒが設定ミスと認めるほど高められた攻撃力は、ともすれば簡単に人を殺してしまう殺傷能力を持つため取り扱いが最も難しい触手だ。
その破壊力はかすっただけでノーヴェに恐怖を植え付けるもので、委縮した体で回避運動が続くわけもなく、腹を突き上げるように殴られた体は簡単に吹っ飛ばされてしまう。
これで死にはしなかったものの、落ちた先の床で嘔吐しピクピクと痙攣するノーヴェの表情は無様そのものだった。
対象が今回のように嘔吐や吐血するケースが多いため、この触手は洗脳時に背中から侵入し洗脳する。
これは他にも対象が恐怖で逃走することが多いのも理由の一つで、背中を見せた相手を追撃し、そのまま洗脳を可能としている。
* モニタールーム *
「御主人様、触手たちは順調に勝利しています」
「そうだね!さすがは僕とつながっているだけあるよね♪」
「はい。いずれの触手も使役者である御主人様の分身のようなもの……その勝利は御主人様の勝利にも等しく、私も喜ばしく思います」
ウーノは優しい笑顔を浮かべ、本当に嬉しそうにしていた。
と、その時だ。
「お!来た来た……パワーが流れ込んでくる!」
「G室が決着したようですね」
「うん!あぁ~……やっぱりこれいいよ。そいつの存在ごと…人生を全部食べちゃうってさぁ
」
「フフ……セインも御主人様の一部になれて喜んでいることでしょう」
* G室 *
決着したG室は、もぬけの殻だった。
その理由は、対戦した触手にある。
丸呑み型触手、通称イート・テンタクル。
そもそも洗脳触手は低村ニナヒの細胞をベースに生み出された生体兵器であり、分離しても異空間を介して使役者であるニナヒと繋がっている。
触手たちは単独で行動可能で、最低限の自我もあり、成長もするが、それらはあくまでニナヒとつながっているからこそである。
そして丸呑み型洗脳触手は、魔力を持たない貧弱な人間であるニナヒを強化する役割を担う触手なのだ。
大きく開いた触手は人間を飲み込むことが可能で、飲み込んだ相手の細胞・情報を分解してニナヒに取り込むのだ。
つまり、存在そのものを吸収するということだ。
その際、対象は事実上死ぬが、その記憶や能力と言った人を司る情報は全てニナヒに取り込まれ、身体的能力も一部ではあるもののニナヒに加算される。
ニナヒはこの触手によって人を吸収し、人生を我がものとすることに快感を得る性癖を持った鬼畜なのだ。
しかしもう一つの性癖である「洗脳によって支配する」方がより強い快感を継続的に得られる為、この触手で丸呑みにすることは少ない。
美人以外に興味がないと言うのも丸呑みをするこが少ない要因の一つだ。
今回は最終テストなので洗脳する力を持たない丸呑み型触手も使ったが、戦闘機人の誰がこの部屋に入ってくるかは未知数だった。
そのランダムさもニナヒにとってのお楽しみであったわけだが、悲劇の対象となったのはセインは可哀想と言うよりほかない。
* モニタールーム *
「ああぁ……良い気分だぁ……
」
「セインはディープダイバーを使えましたが、能力は取り込めましたか?」
「うん。使い方もバッチリだよ。はぁ~…
能力も練度ごと手に入る。これが食べる醍醐味だよねぇ」
「はい。御主人様の生存率を高める能力ですから、当たりと言えるかもしれません」
セインが食べられたことは他の部屋の者たちにわかるよしもなく、わかったところで助けることもできない。
なぜなら、残りの4人も洗脳触手に全く太刀打ちできなかったのだ。
つづく
その流れは変わらなかった。
どの部屋の戦闘機人も触手の前に次々屈していったのだ。
A室のドゥーエは、粘着拘束型洗脳触手を相手に固有武装のピアッシングネイルで攻撃を試みたが、まるで刃が立たない。
「ネイルが取れない……!」
「ああっ!?」
触手にネイルが当たった瞬間、触手自体から分泌している粘着液で衝撃を緩和され、超強力な粘着力で完全にネイルがくっついてしまった。
その隙を見逃さない触手は足から腰にかけて粘着液を放出し、体を固定してしまう。
「そんな……!」
こうなってしまえばドゥーエといえども無力であり、目の前で洗脳を実行するためにパックリと開かれた触手の禍々しさに絶句するほかなかった。
「ふごっ!んっぐううう……!」
この粘着拘束型は洗脳時に口から侵入し、口元と自身を粘着液で結合することで取り外せないようにして行う。
粘着液は分泌後でも任意に粘着力を操作することができるので、洗脳が済んだら粘着力をゼロにして接着を解くことで対象に傷を残すことはない。
「おご!んぶう……~~~ッッ!?」
ともかく口を塞がれ、攻撃した手のネイルは触手に接着、足も固定された状態でドゥーエに出来るのは残った一本の手で口の触手を抜こうともがくことだけだが、その手も触手に触れた時点で接着してしまう。
こうしてパニックによる自爆にも近い流れでドゥーエの拘束は完璧なものとなり、口内から侵入した触手は脳へのアクセスに成功。
洗脳が開始された。
同じタイミングで洗脳を開始されたのがE室のセッテだ。
彼女は吸引するか体に付着すると十数秒で簡単に絶頂してしまうほど体が性的に敏感になる媚薬を散布する、通称アヘガオ・テンタクルと呼ばれる媚薬散布型洗脳触手に敗北した。
セッテは媚薬の効果が発揮されてしまった後、絶頂しないように動きを最小限にするという対処をしたが、効果の程を見誤った。
ほんの少しでも動いたら絶頂してしまうほどの強烈さを想定しろというのが無理なのだが、ともかく身動きできなくなったセッテに洗脳触手が襲い掛かった。
その時に身を守ろうと咄嗟に体が動いたことで常人ならば廃人になるほど強烈な絶頂を体験してしまったのだ。
「おっほおおおおおっ



自分でも聞いたことのないような叫びをあげたセッテはその場に倒れ込み、打ち上げられた魚のようにヒクヒクし、無様なアヘ顔を晒す。
触手はセッテの額に鋭利な突起を突きさし、ダイレクトに脳に侵入し洗脳を始めた。
「ひぐうっ


刺された痛みすらも快感に変えてしまう媚薬の前に、セッテは失禁や潮吹きを繰り返しながら洗脳された。
悶絶し無様な顔を晒したという意味では、H室のノーヴェも同じだ。
もっともその性質はセッテの快楽とは真逆の苦痛によるものだ。
「な、なんて攻撃力……ひっ!」
「やめっ……ぐはああっ!」
ノーヴェと対峙したピンク色の触手はその見た目と相反し攻撃に特化した通称パワフル・テンタクルと呼ばれるもので、
持ち主のニナヒが設定ミスと認めるほど高められた攻撃力は、ともすれば簡単に人を殺してしまう殺傷能力を持つため取り扱いが最も難しい触手だ。
その破壊力はかすっただけでノーヴェに恐怖を植え付けるもので、委縮した体で回避運動が続くわけもなく、腹を突き上げるように殴られた体は簡単に吹っ飛ばされてしまう。
これで死にはしなかったものの、落ちた先の床で嘔吐しピクピクと痙攣するノーヴェの表情は無様そのものだった。
対象が今回のように嘔吐や吐血するケースが多いため、この触手は洗脳時に背中から侵入し洗脳する。
これは他にも対象が恐怖で逃走することが多いのも理由の一つで、背中を見せた相手を追撃し、そのまま洗脳を可能としている。
* モニタールーム *
「御主人様、触手たちは順調に勝利しています」
「そうだね!さすがは僕とつながっているだけあるよね♪」
「はい。いずれの触手も使役者である御主人様の分身のようなもの……その勝利は御主人様の勝利にも等しく、私も喜ばしく思います」
ウーノは優しい笑顔を浮かべ、本当に嬉しそうにしていた。
と、その時だ。
「お!来た来た……パワーが流れ込んでくる!」
「G室が決着したようですね」
「うん!あぁ~……やっぱりこれいいよ。そいつの存在ごと…人生を全部食べちゃうってさぁ

「フフ……セインも御主人様の一部になれて喜んでいることでしょう」
* G室 *
決着したG室は、もぬけの殻だった。
その理由は、対戦した触手にある。
丸呑み型触手、通称イート・テンタクル。
そもそも洗脳触手は低村ニナヒの細胞をベースに生み出された生体兵器であり、分離しても異空間を介して使役者であるニナヒと繋がっている。
触手たちは単独で行動可能で、最低限の自我もあり、成長もするが、それらはあくまでニナヒとつながっているからこそである。
そして丸呑み型洗脳触手は、魔力を持たない貧弱な人間であるニナヒを強化する役割を担う触手なのだ。
大きく開いた触手は人間を飲み込むことが可能で、飲み込んだ相手の細胞・情報を分解してニナヒに取り込むのだ。
つまり、存在そのものを吸収するということだ。
その際、対象は事実上死ぬが、その記憶や能力と言った人を司る情報は全てニナヒに取り込まれ、身体的能力も一部ではあるもののニナヒに加算される。
ニナヒはこの触手によって人を吸収し、人生を我がものとすることに快感を得る性癖を持った鬼畜なのだ。
しかしもう一つの性癖である「洗脳によって支配する」方がより強い快感を継続的に得られる為、この触手で丸呑みにすることは少ない。
美人以外に興味がないと言うのも丸呑みをするこが少ない要因の一つだ。
今回は最終テストなので洗脳する力を持たない丸呑み型触手も使ったが、戦闘機人の誰がこの部屋に入ってくるかは未知数だった。
そのランダムさもニナヒにとってのお楽しみであったわけだが、悲劇の対象となったのはセインは可哀想と言うよりほかない。
* モニタールーム *
「ああぁ……良い気分だぁ……

「セインはディープダイバーを使えましたが、能力は取り込めましたか?」
「うん。使い方もバッチリだよ。はぁ~…

「はい。御主人様の生存率を高める能力ですから、当たりと言えるかもしれません」
セインが食べられたことは他の部屋の者たちにわかるよしもなく、わかったところで助けることもできない。
なぜなら、残りの4人も洗脳触手に全く太刀打ちできなかったのだ。
つづく
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