吉井明久と木下秀吉。
二人は虚ろな状態で棒立ちになっていた。

催眠状態にされてしまい、暗示をかけられているのだ。

そしてその暗示をかけていたのは他でもない……明久と秀吉の姉たちだった。



「さて、これでよし」

「あとはアキくんたちが自分から相談してくるのを待つだけですね」

「ですね」

「きっちり導いてやりましょう」

「えぇ、我々の義務を果たしましょう」

暗示の内容は悩みを植え付け、それを姉に相談するというもの。
その効果は帰宅後に発揮され、その通り明久と秀吉はそれぞれ姉に悩みを打ち明けた。



「姉上、ちょっと相談があるんじゃが……」

「どうしたのよ改まって」

「その、姉上を信用して言うんじゃが……」

「うんうん。信用して何でも言って。姉なんだから、どんなことだって受け入れて、ちゃんとしたアドバイスをしてあげるわよ」

「そう言ってもらえると助かる」

「あの、な。実はその……性癖のことで……」

「なんというかその、誰か理解ある殿方に……ご、御主人様になってほしいんじゃ」

「へぇ～？」

「それなら良さそうな人知ってるけど」

「なんと！本当か！？」

「うん。見た目が可愛ければ男でもＯＫって人知ってるの」

「その人を紹介してあげるから、御主人様になってくださいってお願いすればいいわよ」

「おぉ……！さすがは姉上じゃ。そんな人を知ってるとは」

「さっそく聞いてみるから、明日でもいい？」

「う、うむ。予定は空いてるから大丈夫じゃ」

「じゃあ連絡してみるわね」



（フフ、成功ですね　これで寝取りセックス好きな御主人様の要望を叶えられそうです）

（催眠奴隷の義務は、御主人様を性的に満たして差し上げること）

（可愛い男の娘って要望も、秀吉なら完璧よね）

（あぁ、私もご褒美もらえるのが楽しみ……）


こうして翌日、優子によってある男性を紹介された秀吉。
驚いたことに同じ日に明久も全く同じ理由で来ていて、二人一緒に御主人様にしてくださいと懇願。
いずれ性転換することを条件に出された二人はこれを快諾し、無事に御主人様の奴隷となって初体験をすることになるのだった。

実は玲も優子も既に牝奴隷だったということは、その日の夜に知るのだった。

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