真剣で私に相談しなさい!黛由紀江編その4
真剣で私に恋しなさい! - 2018年10月12日 (金)
百代に渡されたCDによって新たなな人格「マユマユ」を宿した由紀江だったが、そのことを知らぬまま数日が経っていた。
伊達操助と友達になることができ、会話も弾むようになって嬉しい毎日だったが、今度は新たな悩みが生まれていた。
度々記憶が飛ぶような気がするのだ。
最初は気のせいだと思っていたが、気のせいと言うには明らかに回数が多い。
これを誰かに相談するか迷っていた由紀江に手を差し伸べたのは、操助だった。
「なるほど。そういう悩みなら、ちょっと場所を移そうか」
「今から島津寮に行こう」
「りょ、寮にですか」
「うん。大丈夫だよ。俺は頻繁に島津寮に出入りしているし、それに・・・」
「君にはマユマユに戻ってもらうから」
「え―――」
「……んっ。はい、マユマユ戻ってきました♪」
「お帰りマユマユ。じゃ、寮に行ってまずは汗を流そっか」
「はーい
」
一度マユマユにしてしまえば従順なもので、寮でいくらでも抱き放題だった。
都合の良い人格のマユマユは何でも言う事を聞く一方で、本来の人格である由紀江が勘付き始めたことが操助にとっては厄介だった。
(人格を切り替えるのは楽しかったけどそろそろ面倒になってきたな)
「ねぇマユマユ?」
「あんっ
は、はい。なんですかっ
」
「君とはこうやって淫らな関係になってるけど、今日で終わりにしようか」
「え……そ、操助さん?何を言ってるんですか……?」
「この関係をこれ以上続けるのは危険だよ。君は良くても、由紀江の方をこれ以上誤魔化しきれない」
「そ、そんな!今までだって上手くやってこれたじゃないですか!」
「関係を終わりにするなんて……い、嫌ですっ。捨てないでっ」
操助にとって都合の良い人格であるマユマユも、操助との関係を切られるとなるとさすがにいいなりにはならなかった。
ある程度予想できたことだが、ここまではっきりと拒絶の気持ちをマユマユが見せたことをは意外だった。
「まぁ・・・そんなに言うなら今の関係を続ける方法がなくもないけど」
「お、教えてください!なんでもします!操助さんの為なら私は・・・!」
「そう。だったら・・・」
操助はハメたままマユマユにCDを渡した。
それは人格を書き換える物ではなく、人格を削除するものだった。
「捨てられたくなかったらこれ聞いてよ。由紀江がいなくなればその体はマユマユ一人の物。障害は無くなるよ」
「き、聞きます!聞きますから捨てないでくださいっ」
即答するマユマユにストップをかけたのは由紀江ではなく松風だった。
「ちょ!?マユマユ、そりゃやばくねーか!?」
「ごめんね松風、私操助さんに捨てられたくないの!」
「そのためだったら由紀江が消えても構わない」
「ほ、本当にいいのかよ」
「うん。由紀江はもういらない」
「ま、マジかよ」
松風も所詮は作り出された架空の存在。
今表に出ているマユマユを止めることなどできない。
この松風との会話は、完全な茶番だった。
「決まりだね」
【黛由紀江】がCDを聞くと、本来の主人格であった由紀江の人格は削除され、後には淫乱で都合の良い存在であるマユマユだけが残った。
これで黛由紀江は完全にマユマユだけのものとなり、操助はまた一人武士娘の支配を完了するのだった。
真剣で私に相談しなさい!シリーズ 時系列順
①黛由紀江編
②川神百代編
③川神一子編
④椎名京編
⑤川神一子編その2
⑥黛由紀江編その2
⑦黛由紀江編その3
⑧椎名京編その2
⑨川神一子編その3
⑩小笠原千花編
⑪甘粕真与編
伊達操助と友達になることができ、会話も弾むようになって嬉しい毎日だったが、今度は新たな悩みが生まれていた。
度々記憶が飛ぶような気がするのだ。
最初は気のせいだと思っていたが、気のせいと言うには明らかに回数が多い。
これを誰かに相談するか迷っていた由紀江に手を差し伸べたのは、操助だった。
「なるほど。そういう悩みなら、ちょっと場所を移そうか」
「今から島津寮に行こう」
「りょ、寮にですか」
「うん。大丈夫だよ。俺は頻繁に島津寮に出入りしているし、それに・・・」
「君にはマユマユに戻ってもらうから」
「え―――」
「……んっ。はい、マユマユ戻ってきました♪」
「お帰りマユマユ。じゃ、寮に行ってまずは汗を流そっか」
「はーい

一度マユマユにしてしまえば従順なもので、寮でいくらでも抱き放題だった。
都合の良い人格のマユマユは何でも言う事を聞く一方で、本来の人格である由紀江が勘付き始めたことが操助にとっては厄介だった。
(人格を切り替えるのは楽しかったけどそろそろ面倒になってきたな)
「ねぇマユマユ?」
「あんっ


「君とはこうやって淫らな関係になってるけど、今日で終わりにしようか」
「え……そ、操助さん?何を言ってるんですか……?」
「この関係をこれ以上続けるのは危険だよ。君は良くても、由紀江の方をこれ以上誤魔化しきれない」
「そ、そんな!今までだって上手くやってこれたじゃないですか!」
「関係を終わりにするなんて……い、嫌ですっ。捨てないでっ」
操助にとって都合の良い人格であるマユマユも、操助との関係を切られるとなるとさすがにいいなりにはならなかった。
ある程度予想できたことだが、ここまではっきりと拒絶の気持ちをマユマユが見せたことをは意外だった。
「まぁ・・・そんなに言うなら今の関係を続ける方法がなくもないけど」
「お、教えてください!なんでもします!操助さんの為なら私は・・・!」
「そう。だったら・・・」
操助はハメたままマユマユにCDを渡した。
それは人格を書き換える物ではなく、人格を削除するものだった。
「捨てられたくなかったらこれ聞いてよ。由紀江がいなくなればその体はマユマユ一人の物。障害は無くなるよ」
「き、聞きます!聞きますから捨てないでくださいっ」
即答するマユマユにストップをかけたのは由紀江ではなく松風だった。
「ちょ!?マユマユ、そりゃやばくねーか!?」
「ごめんね松風、私操助さんに捨てられたくないの!」
「そのためだったら由紀江が消えても構わない」
「ほ、本当にいいのかよ」
「うん。由紀江はもういらない」
「ま、マジかよ」
松風も所詮は作り出された架空の存在。
今表に出ているマユマユを止めることなどできない。
この松風との会話は、完全な茶番だった。
「決まりだね」
【黛由紀江】がCDを聞くと、本来の主人格であった由紀江の人格は削除され、後には淫乱で都合の良い存在であるマユマユだけが残った。
これで黛由紀江は完全にマユマユだけのものとなり、操助はまた一人武士娘の支配を完了するのだった。
真剣で私に相談しなさい!シリーズ 時系列順
①黛由紀江編
②川神百代編
③川神一子編
④椎名京編
⑤川神一子編その2
⑥黛由紀江編その2
⑦黛由紀江編その3
⑧椎名京編その2
⑨川神一子編その3
⑩小笠原千花編
⑪甘粕真与編
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