8周年アンケート企画SS 第23位 シオンの催眠認識誤認セックス
転生したらスライムだった件 - 2022年12月12日 (月)

ある日、道具屋に来たシオン。
店主が一人の小さい店だが、品揃えは有用な物ばかりな隠れた名店だ。
「今日は何にしましょう?」
店主が話しかけると、既に買うものが決まっているシオンは指をさした。

「これと、それを」
「はいはい」
店主が物を取り、会計をする。
事件はその時に起きた。

ふにっ ふにっ
店主が胸を、それも両手で揉んだのだ。

「……は?」
一瞬何が起きたのか理解が追い付かず、硬直するシオン。

「貴様ぁ!」
激昂したのは数秒後だ。
手を跳ねのけ、逆に店主の胸ぐらを掴もうとした、その時。

「ぅわっ⁉」
懐に忍ばせていたスプレーを噴霧して、シオンに浴びせたのだ。
「ゲホッ、ゲホッ……!」
それを吸い込んでしまったシオンには、すぐに変化が起きる。

「……」
激昂していたはずのシオンはスンッと表情が落ち着き、無言で立ちすくんでしまう。
スプレーの効果でいわゆる催眠状態に陥ってしまったのだ。
「ふぅ、危なかったが成功だな」
店主は裏ルートで手に入れた催眠薬をシオンに使ったのだ。
超即効性の危険な薬だが、人体には害がない。
害があるとすれば、催眠状態にされたあとの話だ。

「さて、今日は店じまいだ♪」
表に臨時休業の札をかけ、扉の鍵をかけた店主は自分の店という極めて安全かつ自由の効く密室で本性を現した。

店主はシオンが着ている服を脱がせて裸にすると、躊躇なく胸を舐めたり揉んだりした。
「ちゅぱ、れろれろー」
胸を舐めしゃぶりながら、もう片方の手で乳房をふにふにと触る。
「フフ、なんて健康的な胸なんだ」
「さぁ、次は……いや待てよ?」
すぐに本番に行こうとした時、あることを思いつく。
それはただセックスをするよりもさらに楽しみを増すために、ある暗示をかけることだった。
その暗示をシオンにかけてから服を元通りに着せて、店の外で意識が戻るようにしむける。
シオンが目を覚ます時、店主も目の前にいる形でだ。

「シオン、ちょっといい?」
「ん?」
目が覚めたシオンに男は話しかけると、普通の反応が返ってくる。
彼女は胸を触られたことも忘れ、さらには男のことは『生殖器が付いたリムル』だと認識している。
そのように暗示をかけられてしまったのだ。
「単刀直入に言うね。シオンと宿屋でエッチがしたいんだ」

「……は?」
「い、今なんて……」
「だから、シオンとセックスしたいって言ったの」

「こんな外でそんな冗談を!」
顔を真っ赤にして怒るシオンだが、本気だと伝えると言葉に詰まり、黙ってしまう。
「僕とセックスするの……嫌?」

「そそそ、それはそのっ……」
(きゅ、急すぎて思考が追い付かないっ)
(せ、セッックス!?え、ええ!?)
彼女のパニックが落ち着くまでは2、3分かかった。
正確には落ち着くことは無かったのだが、なんとか平静を装って言葉を口にすることはできた。

「……す、少し考えさせてください」
「OK。ここの宿で待ってるから、エッチな下着持ってきてね」

「そ、それじゃあまるで決定事項じゃ……」
「先に宿に行ってるから、また後でね」
そう言って立ち去ったリムルに、シオンはその場から動くことが出来なかった。
「え、エッチな下着って……」

「う、う~ん……」
実はシオンの中で、宿屋に行くことはもう決まっていた。
セックスを求められて嬉しいとすら思っていた。
だが、簡単にOKして軽い女に見られたくも無かったのだ。
迷っているのは最後に言われたエッチな下着。
お気に入りの下着はあるが、男を誘惑できるような類の下着は持っていなかったのだ。

夕方、指定された宿屋にシオンはやってきていた。
それはつまり、セックスを受け入れたということだ。
「来てくれると思ってたよ」
「ほ、本当に私と……し、したいんですね?」
「もちろん!」
(そ、即答……。)
「エッチな下着持ってきた?」

「い、一応」
「じゃあ早く着て見せて♪」
「あぅ……も、もうちょっとムードとか……」
「いやそういうのいいから。早く早く」
リムルが無邪気に言っているように見えているが、実のところ中年の男がセックスを急かしているだけだ。
「わ、わかったから……ちょ、ちょっと背中を向いてて……」
「はーい♪」
シオンは既に気持ちを固めていたこともあって、観念したように服を脱ぎ、持ってきた下着に着替えた。

「ど、どう……ですか……」
「おお!凄く良いよ!」

「そ、そう……」
(良かった……!恥を忍んでわざわざ新しく買ってきた甲斐があった)
エッチな下着を披露して、リムルが興奮してくれたことにホッとする。
するとその直後だった。
「わっ!?」
シオンはベッドに押し倒され、そのまま心の準備もできないままなし崩し的にセックスへ持ち込まれてしまう。
「やッ…ぁん…ふぁッ……そッ、そんなところ触っちゃダメェ……!」
「大丈夫、身を委ねてくれればいいから♪」
「ひッ…広げちゃダメェ…!アソコの奥…奥まで見えちゃう……」
「いいんだよ。全部、何もかも見せてごらん」
「あうっ……」
手慣れているリムル(=店主)になされるがままのシオン。
片手では胸を揉みながら、もう片方ではオマンコを広げるその手つきだけでも圧倒的な経験値の差を感じさせられてしまう。
「ぺろ、れろっ」
「ひゃあんっ⁉」
「フフフ、濡れてるじゃないか。ぺろ、れろっ……じゅるるっ!」
「ふああっ

「だって……そんなに舌でぇ……舐められたら……」
「んッ・・・ふぁぅ


「おっぱいでもオマンコでもすごく感じるんだろ?」
「あぅ……んん……その……

快感によるものかその瞳はとろんと蕩け、もはや何も考えられない様子だった。
舌で舐めるのをやめると、オマンコから溢れ続ける愛液が太ももを伝い落ちていく。
「クク……!」
(アソコはチンポが欲しくて仕方ないって言ってるな)
愛撫によって彼女の蜜壷はとろとろの愛液でぐっしょりとぬれパクパクと膣口を開いていた。
男は完全に勃起しそそり立ったチンポを手に取ると、その壷の入り口へと宛がう。
「入れるよ」
「……


「もちろんだとも♪」
(その方がこっちも気持ちいいからな)
「んう……」
ずぶ…ずぶぶ…と熱い肉襞を掻き分け少しずつ征服するかのようにチンポが彼女の体の中へと押し込まれていく。
既にアソコは充分な愛液で濡れていて、本人の恥じらいとは裏腹にまるで精液を搾り取ろうと蠢くように貪欲にチンポに絡み付いてきた。
「ウッ…うぁッ!しっ、締まるッ…!!」
「あぁっ……入ってっ……リムルのが私のナカにっ……んあっ

イチャラブエッチをしてしまう。
先にイク、シオン
ゆっくりと出し入れしていた腰の動きを少し速める。
アソコから分泌される愛液はどんどん増えていき、ピチャピチャといやらしい水音が響き渡る。
「あ、んあっ

「あ、あ……ぃんっ

にゅぷっ!ぶっ…ぶぷっ!にゅぽっ!!奥まで挿し込み腰を引き抜くたびに蜜壷からは淫猥な音を吐き出していた。
ねっとりと流れ落ちた粘液はやがてシーツへとたどりつき幾重にもそのシミを広げていく。
そのせいか、いつしか部屋の中はムワッとした雄と雌の匂いに満たされていた。
(これは思った以上の名器だな……最高だ!)
ピストンも徐々にペースが速くなり、パンッ!パンッ!と突くたびにその豊かな乳房がぶるんぶるんと前後に揺れた。
本能からか無意識のうちに手は伸びそのふたつのおっぱいを両の手のひらで激しく揉みしだいていく。
「ああっ


(なんて上手な手つきなんだっ……!)
(リムル・・・・・こんなに凄いなんてっ……!?)
まるで想像していなかったテクニックに、シオンも驚きを隠せない。
もっとも、それ以上に感じているのを隠すことが出来ず、彼女自身絶頂に向かってどんどん高まっていた。
「はぁはぁ


熱い息遣いに呼応するように膣の内部は激しくチンポを締め上げる。
「深いぃぃ


きつく密着しながらピストンを繰り返し柔らかなオマンコの肉を蹂躙していく。
チンポから伝わる相手の肉圧を強く感じ下半身がとろけていくような痺れを感じる。
「感じて、ああっ



イキそうになっているシオンを見て、リムル(=店主)はスパートをかけつつ、顔を近づけて耳元で囁いた。
「こっちもイキそうだよ。ねぇ、中に出していい?」
「ふぇっ?あ、ひああんっ

いくらなんでも中出しはまずいと一瞬意識がハッとなるが、耳元で好きだと愛を叫ばれ、シオンはコクンと首を縦に振ってしまう。
「ありがとう。大好きだよ」
「はうううっ

リムルの笑顔にギュウッと急激に膣全体がチンポを握るように締め上げる。
心が中出しを許したことでオマンコが反応し、膣内がうねうねと蠢き始めチンポから「早く、早く。」とザーメンを搾り取ろうとしている。
だがそこで男は我慢し一気に腰を振ってシオンをイかせた。
「ふぁっ…!イクッ、イッちゃうううううぅぅぅぅ!!」
「イクッ!イクゥッ!イックゥゥゥゥゥ!!!ンアアアァァァァァ!!」
「イックウウウウンッ



「んっ…くぅ…っ!で、出るっ!!」
シオンがイッたのを確認した直後、膣の中にドプッビュルルッと淫靡な音を立て熱く白濁したザーメンが注がれた。

「あああっ

この中出しが鬼畜な現象を生み出す。
なんとシオンの暗示の一部が解け、リムルが店主だとしっかり認識できるようになってしまったのだ。
「き、貴様っ!?」
「フフ、正気になったな?そう、私が催眠で化けていたんだよ」
これにシオンは当然激昂したが、危害を加える前にある一言を言われて沈黙してしまう。
「イッたくせにその態度でいいの?」
「……ハッ!?」
暗示は解けたが、別の暗示が発動してシオンの動きを止めたのだ。
(そうだった……男より女が先にイクということは、その相手こそが運命の相手)
(オーガの一族は運命の人以外で、絶頂することはない……)
(だからこそ運命の人を見つけたら、その人に服従し、尽くすことがオーガの一族の宿命であり、種族の本能……)
少しの沈黙のあと、シオンは諦めたような表情で口を開く。
「すいませんでした。……これより私は、あなたにお仕えいたします」
「なんなりと御命令ください」
「そうだよね。オーガの一族がイッたんだから、それが正しいよね」
「はい……」
「じゃあこのスプレーをリムルとリムルの仲間一人一人に吹きかけて、催眠状態にして」
「それから俺の言った通りの暗示をかけるんだ」
「かしこまりました。全ては御主人様の御心のままに……」
シオンは催眠によって歪められ、店主の奴隷となって命令を実行した。
リムルたちが全員催眠によって支配されたのは、それからわずか一週間後のことだった……。