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Author:REGZA
回転寿司で味噌汁は今日何がありますかって聞いたら
「あら汁」と「かに汁」あと……「ブラジル」って言われました。

思わずフフッって笑ってしまった自分が悔しい。

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総集編 さびれた古本屋 伊井野ミコ編

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伊井野ミコはある日、さびれた古本屋を見つける。
商店街の一角にある、小さな看板に相応の小さな本屋。

「家族屋書店……個人経営かな」

最近では減りつつある、いかにもな古本屋屋から不思議な魅力を感じたミコは、軽い気持ちで店を覗いてみることにした。

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入ってみると、他に客はいない。
10坪くらいのスペースに所狭しと本が並び、奥のカウンターには店主と思わしき男が座っているのが見える。

すぐに出るのもなんなので少しだけ本を見てみると、ある背表紙が目に留まる。

「……割と最近の本もあるのね」

二か月前に出たばかりの本が置いてあり、状態も良く値段は元値の7割。
裕福なミコが古本を買う必要はないのだが、こういう店で買うと言うこと自体は嫌いじゃないので、買ってみることにする。

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「すいません、これを下さい」

「はい。えーと、これの値段は……900円ですね」

千円札を渡して支払いをするミコ。
ふと、店主と目が合ったその時だった。

「二人目に決まりかな……」

店主が何かをボソッとつぶやいたと思うと、ミコの意識が一瞬くらっとなる。

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「うっ……」

ほんの一瞬だが、頭に靄がかかったようになり、立ち眩みのような感覚に襲われる。

005.png

「どうしました?大丈夫ですか」

「え、えぇ……なんでもありません」

「少し立ち眩みしただけです」

「それなら良いのですが」

店主はお釣りを渡すのと一緒に、スタンプカードを差し出した。

「初めてのお客様ですよね?これはこの店のスタンプカードです」

「5つ貯まると良いことがあるので、是非」

「そうですね」

ミコはやけにすぐ貯まるスタンプだなと思いつつ、カードを受け取って財布にしまう。
思っていたよりも良い品揃えなので、またそのうち来てもいいもしれないとミコは思っていた。

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数日後、ミコは家族屋書店で買った本を読破していた。

「とても面白かったわ」

「ちょっと官能的なシーンも入っていたけど、それはそれで……」

続編が出たらすぐに買いたい。
そう思うくらいの内容に満足したミコは、読み終えた本をパタンと閉じる。

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するとその時、ミコの目がフッと虚ろになる。

「また……別の本が欲しいな……」

「家族屋書店……行かなくちゃ……」

そう小さくつぶやくいたあとでミコの瞳に光が戻る。
その時、ミコの中では家族屋書店に行くことは決定事項になっていた。

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翌日、ミコはコンビニに立ち寄っていた。
わざと家の近くではないコンビニを選んだのは、あるものを買うから。
それを買っているところを見られるのは避けたかったのだ。

物の良し悪しはわからないが、とりあえず一番高いのを買ったミコは家族屋書店へ向かう。

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コンビニからさほど離れていないので、店には数分で着いた。
家族屋書店という古本屋で、まだ一度しか来たことのない店だが、ミコは絶対にまた来ようと思っていた店でもある。

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入ってみると、他に客はいない。

(こないだも他のお客さんいなかったし、お店が成り立つのかな?)

通販とかで売り上げを立てているのかと考えつつ、ミコは真っ先にカウンターにいる店主の元へ行き、あることをした。

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カウンター前にきたミコは、あるものを握る締めていた。
それはここへ来る前にコンビニで買った、コンドームだった。

「抱いて、ください……」

「そうですか。こないだ購入いただいた本は面白かったようですね」

ミコはこの店で購入した本を読み終えると、その満足度合いによって様々なエロ行為をするようにされている。
今回はコンドームありでのセックスをするわけだが、それは満足度では10段階中で上から3番目と、かなり高い評価の時にするエロ行為だ。


―――


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「あっ、ああっ……!」

カウンター奥の部屋で、ミコとセックスをする。
挿入してすぐに処女だということはわかったが、亜美ほどにはキツさは感じず、ほどよい締まりで気持ち良い。

(フフ、オナニー経験が豊富なのかな?)

「んっ、あっ」

(ふむ。奥行きはそんなにだな)

簡単に子宮口をノックできる奥行きの狭さだが、それでもチンポの8割くらいは押し込める。

「なかなか気持ちいいよ」

「若い子の処女だけあって、凄く良い」

「んあっ!そ、そうですかっ」

なぜ恋人でもない相手とセックスするのか。
それは購入した本が面白いとその度合いに応じたエロ行為をするように催眠暗示をかけられているからだ。
それは前回店に来た時に立ち眩みになった時だ。
あれは立ち眩みなどではなく、店主がミコの目を見て洗脳したことで起きた現象だったのだ。

そうとは知らず、ミコは洗脳されたままに行動しているのだ。

今、ミコはコンドームを着けてのセックスをしている。
それは面白さレベルでは8であることを意味している。

処女だろうと例外なく、面白さの度合いに応じたエロ行為をすることが最優先なのだ。
そしてそれに躊躇いや疑問を覚えることはない。

「あぁそろそろヤバそう……う、く……イクッ……!」

「~~ッッ!」

―――

――



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「次の本は何にしようかしら」

数十分後、店の中には平静を装って本を選ぶミコがいた。
とても初体験を終えたあとには見えないが、体に熱気は残っていて、顔も赤らんでいる。

この書店に来る客の一部は、本の評価に応じたエロ行為を終えると、次に買う本を探す。
来店したら必ず本を買う。そして買った本を読んだらその評価をしに来店する。来店すれば必ず本を買う。
その繰り返しになるように洗脳されているからだ。

「あ!これにしよう」

ミコは買うかどうか迷っていた本を見つけ、それを手に取る。
1000円の小説だが、古本なので400円と安い。

購入するとスタンプカードには2個目のスタンプが押され、帰宅する。
用事が無ければ真っ直ぐ帰宅し、暇なときは本を読み、出来るだけ早く読破する。
なるべくすぐに再来店させるための洗脳が施されているのだ。

さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 1

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「……ッ」

帰路についたミコは、股をモジモジしながらゆっくりと歩いた。
初体験の後遺症というか、痛みが引いた後で股が少しチンポで広がった感覚がわかるようになり、いつもとは違う股の感覚に戸惑っていた。

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「……イマイチだったわね」

「深みがないというか、ストーリーが浅い」

2冊目の本を読み終えたミコだが、あまり良い感想は抱かなかったようだ。
期待値が高かったせいもあってか、肩透かしに終わってしまったようだ。

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読み終えた本を閉じた時、ミコの目がフッと虚ろになる。

「次の本も……欲しいな……」

「家族屋書店……行かなくちゃ……」


ミコはそう小さくつぶやく。
そしてまた家族屋書店へと足を運ぶのだった。



つづく




さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 2

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家族屋書店に来たミコ。

もちろん本を買う為で、お目当ての本ももう決まっている。

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入ってみると、他に客はいない。
前もそうだったが、そもそもこの手の本屋は客が常にいるものではないので、違和感は覚えなかった。

ミコは入店すると最短でレジカウンターへと進んだ。

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「……」

カウンター前に来たミコ。

「いらっしゃい」

店主の前に本を置くと、購入よりまず先にするべきことを彼女は済ませた。

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「……チュッ」

カウンター越しに顔を近づけ、そのまま唇を重ねる。

ミコはこの店で購入した本を読み終えると、その満足度合いによって様々なエロ行為をするようにされているのだが、このキスは下から三番目に設定されている、比較的不満だった時にするものだ。

満足度以上の行為はしないので、今回はここまでだ。
こんな程度では店主としても欲求不満が残るが、本の評価ですることを決めるというのが彼のこだわりなのだ。

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ミコはキスし終えると、次に買う本を探した。
無言のキスからそのまま一言も発せず、本を選ぶ。

来店して本の評価に合ったエロ行為をして、本を買う。
その一連の流れが絶対的なこととして頭の中で最優先されているのだ。

そして目当ての本が決まっているミコはすぐその本を探し当て、購入する。

「毎度ありがとうございます」

ここでミコのスタンプカードは3つ貯まった。
特典が使える5ポイントまで、残り2冊だ。

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帰宅したあとは、すぐに本を読み始める。
空いた時間はなるべく読書をする。これも与えられた思考だ。

「……なるほど、そういう解釈もあるか」

期待していた本だけにそれなりには面白かったが、期待を超えはしないといった感じだった。

彼女が本を読み終えたのは、三日後の夜だった。

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読み終えた本を閉じた時、、ミコの目がフッと虚ろになる。

「また……別の本が欲しい……」

「家族屋書店……行かなくちゃ……本、買わなくちゃ……」


ミコはそう小さくつぶやく。
そしてまた家族屋書店へと足を運ぶのだった。



つづく



さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 3

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この日もミコは家族屋書店に来ていた。

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「……ガラガラね」

入ってみると、他に客はいない。
この光景にも慣れすら感じ始めている。

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まっすぐカウンター前に来たミコ。
ここまではいつも通りだが、今日のミコは店主にあるジェスチャーをした。

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「あの……します」

「こういうの……」

手で輪っかを作り、上下に動かす仕草。
それを見た店主は笑顔を見せた。

「あ、手コキですね」

(そっか、じゃあ面白さは5だったんだ)

「はいどうぞ」

ズボンを下ろし、チンポを突き出す。
ミコはしゃがんでからチンポを手でしごき始めたが、ぎこちない手コキは射精まで30分近く時間がかかった。

その間、客が来ることは無かった。

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ミコは本の評価である性行為を終えると、次に買う本を探した。
来店したら必ず本を買う。洗脳されたその思考に抗うことはできないし、そもそも違和感を覚えることもない。

この店の客は来店したら必ず本を買うので店の利益にもなるし、しかも何かしら性行為ができる店主は客が少なくとも毎日がハッピーだ。

「う~ん、これかな?」

読書好きのミコは買いたい本がいくつかあったので、この日は色々と悩んだ末に一冊を手に取り購入した。

「毎度ありがとうございます♪」

購入と同時にスタンプカードに4つ目のスタンプが押される。
あと1つで特典が利用できるようになった、リーチ状態だ。

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「……はぁ、ラスト凄かった……!」

読破したミコはかなり良かったと感想を抱いた。
最後まで犯人がわからないミステリーのどんでん返しは、頭脳明晰なミコをも唸らせるクオリティだった。

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読み終えた本を閉じた時、ミコの目がフッと虚ろになる。

「また……別の本が欲しいな……」

「家族屋書店……行かなくちゃ……」


ミコはそう小さくつぶやく。
そしてまた家族屋書店へと足を運ぶのだった。


つづく


さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 4

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店内に、他の客はいない。
そこまではいつもと一緒。
だが、今日は明らかに異なっていることがあった。

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「……」

(なんか最近よく来てるけど……なんとなくここで買いたいって思っちゃうのよね)

家族屋書店に来た伊井野ミコ。
気付けば短期間で何度も来店している自分に気付くが、本の品揃えに満足しているのも事実。

今日も本を買うため、店に入る。

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「いらっしゃいませー」

「えっ……?」

いつも通り店のカウンターに直行すると、見慣れない若い女性が店番をしていた。
戸惑うミコだが、女性は奥にいる夫を呼ぶのでちょっと待っててくださいと言う。

(あぁ、奥さんなんだ。)

(けど随分年が離れてるわね。あの人、私とそこまで変わらない気がするし……。)

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「お待たせしました」

交代でカウンターに出てきた店主に、ミコはフェラチオをしますと言う。
喜んで受け入れた店主の前で跪き、持ってる知識を総動員して舐めしゃぶる。

この日のフェラは射精後にごっくんまでしたので、彼女的には7の評価だったとその時にわかった。

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「んぅ……」

(精液ってこんなに酷い味なの……?)

飲み込んだ精液の苦さと、喉から上がってくる臭いに戸惑いながら次に買う本を探す。

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するとさっきの女性がやってきて、「夫を気持ち良くしてくれてありがとう」とお礼を言ってきた。

「いえ、あたりまえのことですから」

「フフ、そうね。あたりまえよね」

「?」

「あ、そうだわ。もし良かったら私のオススメの本があるんだけど」

女性が薦めてきた本は購入候補に入っていたものだったので、ミコはそれを買った。
この時点で、スタンプカードのスタンプは5つ貯まった。

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買った本を読破するのに二日とかからなかった。
ミコにとって今まで読んだ本のなかでも1か2を争うほど満足していた。

「こんなに集中して読めたの久しぶり」

「さすがは本屋の奥さん。センスが良いわ」

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読み終えた本を閉じた時、ミコの目がフッと虚ろになる。

「また……別の本が欲しいな……」

「家族屋書店……行かなくちゃ……」


ミコはそう小さくつぶやく。
そしてまた家族屋書店へと足を運ぶのだった。


つづく



さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / 5

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この日、伊井野はコンビニに寄っていた。

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買い物を済ませてミコは次の目的地に進む。
と言ってもすぐ近くの家族屋書店という本屋だ。

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慣れすら感じさせるほど躊躇なく店に入るミコ。
入ってみると、他に客はいない。
毎度のことなので、それをミコが気にすることもない。

まっすぐに店主のいるレジカウンターへ行く流れであるものを手に握る。

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それはコンビニで買った、コンドームだった。

手に持っているそれを見た店主はゴムありセックスかと思ったが、実際には違った。

「NG無しフルコースラブイチャセックスしてください……」

「え?あ、あぁそうですか。こないだ購入いただいた本は最高に面白かったようですね」

「……はい」

ミコはセックスに備えて一応ゴムを買ってきたが、店主はゴム無しを要求したので無駄になったというわけだ。

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「ちゅ、んっ、ぢゅるっ、んんっ」

「ん……!」

共通 中出し

「~~~ッ」

ベロチューしながら生中出しを決める。
店主にとって最高の瞬間だ。

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「はぁはぁ……!」

「も、もう一回このまましますよ」

「え?あ、はい……」

NGが無いということは回数制限もないということ。
そのまま抜かずに2回戦に突入する。

共通

2回戦は外出しでフィニッシュを決め、その姿を店主はスマホのカメラで撮影する。

NGが無いので、そんな決定的な写真を取られてもミコは何も言わないし、当然のことだと受け入れた。

「ふぅー、出た出た♪」

「これで終わりですけど、トイレ使っていいんで体を綺麗にしてください」

「……はい。お借りします」

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そのあとで、ミコは貯まったポイントカードを使った。
特典は店主の家族として迎え入れられること。

「君は最初の娘にしてあげよう」

「いずれ正式に養子縁組してあげるから」

「わかりました。これから、娘として宜しくお願いします……お父さん」

「フフ、あぁ宜しく。でも呼び方はパパがいいかな」

「わかりました。パパ」

こうして伊井野ミコが家族屋書店の長女として家族に加わるのだった。

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ちょうどそこへ、亜美がやってきた。

「あら、特典使ったのね」

「そう。この子がウチの長女になるから娘として可愛がってやってくれ」

「わかりました」

「よ、よろしくお願いします。ママ」

「そう緊張しなくていいのよ?年齢だってそう変わらないはずだし」

聞けば亜美とミコは一つ違いで、ミコの方が年上だった。
つまりこの家族は、母と娘では母の方が若いというわけだ。

「私、パパとママの言うことは何でも聞く、良い娘になります」

「ですから、私のことも大切にしてください……」

「あぁ、それはもちろんさ」

「えぇ、大切にするわ」

愛に飢えていたミコは、この特典で家族になれたことを嬉しく思っていた。
そんな心情を察した店主は、これから娘として仲良くする意味合いも込めて、3人で記念セックスをすることに。

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店のシャッターを下ろし、店内で下着になった二人と3Pセックスで家族の絆を深めるのだった。



つづく




さびれた古本屋 伊井野ミコ編 / アフター

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「ミコちゃん、最近メンヘラじゃなくなってきたね」

「何言ってるのよ。元々メンヘラじゃないし」

(自覚無かったのね……)

このところ精神状態が安定していることを指摘すると、ミコはその理由があるという。

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「今ね、とっても家族愛に満たされてるの

「石上くんへと最近全然話してないようだけど、もういいの?」

「あんなに好きだったのに」

「うーんそうね……割とどうでもいいかな」

「……!」

「あ、そろそろ行かなくちゃ。またね」

「うん……」

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「……ッ」

大仏は内心毒を吐き、なら自分が……と考えを改めるようになった。
石上との恋愛を応援する立場から、自分が石上と結ばれたいという気持ちを優先することにしたのだ。

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休日、気持ちを固めた大仏はメガネを外していた。
歩いていると、ふとある看板が目に留まる。

「ここ、ミコちゃんが言っていたお店?」

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浮かれているミコの顔が脳裏に浮かび、イラッとしながらもなんとなく店自体は気になり、入ってみる。




この数日後、大仏こばちはポイントカードが貯まり、次女として家族に迎えられた。
父親の店主はもちろん、母親の亜美、そして長女である姉のミコの言うことは何でも聞く、従順な次女として……。










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