お題箱より 火鉢の催眠デート
ムシブギョー - 2023年11月12日 (日)

「暗示はこれでよし、と」
「あとは目を覚まさせれば……♪」
パンッ

「うっ……?」
「やぁ火鉢ちゃん」
「な、なんですか」
「今度の土曜、デートしようよ」
「で、デートですか」
「そう。日曜の朝まで通して♪」
火鉢は催眠をかけられ、嫌悪していた男への感情はそのままに、絶対に逆らってはいけない人だと思い込ませられていた。
どんなに辛くても、どんなに酷いことでも、男の言うことには従い、耐えなければいけないと強く思い込んでいる。
「デートしてくれるよね?」
「はい……」
「じゃあ、コレも着けてきてね」
「うぅ……はい……わかりました……」

日曜日
私服デートに来た火鉢は、待ち合わせより早くついていた。

「んっ……!」
立っているだけの火鉢がが、時折目を瞑ってモジモジする。
それには理由があった。

「ッ♥」
火鉢はローター装着していたのだ。
『コレも着けて』と渡されたもので、彼女は馬鹿正直にスイッチをオンにしていたのだ。

時間になり、男がやってくる。
「お、その様子じゃちゃんと動かしてるな?
「え、えぇ……」
「じゃあデートしようか。金持ってないから、支払いは宜しく」
「はい……」

最初に来たのはアパレルショップだ。
若い子向けの店で、ゴス口リなども扱っているブランドだ。
なぜこういう店に来たのか、火鉢にはなんとなく察しがついた。
「これとこれがいいかな」
「じゃ、試着しよっか。ついでに、ローター確認といきますか」
「はい……」
(やっぱり……)
服よりもローターの確認が目的。
その予想は的中してしまう。

試着室で着替えながらのローター確認は、さすがに火鉢も危機感から早く切り上げようとする。
「も、もうスカート履いていいですよね」
「いま脱いだばかりじゃん。バレやしないし、仮に見つかっても大丈夫だから」
「うぅ……わ、わかりました……」
結局5分以上も下半身裸のままでいさせられた火鉢は、不安と緊張でローターの快感など吹き飛んでしまっていた。

なんとか試着室を乗り越えた後は、そこで買ったエロメイド服でデートを続ける。
だが男も性欲を我慢できなくなり、ホテルへ向かうことにした。
デートという名目には、当然セックスも含まれるのだ。

「今日は寝かせないぞ」
「あ、ああっ~~~」
その日、日が暮れる前からホテルに入った二人はヤリ続け、終わった時には沈んだ日がまた昇っていた。
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