完全商才 business.2～おかし屋デビュー　前編～

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完全商才 business.2～おかし屋デビュー　前編～

オリジナルＳＳ - 2021年04月12日 (月)

転生初日に「おかし屋」を始めようと考えたブウ助は、街中のビジネスホテルに泊まり、二日目の朝を迎えていた。
宿泊代と前夜の夕飯代を使ってしまったので、手元の残金はわずか2000円。

ここまでは正直ブウ助も不安だったが、チェックアウト前に、テレビをつけるとその不安は一掃される。
ニュースで法律が変わり、大飯ブウ助。つまり自分がおかし屋を合法的にできるようになったことがどのチャンネルをつけても報道されていたのだ。

「よっしゃ！やっぱりこの転生特典は本物だったんだ……！」

最高の興奮とドキドキにブウ助は混乱しそうな頭をなんとか冷静に保つ。
とにかくまずは「おかし屋」として問題無く活動できるかを確かめる必要があった。

手っ取り早く確かめるにはフロントの女が良いと思い立ち、荷物をまとめチェックインする流れで試すことにした。

「―――以上で手続きは終わりです。ご利用ありがとうございました」

「あ、えっとその、もう一ついいですか」

「はい、なんでしょうか」

「え～っと……あの、まずなんですけど、俺がおかし屋だっていうのはわかりますか？」

「はい。存じ上げています」

「そ、そう！あの、だったら……い！今から、おかっ、して……あげようと思うんですけど」

「私をですか？」

「う、うん、そう。君をっ」

フロントの女性は、対象が自分だと確定したその瞬間から表情が変わった。
仕事上での営業スマイルから、客としての表情に変わったのだ。

「……そう。是非お願いするわ」

「ちょうど体験したいと思っていたのよ」

「ま、マジっすか……！な、ならちょうど良かったっすね」

相手が自分を客だと認識したことで、言葉遣いも変わる。
タメ口で来られるとブウ助も敬語が強めに出るが、言葉遣いがどうとかを考える余裕などブウ助にはなかった。
意識を保つのが精一杯なほど、興奮していたのだ。

「じゃ、じゃあ服、脱いでっ」

「あ、いややっぱり脱がせるっ。俺、おかし屋だしっ」

「好きにしてよ。っというかあなた、随分緊張してるみたいだけど、ちゃんと仕事してくれるんでしょうね？」

「え？あ、すいませんっ。その、今日が仕事するの最初だから…あの、あなたが初めてのお客さんなんです」

「そうだったのね。けど、仕事はちゃんとしてよね」

「わ、わかってます……！」

まずは後ろから抱き着いたブウ助は、緊張して震える手で胸に触れる。
制服の上からでもわかる膨らみと、男の物とは明らかに違う感触に、感動すら覚えた。

（胸！やわらかいっ）

（もっと、生でっ）

直の感触を早く感じたいと、ブウ助は乱暴に服を脱がせた。

「ああっ

」

ボタンが外れたり、服が伸びたりするような雑な脱がせ方に女も喜んでいた。
どうやらおかし屋の客としては、こういう方が良いらしい。

ＣカップかＤカップかというくらいのやや大きめの乳房が露になると、ブウ助の興奮も一層高まった。
その胸は大きすぎず小さすぎず、これぞオッパイというイメージ通りのものだったからだ。

「きゃっ！あ！んあっ

」

「うわ！？すっごい……！」

胸を鷲掴みにして揉むと、柔らかさと同時に意外な「芯」も感じて、その不思議な感触にいつまでも触っていたい気持ちになった。

「ああんっ

いいわぁっ

」

「乱暴にされて…か、感じちゃうっ

」

「ん、ひゃあんっ

さすがにプロねっ

」

女性からすれば酷く雑で不慣れな揉み方だったが、「完全商才」の効果なのかこれが彼女にとっては最高の揉まれ方のようだ。
喘ぎ、感じているオンナの表情にブウ助の興奮もますますヒートアップし、自然と体を動かしていた。

「チュッ！」

「ふぐっ！？」

突然のキスに女性は目を見開いて驚愕したが、ブウ助が唇を離した時にはすでうっとりした眼に変わっていた。

「あ、ああ……

」

（今日初めてあった、好きでもないブサイクな男にキスされるなんて……幸せぇ……

）

女性は幸福感と快感に腰が砕け、その場にへたりこんでしまった。
およそ仕事中に見せられるような表情ではない乱れた表情。
だらしなく口を開いて、恍惚としているその姿に、ブウ助は生唾を飲む。
そして、決意した。

このままベロチューに挑戦する！……と。

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