真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 1話『発端』
バカとテストと召喚獣 - 2022年01月07日 (金)

「できた……完成しました!」
この日、吉井玲はある薬の精製に成功した。
それは独自に研究を続けていた「催眠導入薬」であり、どうしてこんなものを開発したかというと、意中の男性を射止めるためだった。
つまりは惚れ薬のような用途である。
薬自体も問題ではあるが、もっと問題なのは相手の男性だ。
「フフ……これを使えば照れ屋なアキ君も私を一人の女性として見てくれるようになりますね

吉井玲―――――。
米国ハーバード大学を卒業するほどの頭脳を持つ才女。
加えて容姿端麗でEカップの胸を持つ、正に才色兼備という言葉がこれ以上なく似合う女性である。
そんな彼女が催眠導入薬を開発するほどに手に入れたい男性の名前は、吉井明久。
吉井の名前が示す通り、明久は実の弟である。
玲は血のつながった明久に女としての愛情を抱き、あまつさえそれを公言しているのである。
そんな歪んだ愛情を弟にぶつける玲だったが、彼女には時間が無かった。
アメリカへの帰国期限が迫っていたのだ。
今回、日本に滞在できるのは残りあと1か月。
玲としてはいち早く催眠導入薬を使い、明久と結ばれ、恋人として残りの期間を堪能したい。
幸い、日本に戻ってすぐに催眠導入薬は完成したため、あとは実行あるのみというわけだ。

「この容器なら自然にアキ君を催眠状態にできますね

カモフラージュもして準備は万端。
そこで玲が取った行動は、なんと明久の通う文月学園に行くことだった。
1秒でも早く催眠をかけて恋人になりたいという欲求が玲を突き動かしたわけだが、こうした突拍子もない行動は今に始まったことではない。
吉井玲とはそういう人物なのだ。
「待っててくださいアキ君。今行きますからね」
「そして私と……愛を育み合うのです

つづく
- 関連記事
-
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 8話『新しい吉井玲の目覚め』 (2022/02/25)
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 7話『脱 処女と童貞』 (2022/02/18)
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 6話『キスとフェラチオと』 (2022/02/11)
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 5話『到着』 (2022/02/04)
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 4話『着替えて再出発』 (2022/01/28)
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 3話『不意打ち』 (2022/01/21)
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 2話『空き時間の有効活用』 (2022/01/14)
- 真・バカとテストと催眠術 吉井玲編 1話『発端』 (2022/01/07)
- 清水美春はチョロすぎる。 (2021/08/25)
- ヤンデレ寝取り催眠、莫大な忠誠心は霧島翔子の愛をも上回るか。 (2021/08/21)
- 真・バカとテストと催眠術 33話『将来の夢』 (2020/11/03)
- 真・バカとテストと催眠術 32話『不動のナンバーワン』 (2020/10/19)
- 真・バカとテストと催眠術 31話『新たなヒエラルキーの頂点』 (2020/10/16)
- 真・バカとテストと催眠術 30話『勝者は明奈』 (2020/09/15)
- 都合の良い女にされた小山友香 (2020/08/11)