パートナーであるシャルルが突然ゼネティックスを辞めて数日後、シトロエンの元に一本のビデオレターが届いた。

差し出し人の名前がシャルルになっていたが、そのビデオを見るのは正直躊躇いがあった。
何故なら、ゼネティックスを辞める直前のシャルルの様子はあまりもおかしかったからだ。

とはいえ、中身を見ないというわけにもいかない。



恐る恐る映像ディスクを再生すると、嫌な予想が的中する内容が映し出された。
そこには裸の男を「愛し仕えるべきご主人様」と呼び、今から性的な奉仕をすると宣言するシャルルとがいた。

「こいつは俺が徹底的に洗脳してやったから、もうすっかり俺の玩具なんだ」

「そうだよな？」

「はいっ」

「……ッ」

力強く答えるシャルルに絶句するが、ここでシトロエンは映像から目を話せなくなっていることに気付く。

「ば、馬鹿な……ま、まさか！？」

この映像自体に何かしらの効果があるのか、あるいは既に自分も何かしらされてしまったのか。
どちらにせこのまま映像を見続ければ自分も破滅させられる。
それは直感的にすぐ理解できた。



「んっぱんっぱ」

「んぼじゅるるっ」



「あ、あぁそんな……！」

フェラチオをするシャルルを見て大きな絶望、そしてわずかな興奮を覚えてしまう。
目を離せないシトロエンの体はあろうことかオナニーをはじめ、シコシコと惨めにチンポを扱いてしまう。



続けて流れた騎乗位のシーンでも、シトロエンの手は止まらない。

「ああっシトロエンっ、き、聞いてるかっ」

「……！？」

腰を振りながら、映像越しにシャルルが話しかけてくる。
そんな彼女の口から飛び足したのは、このビデオレターの映像にはマインドコントロールの効果が仕込まれているというものだった。

「このセックス映像っあんっ」

「お前からすれば寝取られ映像はなぁっ」

「見ると、重度の寝取られマゾになるようになるんだよっ」

「ふあっこの映像を見て、射精したらっ」

「二度と御主人様による寝取られ以外では性的興奮ができないようになるからそのつもりでなぁっ」

この一方的な宣告をされている間も、手は勝手にチンポをシコシコし続ける。

そしてその結果、シトロエンは……


「うっ……！」

ピュピュッとだらしなく無様で屈辱にまみれ、しかし強い快感を伴う射精をしてしまうのだった。



「射精したと思うから伝えるよ」

「また寝取られオナニーしたかったらぁ御主人様に可愛い女を差し出すんだ」

「そうすればまたオカズを御主人様が与えてくださるぞ」



シトロエンは映像に向かって、小さく「はい……」と答えるのだった。

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