催眠ＧＡＭＥプロローグ

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涼宮ハルヒの憂鬱 - 2020年01月30日 (木)

涼宮ハルヒ。

刺激を求める彼女に、一人の男子生徒が挑戦した。

その男の名前は京樋成太。
彼は普通の容姿に普通の成績、とても目立つタイプではない。

だが、一つだけ取り柄があった。
それは、本当の催眠術を使えるという点だ。

「催眠術で対決？」

「うん。俺が涼宮さんに催眠暗示をかけて、涼宮さんは自分がどんな暗示をかけられたかを探って当てるゲーム」

「興味あるわね。聞かせて」

刺激に植えていたハルヒは、催眠術を聞いて飛びついた。

「勝負は４週間。最初の週は暗示を１個しかかけない」

「涼宮さんが暗示を当てられたら即解放、ダメだったらもう２週目は２個暗示を追加するし、最初にかけた暗示のネタばらしもしない」

「三週目は３個、４週目は４個と当てられないとドンドン増えていって、最終的には１０個の暗示をかけられちゃうってわけ」

「俺が負けたら誰かに好きな暗示を何個でもかけてあげる」

「逆に涼宮さんが４週続けて正解できなかったらそこで負け。代償として次の人を紹介してもらって、その人にも同じゲームに挑戦してもらう」

「どうかな。緊張感あるでしょ？他人が懸ってると」

自分が解けなかったら次の人が巻き込まれる。
次の人がどんな暗示をかけられるのかもわからない。

そのリスクの高さに見合う、誰にでも好きな暗示をかけることができるという報酬。

これこそ自分の求めていた刺激だと、ハルヒは二つ返事で勝負を受けることにした。

「面白そうね！」

「その勝負、受けて立つわ！」

「じゃ、成立ってことで。でも安心していいよ」

「恥ずかしいと感じるようなエッチな暗示とか、苦痛と伴うような暗示はかけないと約束するし、証拠に暗示をかけるところは動画を取っておくから」

「好きにしたらいいわ。すぐに当てて見せるから」

「どうかな？じゃ、椅子に座ってもらえる？催眠導入するからさ」

「わかったわ！」

そもそも催眠術自体を本当にかけられるのか疑問だったが、京樋成太の催眠術は本物であり、数分のうちに催眠導入は成功した。

約束通り暗示を１個かけ、ハルヒを目覚めさせる。
あとは普通にお互い生活し、一週間後の答え合わせまでにハルヒは自分にかけられた暗示をみつけることになる。

こうして、涼宮ハルヒと京樋成太の催眠術勝負が始まるのだった。

つづく

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