デュエリスト・クラッシャーvs孔雀舞~新たなる被害者~
遊☆戯☆王 - 2021年09月06日 (月)
この日、遊戯は家で城之内のデッキ構築を手伝っていた。
「城之内くん、デッキ固まりそう?」
「あぁ、良い感じだぜ」
「遊戯にアドバイスもらったおかげでバランスが良くなった」
「それならよかった」
「サンキューな!」
「うん。城之内くんもお茶飲む?」
「わりぃ、頼む」
二人はテレビを見ながら様々なコンボカードの話などで盛り上がった。
そんな時、適当に付けていたテレビに流れたニュースに驚く。
それはダイナソー竜崎がインセクター羽蛾と公開セックスをして逮捕されたというニュースだった。
『二人はある人物に負けた罰ゲームだと供述しているようですが、その人物の名前は黙秘しており――』
「遊戯、これって……」
「うん。きっと例の……」
二人にはこの事件が他人事には思えなかった。
最近、デュエリスト・クラッシャーと名乗る辻斬りのようなデュエリストが巷で噂になっており、
実際に戦った者は全員が負け、悲惨な罰ゲームを受けこうしてニュースになるケースが後を絶たないのだ。
遊戯達が見知った顔も何人か犠牲になっており、梶木漁太は魚と海恐怖症にされてしまい、生甲斐を奪われ廃人になっていた。
「ところでよ遊戯、今日は舞が来るんだったよな?」
「そうだよ。今度の大会の予行練習バトルをしたいっていうから、呼んだんだ」
「けどそういえば遅いね。もうとっくに来てる時間なんだけど……」
同時刻、孔雀 舞はデュエリスト・クラッシャーに対戦を申し込まれていた。
「私の名前はデュエリスト・クラッシャー破海人世(はうみ じんせい)」
「人生をベットして戦うデュエリストでございます。故に負けた者には例外なく破滅していただいておりますが……この勝負、受けていただけますでしょうか」
「あんたが噂のデュエリスト・クラッシャーかい」
(相手が一人のところを狙ってデュエル……噂通りね)
(恐らく特殊なカードを使ってハメるスタイルなはず。勝負は避けた方がよさそう……けど…)
(勝てる…大丈夫、私はこいつに勝てる確信がある……!)
「どうです?この決闘、受けてもらえないでしょうか」
「……わかった」
破海を見て謎の自信が湧いた舞は、このデュエルを受けてしまう。
これまでの被害者達と全く同じ展開だと知りもせずに……。
「城之内との予行練習の前に、軽くひねってやるわ!」
「そうこなくちゃ♪」
『『決闘(デュエル)!!』』
「私のターン!」
舞はハーピィ・レディを出し、装備カードをセットしターンエンドした。
手札は次のターンでコンボが成立するほど良い状態で、理想的な出足となった。
一方、破海は手札事故を起こしたのかカードを1枚伏せるだけでターンエンドした。
「私のターン。ドロー!」
(罠カードの可能性があっても、ここは速攻で行くよ!)
新たなモンスターカードを出した舞は、魔法カードでハーピィをパワーアップさせ、2体でダイレクトアタックをしかける。
「痛てて!」
破海人世 LP8000→0
(勝った!!)
舞の速攻によってLPがゼロになる破海。
普通ならここで勝負ありだが、このタイミングで破海は伏せていたカードをめくった。
「永続罠カード。【敗北の無効】」
「な、なにそのカード!」
見たことのないカードに焦る舞。
しかもそのテキストは反則も良いところの内容だった。
【敗北の無効】
このカードのプレイヤーがLPがゼロになった場合発動。
敗北を認めなければLPが10000回復し、自分と相手の墓地のカードを全て自分のデッキに戻し、シャッフルする。その後デッキから3枚カードをドローし、プレイを再開する。
「ふっふっふ!これでLP10000で再スタートですね!」
「クッ……そんなカードみたことな……くもないわ…」
「そう…確かにそのカードはある…仕方ない……決闘続行よ!」
違反カードだとしか思えなかったが、急に公式カードだと思い出した舞は、プレイを続行した。
破海人世 LP0→10000
「……ターンエンドよ」
「では、こちらのターン。ドロー」
「さっきは速攻で勝ちに来られてしまいましたからね、今度はこちらが速攻で反撃する番ですね」
「魔法カード、【敵に塩を送る】」
【敵に塩を送る】
相手プレイヤーはデッキから5枚カードをドローし、次のターンをスキップする。
「さらにもう1枚、【戦力の吸収】」
【戦力の吸収】
相手プレイヤーの手札を全て自分の手札とする。
「ムフフ、これであなたの手札はぜーんぶこちらのもの」
「ほほぉ…良い手札をお持ちだったんですねぇ。いや、今引いたのかな?いずれにせよ使うのは私ですがねぇ」
「そ、そんな……」
「なによそれぇ!?」
反則的な展開に思わず声をあげる舞だが、まだモンスターが2枚場に残っている。
対して破海は一体もいない。
しかし、ここから破海は決定的なカードを切っていく。
「【心変わり】をプレイ。ハーピィ・レディをもらいますよぉ!」
「クッ!」
「いただいたハーピィで攻撃!」
これによって舞のモンスターカードは破壊され、さらに【敵に塩を送る】の効果でターンスキップされ、次の破海の攻撃でLPが残り100になってしまう。
負けを覚悟する舞だったが、ここで破海がプレイしたカードは戦いを継続させるものだった。
「【強者の余裕】!これで生き長らえましたねぇ?」
【強者の余裕】
相手プレイヤーのLPを10000回復する
孔雀舞 LP100→10100
「一体どういうつもり!?」
「いえね、あなたが男ならこのまま勝ってそれで良しでしたが、ちょうど手札に良いカードがありましたねぇ」
「これなんですが……」
そう言って破海が出したカードに舞は戦慄する。
【膣内での勝利者】
このカードをプレイしたプレイヤーは下記の効果によって相手プレイヤーのLPが尽きるまでセックスをする。
①中出した回数×1000のダメージ。
②相手が絶頂した回数×200のダメージ
「さぁ、それではあなたのLPが尽きるまでセックスしましょうねぇ♪」
「クッ…外道が……!」
「その外道に、これから何回も中出しされちゃうんですよ」
舞に残された道は、破海が先に力尽きるのを祈るだけ。
しかし、破海は舞の想像を絶するほどの絶倫であり、【膣内での勝利者】によるセックスは舞のLPが尽きるまで行われた。
そしてそれは、孔雀舞の敗北を意味していた。
「さぁって、それでは罰を受けてもらいますよぉ!」
「嫌ああああ!!」
―――
――
―
舞の到着が遅いと苛立つ城之内を、遊戯がまぁまぁとたしなめていた。
そんな時、テレビにニュースが飛び込む。
浮浪者と街中で性行為をしたとして、舞が逮捕されたというのだ。
それを見た二人は絶句すると共に、デュエリスト・クラッシャーの犠牲者になってしまったのだと察した。
「城之内くん、デッキ固まりそう?」
「あぁ、良い感じだぜ」
「遊戯にアドバイスもらったおかげでバランスが良くなった」
「それならよかった」
「サンキューな!」
「うん。城之内くんもお茶飲む?」
「わりぃ、頼む」
二人はテレビを見ながら様々なコンボカードの話などで盛り上がった。
そんな時、適当に付けていたテレビに流れたニュースに驚く。
それはダイナソー竜崎がインセクター羽蛾と公開セックスをして逮捕されたというニュースだった。
『二人はある人物に負けた罰ゲームだと供述しているようですが、その人物の名前は黙秘しており――』
「遊戯、これって……」
「うん。きっと例の……」
二人にはこの事件が他人事には思えなかった。
最近、デュエリスト・クラッシャーと名乗る辻斬りのようなデュエリストが巷で噂になっており、
実際に戦った者は全員が負け、悲惨な罰ゲームを受けこうしてニュースになるケースが後を絶たないのだ。
遊戯達が見知った顔も何人か犠牲になっており、梶木漁太は魚と海恐怖症にされてしまい、生甲斐を奪われ廃人になっていた。
「ところでよ遊戯、今日は舞が来るんだったよな?」
「そうだよ。今度の大会の予行練習バトルをしたいっていうから、呼んだんだ」
「けどそういえば遅いね。もうとっくに来てる時間なんだけど……」
同時刻、孔雀 舞はデュエリスト・クラッシャーに対戦を申し込まれていた。
「私の名前はデュエリスト・クラッシャー破海人世(はうみ じんせい)」
「人生をベットして戦うデュエリストでございます。故に負けた者には例外なく破滅していただいておりますが……この勝負、受けていただけますでしょうか」
「あんたが噂のデュエリスト・クラッシャーかい」
(相手が一人のところを狙ってデュエル……噂通りね)
(恐らく特殊なカードを使ってハメるスタイルなはず。勝負は避けた方がよさそう……けど…)
(勝てる…大丈夫、私はこいつに勝てる確信がある……!)
「どうです?この決闘、受けてもらえないでしょうか」
「……わかった」
破海を見て謎の自信が湧いた舞は、このデュエルを受けてしまう。
これまでの被害者達と全く同じ展開だと知りもせずに……。
「城之内との予行練習の前に、軽くひねってやるわ!」
「そうこなくちゃ♪」
『『決闘(デュエル)!!』』
「私のターン!」
舞はハーピィ・レディを出し、装備カードをセットしターンエンドした。
手札は次のターンでコンボが成立するほど良い状態で、理想的な出足となった。
一方、破海は手札事故を起こしたのかカードを1枚伏せるだけでターンエンドした。
「私のターン。ドロー!」
(罠カードの可能性があっても、ここは速攻で行くよ!)
新たなモンスターカードを出した舞は、魔法カードでハーピィをパワーアップさせ、2体でダイレクトアタックをしかける。
「痛てて!」
破海人世 LP8000→0
(勝った!!)
舞の速攻によってLPがゼロになる破海。
普通ならここで勝負ありだが、このタイミングで破海は伏せていたカードをめくった。
「永続罠カード。【敗北の無効】」
「な、なにそのカード!」
見たことのないカードに焦る舞。
しかもそのテキストは反則も良いところの内容だった。
【敗北の無効】
このカードのプレイヤーがLPがゼロになった場合発動。
敗北を認めなければLPが10000回復し、自分と相手の墓地のカードを全て自分のデッキに戻し、シャッフルする。その後デッキから3枚カードをドローし、プレイを再開する。
「ふっふっふ!これでLP10000で再スタートですね!」
「クッ……そんなカードみたことな……くもないわ…」
「そう…確かにそのカードはある…仕方ない……決闘続行よ!」
違反カードだとしか思えなかったが、急に公式カードだと思い出した舞は、プレイを続行した。
破海人世 LP0→10000
「……ターンエンドよ」
「では、こちらのターン。ドロー」
「さっきは速攻で勝ちに来られてしまいましたからね、今度はこちらが速攻で反撃する番ですね」
「魔法カード、【敵に塩を送る】」
【敵に塩を送る】
相手プレイヤーはデッキから5枚カードをドローし、次のターンをスキップする。
「さらにもう1枚、【戦力の吸収】」
【戦力の吸収】
相手プレイヤーの手札を全て自分の手札とする。
「ムフフ、これであなたの手札はぜーんぶこちらのもの」
「ほほぉ…良い手札をお持ちだったんですねぇ。いや、今引いたのかな?いずれにせよ使うのは私ですがねぇ」
「そ、そんな……」
「なによそれぇ!?」
反則的な展開に思わず声をあげる舞だが、まだモンスターが2枚場に残っている。
対して破海は一体もいない。
しかし、ここから破海は決定的なカードを切っていく。
「【心変わり】をプレイ。ハーピィ・レディをもらいますよぉ!」
「クッ!」
「いただいたハーピィで攻撃!」
これによって舞のモンスターカードは破壊され、さらに【敵に塩を送る】の効果でターンスキップされ、次の破海の攻撃でLPが残り100になってしまう。
負けを覚悟する舞だったが、ここで破海がプレイしたカードは戦いを継続させるものだった。
「【強者の余裕】!これで生き長らえましたねぇ?」
【強者の余裕】
相手プレイヤーのLPを10000回復する
孔雀舞 LP100→10100
「一体どういうつもり!?」
「いえね、あなたが男ならこのまま勝ってそれで良しでしたが、ちょうど手札に良いカードがありましたねぇ」
「これなんですが……」
そう言って破海が出したカードに舞は戦慄する。
【膣内での勝利者】
このカードをプレイしたプレイヤーは下記の効果によって相手プレイヤーのLPが尽きるまでセックスをする。
①中出した回数×1000のダメージ。
②相手が絶頂した回数×200のダメージ
「さぁ、それではあなたのLPが尽きるまでセックスしましょうねぇ♪」
「クッ…外道が……!」
「その外道に、これから何回も中出しされちゃうんですよ」
舞に残された道は、破海が先に力尽きるのを祈るだけ。
しかし、破海は舞の想像を絶するほどの絶倫であり、【膣内での勝利者】によるセックスは舞のLPが尽きるまで行われた。
そしてそれは、孔雀舞の敗北を意味していた。
「さぁって、それでは罰を受けてもらいますよぉ!」
「嫌ああああ!!」
―――
――
―
舞の到着が遅いと苛立つ城之内を、遊戯がまぁまぁとたしなめていた。
そんな時、テレビにニュースが飛び込む。
浮浪者と街中で性行為をしたとして、舞が逮捕されたというのだ。
それを見た二人は絶句すると共に、デュエリスト・クラッシャーの犠牲者になってしまったのだと察した。
- 関連記事
-
- デュエリスト・クラッシャーvs孔雀舞~新たなる被害者~ (2021/09/06)
- 悪質MCカードによって孔雀舞は敗北を喫する (2021/06/11)